Claris、トランザクション機能などを強化した「Claris FileMaker Pro 19.6.1」を配布開始
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Clarisが、プロレベルのコーディングができる低コード設計ツール「Claris FileMaker Pro 19」の最新アップデート「Claris FileMaker Pro 19.6.1」を配布開始しています。
このバージョンでは、新機能を追加、機能強化、および問題の修正が行われています。
- 新機能および機能強化
- トランザクション
- 次の新しいスクリプトステップを使用してトランザクションのすべての変更をまとめて確定または復帰することができます。トランザクションは現在のウインドウ内の 1 つ以上のレコードに対する変更で構成されます。トランザクションは新規レコードの作成、レコードの編集、およびレコードの削除をサポートします。
- トランザクションを開く: トランザクションを開始します。以降のレコードの変更は [トランザクション確定] または [トランザクション復帰] スクリプトステップが実行されるまでこのトランザクション内で行われます。
- トランザクション確定: すべてのレコードの変更を保存して現在のトランザクションを終了します。
- トランザクション復帰: トランザクションで変更されたすべてのレコードを元の状態に戻して現在のトランザクションを終了します。
- macOS Ventura
- FileMaker Pro は macOS Ventura 13 でのインストールをサポートします。
- Apple でサインイン
- ファイルを開く際の認証オプションとして Apple でサインイン (Apple ID) を使用できるようになりました。
- スクリプトステップ
- 新しい [辞書を設定] スクリプトステップを使用すると言語および辞書を指定してファイル内でスペルチェックをすることができます。
- 関数
- 新しい Get (トランザクションオープン状態) 関数は開いているトランザクション内で呼び出された場合は「1」(真) を返します。それ以外の場合は「0」(偽) を返します。
- 新しい Get (現在の時刻 UTC マイクロ秒) 関数は現在時刻を協定世界時刻 (UTC) にマイクロ秒単位で適合させた近似値を返します。
- Get (最終外部エラー詳細) 関数が Get (最終エラー詳細) に名称変更されました。[トランザクション確定] スクリプトステップの後に評価されたスクリプト名、ステップ名および行番号などのトランザクションエラー情報のテキストも返すようになりました。
- 新しい Get (最終エラー位置) 関数は Get (最終エラー) 関数によって返されるエラーの位置を返します。
- 更新されたライブラリ
- jsonCPP ライブラリはバージョン 1.9.5 に更新されました。
- ChartDirector ライブラリはバージョン 7.0 に更新されました。
- OpenSSL はバージョン 3.0.7 に更新されました。
- 一般
- 新規作成ファイルでは [OAuth/AD FS が有効な場合でもサインインフィールドを表示] ファイルオプションがデフォルトで有効になりました。
- インスペクタの [データ] タブの [データの書式設定] 領域でインタラクティブオブジェクトフィールドのコンテキストメニューを無効にできるようになりました。
- [環境設定] の [一般] タブで、キャッシュされたテンポラリファイルを削除できるようになりました。
- 新しい [ツール] メニュー > [アドオンを作成...] コマンドを使用すると、[名前を付けてアドオンパッケージとして保存] スクリプトステップを使用せずにアドオンを作成できます。このコマンドを使用すると、アドオンに関する情報を指定し、アドオンパッケージを作成し、App にインストールして使用できる場所に保存できます。この機能は未完成ですがプレビューで使用できます。そのためテスト目的でのみ使用してください。
- このコマンドでアドオンを作成するには:
- レイアウトモードで、レイアウトに「__FMAddOnTemplateDirectives_en」という名前を付けます。
- レイアウト上の複数のオブジェクトを選択します。
- [配置] メニュー > [グループ化] を選択します。
- グループを選択して、[ツール] メニュー > [アドオンを作成...] を選択します。
- 修正された問題
- Windows
- [URL から挿入] スクリプトステップと --cookie-jar cURL オプションを使用した場合、cookie データが返されない。
- カスタム App に 255 より多い数のレイアウトが含まれている場合、ID が 255 より大きいレイアウトに移動すると、そのレイアウトではなくカスタム App の最後のレイアウトがロードされる。上限が 255 ではなく 1020 に変更されました。
- LDAP プロトコルで cURL オプションを使用した場合、[URL から挿入] スクリプトステップが失敗する。
- レンダリングのパフォーマンスが FileMaker Pro 18 よりも遅い。
- スクリプトワークスペースで、スクリプトが開いていないときにエラーを含むスクリプトをインポートすると 2 つのスクリプトタブが開き、スクリプトが削除またはスクリプトタブが閉じられた場合にアプリケーションが予期せず終了することがある。
- ファイルを Web ビューアにドラッグすると FileMaker Pro が予期せず終了することがある。
- オーディオまたはビデオを自動的に再生するように設定されたオブジェクトフィールドで自動的に再生されない。
- 1 つのボタンで値を変更してから [ボタンバー設定] ダイアログボックスを使用して次のボタンに移動すると、ボタンの引数が最初の引数の値のみを誤って表示する。
- macOS
- 一部のダイアログボックスで command-Z キーボードショートカットを使用すると FileMaker Pro が予期せず終了する。
- ポップオーバーをレイアウトで初めて開いたときにタイトルが表示されない場合がある。
- US 配列ではないキーボードではキーボードショートカットが異なる。
- 「Assisted Install.txt」ファイルを FileMaker Pro にドラッグするとアプリケーションが予期せず評価版モードに戻る。
- Windows および macOS
- [レコードのインポート] スクリプトステップで [インポート順の指定] オプションを指定してレコードをインポートすると FileMaker Pro が予期せず終了する。
- List 関数内で Trim 関数を使用した場合、Trim 関数が先頭または末尾のスペースを取り除かない。
- [URL を開く] スクリプトステップでfmp://filename.fmp12 などの URL を使用してローカルファイルを開く場合、ファイルがリモートで共有されていないにもかかわらず、許可されたホスト一覧にファイルを追加するかどうかの許可を求めるメッセージが表示される。
- ボタンとして定義された Web ビューアがボタンとして機能しない。
- マウスボタンを押しながら Enter、Delete、Tab、または Backspace キーを使用してドロップダウンリストの値を選択すると「Assertion Failed」というエラーメッセージが表示される。
- ユーザのアカウント名が 31 文字を超える場合、環境設定でサインインダイアログボックスに自動的に入力するユーザ名として入力できない。
- ポップオーバーやスライドコントロールに埋め込まれたボタンバーに条件付き書式バッジが表示されないことがある。
- フォーカスがグローバルフィールドにあり、すでに別のウインドウでレコードを開いていた場合、[レコード/検索条件を開く] スクリプトステップがエラーを返すのに失敗する。
- フォーカスがグローバルフィールドにある場合、[レコード/検索条件を開く] スクリプトステップが誤ってエラー 101 を返す。
- 指定された幅または高さが元の画像の幅または高さよりも大きい場合、GetThumbnail 関数が幅と高さの最大の値を誤って返す。
- [Web ビューアの設定] ダイアログボックスに設定されている FedEx URL が正しくない。
- 以前の値: "http://www.fedex.com/Tracking?" & "tracknumbers=" & ""
- 新しい値: "https://www.fedex.com/fedextrack/?" & "trknbr=" & ""
- [FileMaker Data API を実行] スクリプトステップが正しくない対象レコード数を返す場合がある。
- Base64EncodeRFC 関数が誤って結果をテキストではなく数値として返す。
- [名前を付けて XML として保存] スクリプトステップまたはコマンドを使用して 4GB を超える XML ファイルを作成すると FileMaker Pro が予期せず終了する。
- パス名が 255 文字を超える PDF ファイルをインタラクティブオブジェクトフィールドで表示すると、コンテンツの代わりにエラーメッセージとともにアイコンを表示する。
- レイアウトパートのスタイルをコピーして貼り付け (ペースト) することができない。
- [データベースの管理] ダイアログボックスでフィールドの索引設定を有効にすると、すべてのレコードで変更数が誤って変更される。
- fmp URL でファイルを開くと FileMaker Pro が予期せず終了する。
- 起動中、ライセンス証明書データが損傷していると FileMaker Pro が予期せず終了する。
- レイアウト上のボタンをコピーして貼り付け (ペースト) すると貼り付けたボタンのタブ順が消去される。
- 既知の問題
- macOS 13: スクリプトワークスペースウインドウのアニメーションが滑らかに動かない場合がある。
- macOS 13: ステージマネージャの使用中にカードウインドウを最小化した後復元すると正しく表示されない場合がある。
- macOS 13: 印刷中、[現在のレコード] オプションが無視され、代わりに [ページ:] オプションが使用される。
- トランザクション内で、List や Count などの統計関数がトランザクション内で変更されたレコードにアクセスできず、トランザクションの一部ではないレコードの情報のみを表示する。
- マニュアル正誤表
- Claris Pro および FileMaker Pro ヘルプに新しい Get (現在の時刻 UTC マイクロ秒) 関数が含まれていません。この関数は返される値がマイクロ秒単位で適合させた近似値であること以外は Get (現在の時刻 UTC ミリ秒) と同じです。
- 今後廃止予定の API、技術、または機能
- FileMaker Pro の進化に伴って、サポートされる技術、API、および機能の一覧に変更が生じる場合があります。この進化の一環として、特定のオペレーティングシステムのバージョン、ハードウェア、および機能が廃止になる場合があります。廃止予定になっても項目がすぐに削除されるわけではありませんが、廃止予定の技術は製品の今後のバージョンで取り除かれる可能性があるため、これらの技術からソリューションを移行する必要があります。