ソニーのレンズ交換式デジタルHDビデオカメラレコーダー「NEX-VG10」をチェック
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ソニーが、9月10日に発売を開始するレンズ交換式デジタルHDビデオカメラレコーダー「NEX-VG10」をチェックしてきました。
なお、写真は、別売のショットガンマイクロホン「ECM-CG50」を装着した状態です。
Handycamシリーズの名称が与えられていますが、仕様は、デジタル一眼カメラ“α”Eマウントの「NEX-5」がベースのため、“α”Eマウントカムコーダーと呼んだ方が適切だと思います。
NEX-5が採用している新開発の有効約1420万画素の「Exmor」 APS HD CMOSセンサーを搭載していますが、高速画像処理エンジン「BIONZ」は搭載されていないため、スイングパノラマ機能などは実装されていません。
メニューを表示させると、NEX-5と同様のGUI表示がされ、従来のHandycamシリーズと、大きく異なることが確認出来ます。
ただ、先に説明したように、NEX-5に搭載されているような、多彩な静止画撮影機能は用意されていません。
ボディの左側には、各種コントロール機能が配置されていて、マニュアル調整機能として「アイリス」「ゲイン」「シャッタースピード」「ホワイトバランス」「露出調整」が用意されています。
ゲインは0-+27dB、動画撮影時のシャッタースピードは1/4秒-1/4000秒の間でマニュアル設定出来るそうです。
その下に、メモリースティック PROスロット、SDXC対応のSDカードスロットが用意されています。
サイドにメモリースロットが配置されているため、三脚装着時でも容易にメモリー交換出来るのは便利だと思います。
付属レンズは、光学11倍ズームのE 18-200mm F3.5-6.3 OSSレンズ「SEL18200」で、35mm判換算で、広角27mmから望遠300mm相当までの幅広い撮影領域をカバーします。
手ブレ補正効果を発揮する、光学式手ブレ補正機能を内蔵し、動画撮影時には、ハンディカムで採用されている、ワイド端での手ブレ補正効果を向上させる「アクティブモード」にも対応しています。
なお、NEX-VG10には、オートズーム機能が搭載されておらず、右手で本体をグリップして、左手でレンズのズームリングを回す仕組みとなっています。
ボディ上部には、4つのマイクカプセル配置を最適化し、指向性で100%、SN比で約6dB向上させた、高性能Quad Capsule Spatial Array ステレオマイクロホンが搭載されています。
このマイクロホンのグリップ上部には、ホットシューが用意されていて、ショットガンマイクロホン「ECM-CG50」などを装着することが出来るようになっています。
なお、グリップ部分の外部マイク端子を使用すると、標準のマイクはオフになるようです。
付属のバッテリーは「NP-FV70」で、連続撮影時間約145分可能だそうです。
なお、写真は、バッテリーカバーを外した状態で、通常は、バッテリー収納部分を覆うカバーを装着するようになっています。
NEX-5/NEX-3用にAマウントレンズを装着するためのマウントアダプター「LA-EA1」を装着し、カールツァイスのプラナーレンズを採用したPlanar T* 85mm F1.4 ZA「SAL85F14Z」を装着してみました。
マニュアルフォーカスとなり、動作保証対象外になりますが、HDMI端子から映像をリアルタイムに出力してみると、今までのハンディカムでは、信じられないような映像効果が得られました。
動画の記録方式は、AVCHD(59.94i記録/29.97fpsイメージセンサー出力)か、MPEG-4 AVC/H.264で、音声はドルビーデジタル(AC-3)方式となります。
NEX-5の場合、AVCHD記録は1920 x 1080ピクセル、MP4記録は1440 x 1080ピクセルとなりますが、NEX-VG10には、AVCHDかMPEG-4が選択可能で、さらに、AVCHD記録方式として、1920×1080ピクセルで最高約24Mbps記録の「FXモード」と、平均約17Mpbsの「FHモード」、1440×1080ピクセルで平均約9MBpsの「HQモード」の3種類が用意されています。
“α”Eマウントレンズを共有し、静止画撮影時は「NEX-5」を動画撮影時は「NEX-VG10」をといった感じで、用途に応じてボディを選択する利用が想定されている感じです。