きずな、Twitter などのソーシャルメディアを用いて、他者の話を「傾聴」するだけでなく、円滑な「対話」を産み出す為のサービス「kizna」を発表
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株式会社きずなが、Twitter などのソーシャルメディアを用いて、他者の話を「傾聴」するだけでなく、円滑な「対話」を産み出す為のサービスとして開発された「kizna」の、開発発表会が行われました。
kizna はレストラン「豚組」中村仁社長の「丁寧に顧客対応をしていたら、自然とファンが生まれ、売り上げ増につながる」上に、ファンとなってくれたお客様が次のお客様を呼んで下さったり、ファンとなって下さったお客様は店がリーチ出来なかった Twitter などで寄せられた質問に対して自分の経験などを積極的に回答してくれて良い関係性が出来るという経験に基づき、これらの絆を更に深める為に「過去の貴重な情報を喪失させないための「ログ」機能」「分断されがちなソーシャルメディアを縦断しての情報管理」などを可能にするために開発されたサービスとなります。
レストラン経営者がコンセプト立案をしたので「飲食店向けサービス」などと誤解される事も多いですが、基本的に「ソーシャルCRM」。電話でのサポートセンターで利用されている CRM をソーシャルメディアに特化して、更に個人ベースでも利用しやすくしたものと考えると理解しやすいと思います。
kizna のインターフェイスは一般的な Twitter クライアントと類似していますが、ここに表示される Twitter のタイムラインは全て kizna のサーバが Twitter から API 経由で取得して蓄積しているデータになります。このように kizna サーバへの蓄積を経る事で、ログ化を可能にしています。
ログ化をしていることで、Twitter のネイティブサービスでは「現在展開されているタイムライン上から指定検索キーワードを含むツイートを探す」という検索の挙動が、「これまで自分に当てて発信された ツイート・Mention・DM などの中から該当の指定検索キーワードを含む情報を見付ける」というパーソナライズされた挙動になります。
最大の新機能として搭載されたのは「Universal Inbox」。
これは時間軸を基として、自分への ツイート・Mention・DM などの有りとあらゆる情報を1ヶ所に纏めて表示出来るようにしたもの。これによってツイートでやり取りをしつつ、「携帯電話の番号は DM で送ります」というように連絡手法を変えた場合でも、それらの情報が複数の画面では無く、1画面に集約されて時間軸に沿って表示される事となります。
この時間軸による表示という考え方は、他者のプロフィールを参照した際にも、該当者とのやり取りを手法を問わずに時間軸に沿って表示させるという機能などでも採用されています。
このように、ソーシャルメディアサービスを縦断してアクセス出来るようにすることでスムーズで、深いコミュニケーションを実現する「kizna」のサービス開始は 2011年03月31日を予定。
最初は Twitter アカウントを 2つ、ツイート保存数15,000、利用可能タグ数20に制限された無料の「Free」バージョンからサービス開始。1ヶ月ぐらいの間隔を空けて、これらの数量的制限を除かれる月額300円を予定している有料バージョンの「Unlimited」、投稿の時間予約 や ツイートの分析機能を追加した月額1,000円を予定している有料バージョンの「Pro」がサービス開始される予定となっています。2011年秋までには複数のメンバーで 1つのアカウントのメンテナンスなどを出来る「for Business」バージョンも立ち上げる予定となっており、これは「月額10,000円ぐらいになる見通し」という事でした。
なお、kizna は現時点では Twitter のみを対象としていますが、システムの設計としては [データベース・ Low Level API・High Level API・インターフェイス] と完全に分離した構造となっているので、「Facebook や 未知のソーシャルサービスが出現しても対応出来る構造」となっています。
この分離されている構造のために、サービス開始時には「Web」「iPhone」のインターフェイスで開始される kizna サービスも、近いうちに「android」「iPad ネイティブ」のインターフェイスを追加するだけでなく、「Facebook のサポート」も開始される予定となっています。