Appleが発売を開始した「iLife '11」の写真管理・編集ソフト「iPhoto '11」をチェックしてみました。（Mac App Store）

基本ベースは、iPhoto '09のようなので、iPhoto '11とiPhoto '09を比較して、変わった点などを中心に見てみました。

iPhoto '11では、iPhoto '09の編集機能が、画面下側に配置されていたのが、写真の右側に「クイック修正」項目としてまとめられ、大きなボタンで表示されるように変更されています。

機能自体に違いはありませんが、フルスクリーン操作性が向上していると思います。

なお、iPhoto '09では、エフェクトウィンドウ、調整ウインドウを両方表示させて編集作業することが出来ましたが、iPhoto '11では、それが出来なくなりました。

調整を表示させて、ヒストグラムを確認しながら調整することが多かった方には、操作し辛いかもしれません。

エフェクトタブには、明るさ調整や彩度調整を行える丸いボタンが新しく追加されています。

フィルターのセットは、iPhoto '09と変わらないのですが、名称が「色を弱める」が「フェード」に、「色を強める」が「ブースト」に変更されています。

調整は、iPhoto '09と変更はされていないようです。

ただ、調整結果をコピーして、別の写真に調整結果をペーストするボタンが無くなり、写真上でコンテキストメニューを表示させると、そちらに移動しています。

フルスクリーン表示の場合、iPhoto '09では、２枚の写真を比較しながら編集作業が出来ましたが、iPhoto '11では比較が無くなっています。

写真の情報を見る機能では、デジタル一眼レフカメラの情報ディスプレイのような表示が追加され、メタ情報を見やすくなりました。

また、iPhoto '09では、写真のｉをクリックして反転させると表示された位置情報が、右側の情報ウィンドウ上に表示されるようになり、編集作業がしやすくなっています。

iPhoto '09では、写真を選択し、コントロールキーを押しながらクリックすると、コンテキストメニューが表示され、編集作業や回転などを行う事が出来ましたが、iPhoto '11では、写真をクリックすると、写真上に三角マークが表示され、それをクリックすることで、コンテキストメニューが表示されるように変更されています。

スライドショーをクリックすると、新しいテーマとして「折り紙」「反射」「ビンテージプリント」「フォトモービル」「ホリデーモービル」「撮影地」が追加されています。

ミュージックタブ、設定タブは、変更点はありません。

イベントで、任意のロール上にマウスカーソルを乗せ、クリックすると表示されるメニュー内容が変更され、編集選択の変わりにスライドショー再生が追加されています。

撮影地では、写真に付加された位置情報や、任意の位置情報を元に、国／都道府県／都市／撮影地で絞り込みすることが出来るようになっています。

これは、写真に緯度経度情報だけであっても、地図上から名称絞り込みが出来るようになっているので、結構便利かもしれません。

ブック作成サービスは、最終系デザインが、立体的に表示されるようになり、よりイメージしやすくなったようです。

また、ブックのページレイアウト作成画面が大きく変わり、全ページを一覧表示してレイアウト編集を行ったり、テーマを変更したり出来るようになっています。

環境設定を見ると、一般では、メールアプリケーション割当が無くなり、アピアランスでは、整理ビュー項目として「情報オーバーレイを表示」だけになりました。また、イベント項目が無くなり、アピアランス内に、イベント「反射を表示」が追加されています。

従来あった、Web項目が「アカウント」に変更され、メール送信アカウント、iDisk使用状況表示が統合されています。

また、iDiskの容量追加ボタンも無くなっています。

詳細では、ColorSyncの埋込切換え設定が無くなり、従来は、Web項目にあった位置情報を含める設定が移動しています。

また、以前のバージョンで、一般にあった写真の編集ソフトウェア割当が、詳細に移動しています。

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