アフィリエイトサミット2008:アルファブロガー対談を聞いて
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リンクシェアのアフィリエイトサミット2008の特別セッションとして行なわれた「アフィリエイトサミット2008:アルファブロガー対談」に参加して、この「クチコミの技術」の本を売るために行なわれたマーケティング手法は、宣伝費用が献本の本題程度しかかかっていない点が特徴的かなと思いました。
会場で買った本は、2007年4月2日に第1版第1刷の6日後に刷られた第2刷です。要するに、第1刷は即売れてしまったのに、第2刷は1年半経過しても、この第2刷が売られている状況だと言う事です。
この本に書かれている事を全部やって、本当に1位を獲得した事を自ら証明されたわけですが、ブログ数がどんどん増えるに連れて、売れているのであれば、もっと版を重ねても良いような気もしますが、実際はそうではないことからして、この本を一つのサンプルとして実験してみたレポートだと受け止めました。
また、買いたくなってしまうように、意図して行なわれたクチコミ手法とも言え、自然発生的に広がったものではないことが今回のセミナーでわかりました。
ちなみに、Agile Media Networkの第一回イベントも、この書籍発売イベントが最初のようです。
文芸社の「血液型別 自分の説明書」は、出版から1年が経過して急に販売が伸びたことから、ここにも何かクチコミマーケティングが働いたのかもしれませんが、その後も順調に売れ続けていることから、実際に読んだ人のクチコミからクチコミが拡がっている状態が続いていると考えられます。
ONEDARI BOYSの特徴は、自分たちが欲しい物だけをレビューするというフィルタリングがなされている点と、一つの商品の書き手が複数存在する点が特徴的だと思います。
私は、かつて1999年〜2003年の5年間「Mac系大忘年会」の主催者として参加していました。
80社以上の企業から協賛品を1,000点以上集め、年末にMacユーザーが集まって、1時間ほど食事して、あとは6時間ほど延々とジャンケンをし続けるという壮絶なイベントです。
これら協賛品の一部には、当たったらレビューを書く事が条件になっている商品があり、書きたくなければじゃんけんに参加しなければ良いという自主的なフィルターがかかっていました。また、今で言うところのトラックバックハブのようなイベントポータル「Mac系大忘年会宿題特集」を用意して、そこにレポートを一極集中させる取組みなども行なっていました。
ただ、アイテム数が限られていると、100人ほどの参加者が欲しい物でも、獲得した人しか書けないという欠点があり、現場では人気のほどがわかるが、ネット上での露出が難しいことや、事前交渉やその後の処理などの負担が大きすぎて止めてしまいました。
企業イベントにブロガーを集めるようになったという事に関しては、私は、ずっと個人としてMACお宝鑑定団を運営してきて、様々な企業イベントに参加してレポートを書き続けています。そのため、複数のライターが在籍し記事をまとめる出版本とは違い、個人が全てを網羅しながらイベントレポートを書き続けてきました。私にはそれが当たり前の事だったわけですが、報道関係者と同列に扱われるようになったことは最近の話だったのかと少し驚きました。
私にとって一番のポイントだと感じた点は、[N]ネタフルさんが「サイトを解析してみると、読んでる人の2人に1人は検索エンジンから来た人。」とちらっと話したことです。
この話を掘り下げると、月間60万〜70万のPVは新規読者による数字ということで、読みたい目的があってアクセスしている人=滞在時間が長い人。という事につながり、それはCP率を大きく上げる重要な要素となります。ブックマークなどで読まれる直帰の方は、サイトの特徴を良くわかっているので、読むのが上手いため、滞在時間が短くなり、結果としてCP率は上がらないのです。[N]ネタフルさんは、絶えず、New Blog Readerの方を意識してるから、そうなるんだろうなと想像しているわけです
また、[N]ネタフルさんは「画像は、ものを語ってくれるから、それだけでも良いとは思うが、画像が語ってくれることは検索で反映されない。」とも話してました。
おそらく、画像とテキストのバランスを考えて文章を書きつつ、画像が語ってくれてはいるが、あえて的確なキーワードを使って文章として起こすようにして書いているんだな〜と捉え、さすがアルファブロガー!だと感心し、勉強させてもらいました。