キヤノンのデジタル一眼レフカメラ「EOS 60D」をチェック
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キヤノンが、EOSシリーズ初のバリアングル液晶モニターを搭載し、EOSムービー撮影機能を搭載したデジタル一眼レフカメラ「EOS 60D」を発表し、ショールームにて先行展示を開始していたのでチェックしてきました。
レンズは、EOS Kiss X4と同じ「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS」か「EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS」のどちらかのセット販売となります。
EOS 7DとEOS Kiss X4の中間に位置するモデルで、これらのモデルの流れを汲んだボディデザインが採用されています。
本体上面を見てみると、1ボタン1ファンクションに変更されていることが確認できます。
また、モードダイヤルに、ロック機構が追加され、中央のボタンを押しながらでないと、ダイヤルが回せない仕様に変更されています。
背面を見てみると、EOS 7DやEOS Kiss X4のように、ライブビュー撮影/動画撮影切換えスイッチが装備されています。
あと、コントローラー機能が変更されていて、マルチコントローラーが無くなり、サブ電子ダイヤルと融合した「マルチサブ電子ダイヤル」という新しい仕様に変更されています。
また、バリアングル液晶となったため、EOS 50Dの液晶下側にあった各種ボタン類が、全て左側に集められています。
この変更は、EOS Kiss X4に近い感じで、以外と使いやすいかもしれません。
バリアングル液晶モニターは、EOS Kiss X4と同じ3型ワイドサイズで、左側に開く仕様になっています。
感じとしては、ニコンのD5000ではなく、パナソニックのLUMIX DMC-G2に近いです。
サイド側には、EOS 7DやEOS Kiss X4のように、外部マイク入力端子、映像/音声出力デジタル端子、HDMIミニ出力端子、リモコン端子が装備されています。
なお、EOS 60Dは、EOS 50DのCFカードではなく、EOS Kiss X4と同じSDXC対応のSDカード仕様に変更されています。
キヤノン製デジタル一眼レフカメラとして初めてカメラ内RAW現像機能が搭載されています。
これは、全自動モードなどの簡単撮影モードでは表示されず、プログラムモードなどの応用撮影モードの場合、メニューボタンを押すと選択することが出来ます。
画像サイズ、明るさやホワイトバランス、ピクチャースタイルなどの画像調整を行う事が可能で、調整後、新規JPEG画像として保存することが出来ます。
ただ、約1800万画素のRAWデーターを現像し、3型ワイド液晶内で、どれだけ調整出来るのか?と考えた場合、疑問が残ります。
EOS 60Dには、撮影後にデーター編集出来る「アートフィルター機能」が搭載されています。これは、EOS Kiss X4の撮影前に撮影設定を行う「ピクチャースタイル」の逆パターンで、他のミラーレスレンズ交換式カメラの多くが搭載しており、ようやくキヤノンもといった感じです。
トイカメラ風フィルターは(色調:寒色/ 標準/ 暖色)の3パタンが用意されています。
色味が変わるだけでなく、周辺光量も調整されます。
選択は、マルチサブ電子ダイヤルを使って行うのですが、メニューを一段戻るためには、MENUボタンを押す必要があり、それが分かるまで、結構時間を必要としました。
ジオラマ風フィルターは、リコーのCX3のミニチュアライズに似ていて、ガイドをずらすことで、あおりを加えて、ミニュチャ風の写真にすることが出来ます。
なお、このガイドは、縦に向けて焦点部分を移動させることも出来ます。
EOSムービーは、EOS Kiss X4と同等の1920×1080(30p/25p/24p)記録が可能ですが、EOS 60Dでは、動画撮影モード選択時に、メニューから、風の音を低減する「ウィンドカット」機能をオンにして、風の音を低減することが出来るようになっています。
EOS 60Dには、電子水準器が搭載されています。これは、水平・前後の傾きに対応したEOS 7Dの「デュアルアクシス電子水準器」とは異なり、水平のみです。
ただ、液晶モニターに水準器を表示させるだけでなく、カスタムファンクションで、ファインダー内から、ボディ上部の表示パネルに水準器を表示させることが出来るようになっています。