DC EXPO 2010:イーフロンティア、立体視編集作業が可能になった3DCGソフト「Shade 12」を発表
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DIGITAL CONTENT EXPO 2010において、イーフロンティアが、最初のバージョンが発売開始されてから、26年目を迎え、16度目のメジャーバージョンアップとなる3DCGソフト「Shade 12」を発表していました。
デモは、AUGMになんども登場している藤井大洋氏が行っていました。
一番の機能は、立体視映像作成機能で、全グレードの全編集画面で立体視映像作成が出来るようになっていると説明していました。
これまで、Mayaなどで、部分的に立体視映像作成は可能でしたが、全編集作業で行えるのは、Shade 12が初となるようです。
パッ ケージ付属の赤青メガネを使 ってアナグリフ形式の立体視で確認しながら編集作業を行うことが可能だそうです。
3Dシーンにカメラを設置し、左目/右目のどちらでマウスカーソルを追っているのかを決めてレンダリングする機能(3D立体視作業では必須)や、画面サイズと解像度を設定することで、表示する環境に合わせた作業を行うことが出来るようになっているそうです。
さらに、富士フイルムの「FUJIFILM 3D プリント」に対応するため、12視点編集作業を行う事が可能で、3D印刷にも対応しているそうです。(MPフォーマット)
また、「NVIDIA 3D Vision」と「NVIDIA Quadro」GPUカードを利用出来る環境では、フルカラーの立体視映像作成が可能だそうです。
ただ、この機能はMac用には提供されておらず、利用することが出来ません。
イーフロンティアとしては、いつでも対応開始されても良いように、Shade 12 for Macにも、機能実装しているそうです。
これ、実際に目で見るとびっくりしますが、こういった制作作業がデザイナーなどに発注されてくる可能性は高いと思います。
なお、3DCGを2Dデーターとして制作する場合と違い、3DCGが3D立体となると、実深度といった、今まで考えられなかった作業が必要になるため、その感覚を掴むためには、かなりノウハウが必要になると思われます。
Shade 12では、編集作業によるあらゆる変更を即座に反映しながら、プレビューレンダリングを行うことができるようになったそうです。
これにより、編集中でもリアルタイムにレンダリングが実行され、編集内容をいつでもレンダリング結果として確認することが可能になったと説明していました。
旧来のインターフェイスを刷新し、単一のウインドウにまとめられたシンプルなインターフェイスに生まれ変わったそうです。
ツール類の選択とその設定メニュー、パーツの選択とその編集メニューが連動し、作業しやすい位置に表示されるようになり、様々な操作にアイコンが追加されているのが特徴となります。
モデリング・連携機能の強化として、従来のモデリングツールの各機能を分類・整理して、より快適な操作環境を実現しているそうです。
面をグループ化するフェイスグ ループ機能や、従来は 2 レイヤー固定だった UV 設定を、追加/削除が可能なマルチレイヤー化するなどの機能強化が行われていると説明していました。
また、3D の共通ファイル形式として普及しつつある「COLLADA」入出力 (入力は Professional のみ)に対応しているそうです。
レンダリング機能の強化として、乳液、半透明物、翡翠や人肌などを表現するの に欠かせない「サブサーフェススキャタリンク」や、体積をもった雲や煙、透明度の高い液体や色付 きガラスなど、応用範囲が広い「ボリュームレンダリング」が新しく追加されているそうです。