キヤノンが、10月7日から発売を開始する光学35倍ズームレンズ搭載デジタルカメラ「PowerShot SX30 IS」を、キヤノンプラザ S 品川で先行展示されていたのでチェックしてきました。

このラインナップは、PowerShot SX10 IS／PowerShot SX1 IS／PowerShot SX20 ISという機種歴で、同じ流れのボディデザインを採用してきていましたが、このモデルから、EOS系のボディデザインに変わりました。

実際に手にとってみると、アシストグリップのフィット感がかなり向上しているように感じました。

高倍率ズーム機は、パナソニック「LUMIX DMC-FZ100」、ニコン「COOLPIX P100」、ペンタックス「X90」などがあり、３０倍以上の高倍率ズーム機は、オリンパス「SP-800UZ」、富士フイルム「FinePix HS10」になります。

この高倍率ズーム機の中で一番人気があるのは、フルHD動画撮影が可能で、5軸手ブレ補正搭載により、最大望遠時に手ブレ補正性能が高い「FinePix HS10」だと思います。

PowerShot SX30 ISの仕様は、HD（H.264）動画（1280×720）撮影可能で、メカニカルズーム式、開放F値は、F2.7（W）〜F5.8（T）、焦点距離はf=4.3mm〜1150.5mm（35mmフィルム換算：24mm〜840mm相当）です。

上から見ると、PowerShot SX20 ISと同様に、右側にモードダイヤル、ズームレバー付きシャッターボタン、電源ボタンがあり、左側にストロボボタンがあります。

大きな違いは、アクセサリーシューにカバーが付き、フラッシュ部分が、モードダイヤルより前に配置されて、突出したような配置に変更されています。

背面のボタン類を見てみると、右上の真ん中の露出ボタンが、上段にあった再生ボタンに変わり、一番上のボタンに、フレーミングアシスト/ジャンプボタンが新しく割り当てられています。

このフレーミングアシストは、ズームがすばやくワイド側に戻って被写体をとらえやすくなり、もう一度押すと、元の倍率に戻る機能で、望遠側で被写体を見失った時に探しやすくする機能です。

なお、露出ボタンは、背面コントローラー側に移動され、今まで分かれていたマニュアルボタンとマクロボタンがセット化されています。

背面側を見てみると、液晶ビューファインダー部分の回りが盛られて山形になっていることが分かります。また、アイカップのデザインも変更されて、質感が上がっている気がします。

バリアングル液晶モニターは、PowerShot SX20 ISと仕様は同じですが、サイズが2.5型から2.7型に変更されています。

あと、単３電池仕様だったのが、PowerShot G10〜12で採用されている「NB-7L」バッテリー仕様に変更され、SDHCカードスロットが、横側から、底面のバッテリー側に変更されています。

Xacti VPC-HD2000Aで便利だと思っている、静止画撮影プレビュー内に、動画撮影を行った場合の有効エリアを示すガイドが、PowerShot SX30 ISでも表示出来る事を確認しました。

実際に、Xacti VPC-HD2000AとPowerShot SX30 ISとで、広角プレビューを比較したのですが、ワイドコンバージョンレンズ「VCP-L07W」を装着した状態よりも、PowerShot SX30 ISの方が広いことがわかり、気持ちが揺らいでしまいました。

あと、PowerShot SX30 ISでも、Xactiの特徴である動画撮影時に静止画撮影が出来るのかな？と思って試してみました。

すると、動画撮影をしながらシャッターボタンを押すと、シャッター音がオンでも音がせず、静止画撮影が出来ることが確認できました。

これは、PowerShot SX20 ISでも可能ですが、動画ファイル側に黒い画面とシャッター音が記録される仕様でした。

それが、PowerShot SX30 ISでも同じかどうか確認したかったのですが、データーを持ち帰ることが出来なかったので、後日確認しようと思います。

Update：動画撮影時の静止画撮影を行った場合の仕様は、PowerShot SX20 ISと同じでした。

設定には、PowerShot SX20 ISにも用意されていた動画音声の設定が、そのまま引き継がれていました。

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