PAGE2011:クォークジャパン「App Studio for Quark Publishing System」を紹介
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PAGE2011において、クォークジャパンが、iPadにコンテンツを提供する際の創造面と技術面の障壁を軽減するQuark Publishing Systemのモジュール「App Studio for Quark Publishing System」(4,000ドル)の展示やセミナーを行っていました。
App Studio for Quark Publishing Systemは、同社のエンタープライズソリューション「Quark Publishing System」(380万円)の拡張モジュールとして提供されるサービスで、QuarkXPress 8.5だけで利用することは出来ません。
このモジュールを導入すると、QuarkXPress 8.5のプロジェクトに、印刷用データーと、デジタルパブリッシング用データーを一緒に持つ事ができ、デジタルパブリシング用データーの場合、文字はリンク、一方改行や画像配置位置はリンクしないといった機能差も持たせられるそうです。
iPad用電子書籍制作では、QuarkXPress 4.6以降のデーターをQuarkXPress 8.5で開き、それらにリッチコンテンツを追加することが行え、旧資産を利用することも出来ると説明していました。
iPad用出力は、App Studio for Quark Publishing Systemを導入したQuark Publishing Systemにチェックインし、QuarkXPress 8.5で作成したiPad用作成データーを出力メニューから選ぶだけで行うことが出来ると説明していました。
iPadで見るためには、専用のリーダーが必要になるが、フレムーワークを伴わず、リーダー機能だけ必要という場合は、App Studio for Quark Publishing Systemと一緒に提供されるQuark iPadスターターアプリケーションを使い、ロゴの入替など独自ブランンディングのカスタマイズを行い、それを制作社側で、AppleのApp Storeにてリリースすることが出来ると説明していました。
画面の縦/横表示に対応したり、フレームワークを伴うiPad用リーダーを開発する場合は、別途料金で、iPadFrameworkの提供を行うことも出来ると説明していました。
編集作業において、電子書籍の場合は、端末ごとのサイズを調整する必要があるが、QuarkXPress 8.5のサイズ変更設定で「縦横比率の変更を許可」にチェックを入れる事で、簡単にリサイズすることが出来ると説明していました。
iPad用電子書籍などでは、文字を拡大するリフロービューを編集する必要があるが、ハイライトしたい特定のテキスト領域をサイズ固定にし、本文だけリサイズ可能にするといった、テキストボックス単位で制御することが出来ると説明していました。
開発料金に関しては、App Studio for Quark Publishing Systemの導入コストに含まれるため、書籍ごとの開発料は発生しないが、DRMをかけたり、出版物の管理をするなどのライセンス料は、巻号の発行1部につき349ドル必要になるそうです。
クォークジャパンでは、今回のApp Studio for Quark Publishing Systemは、何100といった電子書籍を作成し、他にもいろいろな需要のあるエンタープライズ向け製品で、それとは別に、個人レベルのユーザーの場合には、QuarkXPress 8.5で作成したiPad用プロジェクトを、クォークジャパンに送り、クォークジャパン側でiPad用アプリ化を行うサービスも提供する予定だそうです。
また、将来のQuarkXPressでは、Quark Publishing Systemを経由せず、直接iPad用書き出しが出来るようになる予定だと説明していました。
なお、アメリカのApp Storeには、開発段階のApp Studio for Quark Publishing Systemを使用して作成したiPad用アプリが複数リリースされているそうです。