キヤノンのデジタル一眼レフカメラ「EOS 5D Mark III」をチェック
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キヤノンが3月下旬から発売するデジタル一眼レフカメラ「EOS 5D Mark III」をチェックしてきました。
新開発の35mmフルサイズ、約2,230万画素のCMOSセンサーと、DIGIC 4の約17倍の処理能力を持つ映像エンジンDIGIC 5+の搭載により、高精細で広ダイナミックレンジな画質を実現しているそうです。
なお、詳細レビューは、駿河台大学メディア情報学部教授斎賀和彦氏のmono-logueを参照して下さい。
軍艦部分を含めたボディの質感は「EOS 7D」に似た感じになったように感じます。
ボタン類もEOS 7DやEOS-1D Xの流れを組んでいますが、EOS-1D XのISOボタンにあるポッチがEOS 5D Mark IIIにも有ります。
場所はそれぞれ異なるため、位置を覚えるというよりかは、指に感触があるボタンはISOボタンという仕様にしているようです。
また、マルチファンクションボタンが追加されています。
EOSムービーという新しいジャンルを確率した「EOS 5D Mark II」ですが、EOS 5D Mark IIIでは「ライブビュー撮影/動画撮影スイッチ」が装備されてました。
また、EOS-1D Xにもある「クイック設定ボタン」が追加されています。
電子ダイヤルロックスイッチはレバー式から、EOS 7Dと同じスライド式に変更されています。
左サイドボタンに「クリエイティブフォト/2画面比較再生/イージーダイレクトボタン」が装備され「レーティングボタン」「インデックス/拡大縮小ボタン」などが装備されています。
従来は右上側のボタンに複数機能が割り当てられていましたが、それが逆になったと考えると良いと思います。
ファインダー視野率は、EOS 5D Mark IIの約98%から約100%になりました。
右側の入力端子は、上段側に外部マイク入力端子が移動し、ヘッドホン端子と共に音声系が上段に並列並びになりました。
動画撮影時に録音音声を確認することも可能になっています。これは、結構重要な変更点だと思います。
EOS 7Dにもある2軸電子水準器が搭載され、傾き具合もファインダー内で確認できるようになっています。ライブビュー撮影時はもちろん、ファインダー撮影時にも表示可能です。
再生モードでクリエイティブフォトを押すと、異なる撮影画像を液晶モニターの左右に分けて表示して比較できる「2画面比較再生表示」になります。
片方の画像を固定して、もう片方の画像を送りながら比較することができ、5段階のレーティングも設定することが出来ます。
EOS としては初の、メニュー・サブメニュー構成表示になりました。
EOS 5D Mark II・EOS 7D などではメニューのスクロールを無くす代わりにメニューアイコンを小さく数多く並べる表示方法を取っていましたが、EOS 5D Mark III では メニューアイコンの大きさを旧来のサイズに戻す代わりに、1段下にサブメニューアイコンボタンを追加することでメニュー画面の数を増やしつつシンプルな表示にまとめる努力がなされています。
連写モードに「S (サイレントのS)」が付き、シャッターのバタツキ音が控えめな動作がされるようになりました。
物理的な打撃音を完全に無くすことは出来ませんが、くもぐった音となるので音量的には相当低くなります。
EOSシリーズ初の機能として、露出アンダー/標準/オーバーの3画像を撮影・合成し、白トビや黒ツブレを緩和した広ダイナミックレンジの画像や、絵画のような画像を生成できる「ハイダイナミックレンジモード」が搭載されています。
HDRモードは、Dレンジ調整、仕上がり効果、HDR撮影の継続数、画像位置自動調整、撮影画像の保存などを行うことが出来ます。
仕上がり効果は「ナチュラル」「絵画調標準」「グラフィック調」「油彩調」「ビンテージ調」の各仕上がりから選択することが出来ます。
EOS-1D Xと同等の多重露出機能も搭載し、EOS 5D Mark IIには無かった「カメラ内RAW現像」「JPEGのリサイズ」などの編集機能も搭載されています。
動画撮影機能は、EOS-1D Xと同じ、編集に適した「ALL-I」と高圧縮が可能な「IPB」(前後参照フレーム間圧縮)に対応し、記録形式はH.264(MOV)となっています。
また、720pの60p記録も可能になり、動画撮影時の感度はISO100〜ISO12800で、拡張設定時は最高ISO25600まで増感することが出来るようです。