カミハギサイクル、顧客台帳管理にFileMakerを導入し顧客満足度が向上
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カミハギサイクルは、愛知県では有名なスポーツバイク専門店で、多くの海外ブランドを取り扱っています。
同社が、顧客台帳管理システムとして、FileMaker Server、FileMaker Pro 14、FileMaker Go 14を、2015年秋頃に導入したと聞いてインタビューしてきました。
なお、システム開発はラディックスが行っているそうです。
カミハギサイクルは創業1973年で、上萩泰司社長は2代目にあたり、カミハギサイクルを経営して23年目だそうですが、その前は、ヤナセでメカニックとして勤務されていたそうです。
同じ高級輸入車を扱う業務にも関わらず、運営状況は昔ながらの自転車業務と変わらない状態だったそうで、車と自転車との接客方法の差が有り過ぎて、顧客満足度向上への意識改革に対する考え方をなんとかしたいという顧客優先とする考えが強くあったと話していました。
これまで、紙ベースで顧客入力した内容をやよいの顧客管理に打ち直し入力して管理していたそうですが、現在3店舗経営しており、各店舗の顧客台帳管理の連携をとるにあたり、各店舗で紙入力してもらった物を集めて、管理者がやよいの顧客管理に入力し、その更新されたデーターを書き出し、各店舗で取り込んで顧客台帳を更新するといった形で運用していた。
その場合、新規記入された顧客情報は、データーベース上には存在しないことになるため、タイムリーな顧客台帳管理ができておらず、顧客間とのやりとりでトラブルが起きるようになっていたそうです。
つまり、一部デジタル化してはいるものの、アナログベース運用を脱してはいなかった状態だったそうですが、FileMakerによるカスタムApp導入したことで、ユーザー情報入力をiPadから入力することでペーパーレス化しただけでなく、瞬時に各店舗に反映され、かなり作業効率が向上したと実感していると話していました。
カスタムAppには、見積もり作成も行えるようになっていて、取り扱う商品情報は約5万点にも及ぶそうですが、予め登録されている主要商品情報をリストから選ぶことで作成出来るようになっているそうです。
その見積書や注文書などは、顧客台帳に紐付けされているため、現在17名のスタッフがいるそうですが、どのスタッフが見ても接客対応が可能になり、新車、修理などの受付状況および担当者情報なども把握出来るため、担当者が変わったとしても、問題なく対応出来るようになったそうです。
今回、カスタムAppに見積書作成機能を搭載したことで、思わぬメリットが生まれたそうで、それは、これまで紙ベースの見積書の場合、金額に線を引いて値引き対応するなどを行っていたそうですが、デジタル作成に変わり、iPad上に表示されている金額修正が出来なくなったことで、値引きを求められることが少なくなったと話してました。
管理している顧客情報は約2万人にも及び、それぞれが、カスタム構築した自転車情報を瞬時に見ることが可能になったことで、修理受付もスムーズに進めることが出来るようになったそうです。
FileMaker GoがインストールされたiPadは、接客業務にも活用していて、海外ブランドのスポーツバイクは、Web上から商品情報や在庫状況なども確認出来るため、顧客の側を離れることなく、継続接客出来るようになり、レスポンスがとても良くなったと話していました。
同店では、顧客向けに多数のイベントも開催しており、そのイベント参加登録もカスタムApp上から登録することが可能になったことで、現在の参加状況に加え、どういった顧客が参加するのか?も把握出来るようになったことで、イベント当日受付業務などのサポートも向上しているそうです。
将来的には、カスタムApp上で、スタッフ間との申し送りや、情報共有することが出来るようになれば、もっと便利になると話していました。
また、見積書作成時に、POSシステム上に登録されている商品情報と完全連携出来るようになると、カスタムAppだけで完結出来るようになると考えているそうです。
現在、DM発送もFileMakerから管理出来るようになっていて、さらに、納品チェック機能も追加する予定だそうで、現在、紙ベースで行っている作業を全てカスタプApp上で出来るようにする計画なのだそうです。
上萩社長は、輸入車業界では、納期をきっち示すのが当たり前なのに、輸入自転車業界ではアバウトというのは通用しない、そうした意識改革が業界全体に広まればと話していました。