Adobe Lightroom 5.4と連携し、iPadでRAWデータ編集が可能なiPadアプリ「Adobe Lightroom mobile」を試す
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Adobeが、iPad用写真編集アプリ「Adobe Lightroom mobile」を、App Storeにて無料配布を開始していたので試してみました。
Adobe Photoshop Lightroom 5.4以降と連携し、スマートプレビュー同期することで、iPad上でRAWデータ編集を行う事が可能なアプリです。
なお、iPhoneへの対応は、年内を予定しているそうです。
なお、このアプリを利用するためには「Photoshop 写真業界向けプログラム」か「Adobe Creative Cloud」を利用しているAdobe IDアカウントが必要です。(Adobe Photoshop Lightroom単体製品とは連携出来ません)
最初に、Adobe Photoshop Lightroom 5.4を起動し、左上に表示されているLightroom 5文字の右端をクリックして、Adobe IDにサインインします。
写真を選択してコレクションを作成します。
その時、オプションの「Lightroom mobileと同期」をチェックするか、作成したコレクションの左端のボタンをチェックして同期を開始します。
Adobe Lightroom mobileを利用開始するためにAdobe IDでログインします。
トップ画面には、Wi-Fiのみ同期、プレゼンテーションモード、利用状況データを収集などのチェック項目が用意されています。
ハイエンドのデジタル一眼レフカメラで撮影した 500 の RAW 画像は、14 GB のディス容量を占める可能性がありますが、同じ画像のスマートプレビューファイルは、400 MB のディス容量しか使用しません。
コレクションをタップすると、収集されている写真が表示されます。
コレクション名をタップすると、フラグによるフィルター表示や、撮影日時、ファイル名で並び替えすることが出来ます。
写真を選択すると、ルーペ表示になり、ダブルタップ操作やピンチ操作でズームイン/ズームアウト、スワイプ操作による写真めくりすることが可能です。
一番下にフラグ操作を行う事が可能で、写真を押さえて、上下スワイプする事でもフラグを付けることが出来ます。
写真をルーペ表示した場合、画面下に4つのアイコンが表示されます。
左端をタップすると、フィルムストリップ表示になり、多くの写真のサムネイルをリスト表示させ、その中から素早く写真を探すことが出来ます。
左から2番目のアイコンをタップすると、Adobe Lightroom 5.4が持つ基本補正機能、ホワイトバランス、色温度、色かぶり補正、自動階調、露光量、コントラスト、ハイライト、シャドウなどがリスト表示されます。
各補正項目をタップすると、プリセットリストが表示され、選択するだけで補正効果をかけることが出来ます。
なお、この補正は非破壊編集で、完全なオリジナルに戻すことも出来ます。
左から3番目のアイコンをタップすると、白黒、白黒フィルター、白黒階調、カラー、効果、一般などのフィルター編集を行う事が出来ます。
フィルターは、Adobe Lightroom 5.4が持つフィルターと同じですが、詳細編集機能は搭載されていないようです。
編集中にヒストグラム表示することも出来ます。
右端のアイコンをタップすると、切り抜き編集が行え、グリッドが表示されます。
自由グリッド変形に加え、固定比率によるグリッド変形を行う事が可能で、写真を回転させることも可能です。
2本指でダブルタップすると、グリッド数を増やしていく事も可能です。
Adobe Lightroom 5.4との同期データーだけでなく、iPadのカメラを利用して撮影し、カメラロール内に保存されている写真をAdobe Lightroom mobileに取り込んで編集する事も可能です。
Adobe Lightroom mobileの画像エンジンは、Adobe Camera RAWエンジンをベースにしてるため、JPGファイルに対しても、強力な写真編集機能を利用することが出来ます。
写真選択または写真のルーペ表示している場合、右上のアイコンをタップすると、iOS 7の共有機能を呼び出す事が可能で、AirDrop共有や、TwitterやFacebook投稿、プリントなどを行う事が可能となっています。
Adobe Lightroom mobileで編集した結果は、同期しているAdobe Lightroom 5.4側のコレクションにも反映されます。
なお、Adobe Lightroom mobileで同期されたDNGデーターは、オフラインでも編集することが可能となっています。