iPhoneに学ぶハイブリッドマーケティングを読んで
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アジャイルメディア・ネットワークの徳力さんが、NBonlineに「 iPhoneに学ぶハイブリッドマーケティング」を書いています。
製品発表イベントが実況中継と題し、Specialイベントを実況中継するとあり、一気に口コミが広がると説明があります。が、これは正しくもあり間違ってるとも言えます。Steve Jobs CEOによるSpecialイベントは、大変なメディア規制がなされ、そもそも参加可能なメディア媒体が限られており、参加者数も限定されます。撮影に関しても撮影可能なエリアが決まっていて、その場所以外では撮影が許可されないのが通例です。
大々的に行なうのは、そもそも、イベント自体の参加者が多い、WWDCとMACWORLD Expo/San Franciscoだけで、それ以外のSpecialイベントは、世界中のメディアの中からAppleが重要だと考えているメディアの代表者500人程度のはずです。
国内のソフトバンクなど、日本で集めるのであればその数でも多いのかもしれませんが、世界に向けての製品発表会に集めるメディア数として考えると極端に少ないと思います。
ユーザーがどこで一番多く目にするのか?、また新規獲得に近づくのはどこか?を考慮し、無駄にメディアを集めたりしなくなりました。これは、初代iPodからそうしたスタイルに変わってきています。
大々的と見えるのは、そのイベントの後に、Appleのサイト全体ががらりと変わり、発表された製品の情報とプロモーションが一挙に公開されるためだからでしょう。つまり、発表会に参加していなくとも、伝えるための部材は、しっかり用意されているからだと思います。
ここ最近は、EngadgetやGizmodoなどは、予め座る場所が指定(よく見るとわかるのですが、早く会場入りしているのにも関わらず、後ろの方に座っています)されていて、リアルタイムに報道を行なうことに対して、特に止められたりしなくなりました。(昔は、とてもうるさかったのです)
製品発売を大々的に実施では、行列が出来る点が取り上げられていますが、Apple Retail Storeのポリシーでは、商品を予約して購入することができないので、どうしてもその日に購入するためには並ぶしかありません。マーケーティング的には、とてもレガシースタイルという気もしますが、商品自体にそれ相応の魅力があってからこそだとも思えます。
それをソフトバンクモバイルが真似ただけとも言え、iPhone 3Gに関しての出荷コントロール権は、Appleにはないので、Appleが行なったというわけではありません。
ちなみに、発売日と時間を設定するのは、公正取引法を考慮するという意味合いもあります。最近は「順次発売」とリリースに記載することで、考慮する必要が無くなっていますが。。
最後に企業や個人にアプリの開発を解放の中で、「米国での取り組みに加え、日本市場独自の取り組みにかかっている」との指摘があります。
その独自という点が問題で、Appleはグローバルマーケティングスタイルを一貫し、個々の国への親和性を持ったマーケティング活動を行なわない企業として有名です。
国に特化すれば、その国では売れる。というのが迷信だとAppleは痛いほど体験してきているので、市場へのフォーカスは、国ではなく教育などの世界共通の業種といったフォーカスを当てるところがAppleだったりします。
Steve Jobs式の露出方法は、初代Macintosh 128kから、何も変わっていないような気もします。