三洋電機、iFrame対応フルHDデジタルビデオカメラ「VPC-HD2000A」を試す
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三洋電機が、フルHDデジタルビデオカメラ「DMX-HD2000」に、iMovie '09 でのパフォーマンスに最適化された「iFrame ビデオフォーマット」(960x540 30fps)を追加採用したフルHDデジタルビデオカメラ「VPC-HD2000A」を試してみました。
注:現在、このデジタルビデオカメラは、アメリカだけでしか販売されていません。
相変わらず、付属品が多く、なぜこんなに添付されているのか不思議に感じます。
本体を起動して動画フォーマットを見てみると、フルHDサイズ(1920x1080)のハーフサイズ960x540 30fps(QHD)に星マークが付いてデフォルトになっています。
アメリカの仕様を見てみると、動画記録サイズに「960x540 30fps」の記載がありません。
また、外箱に「Works with iMovie」と「iFrame」のロゴが、印刷ではなくシールで貼られていることから、急遽追加された動画フォーマットなんじゃないかと想像してます。
仕様はDMX-HD2000と同じで、レンズが「焦点距離:f=6.3-63mm 開放F=1.8(ワイド端)-2.5(テレ端):オートフォーカス 8群 11枚」と同じです。
違いはイメージセンサーで、HD1010のイメージセンサーの場合、画素ピッチは2.5ミクロンなのに対し、HD2000Aのイメージセンサーでは1.75ミクロンまで小さくなっています。
このイメージセンサーの違いと、信号処理チップの違いから、広角側の撮影画角が約49mm→約44mmに広角化しています。
私が持っている「DMX-HD1010」(静止画:約400万画素、ムービー:HD 約356万画素/SD 約218万画素)と、「VPC-HD2000A」(静止画:約800万画素、ムービー:HD 約531万画素/SD 約200万画素)色々比較してみました。
まず、静止画は、DMX-HD1010(400万画素)、VPC-HD2000A(800万画素)で同じ場所を撮影し、800万画素画像を400万画素にリサイズして比べてみました。
CMOS画素数が大きくなったことや、コニカミノルタ製のレンズを採用したことなどにより、細部のディテール感がアップしていることが確認できます。
次に、DMX-HD1010とVPC-HD2000Aで1280×720ピクセル動画をを撮影してみました。
VPC-HD2000AはDMX-HD1010と比べて広角で、ディテールがアップしている反面、若干アンダー気味のような気がします。
次に、VPC-HD2000Aで、1280×720ピクセル動画と、iFrame ビデオフォーマット960x540ピクセル動画を撮影してみました。
同じ場所で30秒撮影し、ファイル容量などを比べてみたところ、どちらも29.97fpsですが、1280×720ピクセル動画のデータレートが「9.30Mbps」なのに対し、960x540ピクセル動画のデータレートは「21.17Mbps」と高くなっています。
そのため、ファイルサイズが、1280×720ピクセル動画の35MBに対し、960x540ピクセル動画は80MBと大きくなるようです。
iMovie '09からメディアブラウザを表示させると、Apple TVとMobileMeの最大サイズは960x540ピクセル動画で、1280×720ピクセル動画には対応していないことがわかります。
実際にiMovie '09からApple TV書き出しを行なってみたところ、あっという間に書き出しは終了し、iTunes経由でApple TVに転送可能なフォーマットの「960x540 4Mbps 44.1MHz」使用のm4vファイルになります。
このiFrame ビデオフォーマットは、Apple TVが売れているアメリカ向けのフォーマットで、撮影した動画を直ぐにApple TVに転送して貯めるために、撮影の最初から960x540ピクセル動画で撮影することで、MacBook (13-inch Early 2009)といったMacでもストレス無く書き出しを行なうための仕様ではないかと想像してます。
最後に、iMovie '09からYouTubeに、iFrame ビデオフォーマットで書き出しを行なってみたサンプルを紹介しておきます。