アドビ システムズ「Adobe Creative Suite 5.5 Design Premium」セミナーレポート
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Tooが、開催した「Tooデザイナーズソリューションセミナー」において、アドビ システムズが、マルチデバイス対応のクリエイティブワークを実現する「Adobe Creative Suite 5.5 Design Premium」の製品説明を中心としたセミナーが行われました。
最初に製品サイクルに関して、Adobe Creative Suiteは、2年サイクルでメジャーアップデートする形にだが、急速に拡大する一部市場への対応を行うため、コンマアップという形で対応することになり、Adobe Creative Suite CS5の進化版がAdobe Creative Suite CS5.5だと説明していました。
Adobe InDesign CS5.5 日本語版では、Adobe Digital Publishing Suiteと融合し、InDesign CS5.5上でコンテンツ作成を完結出来るようになったと説明していました。
また、EPUB書き出しの強化を行い、EPUB 3.0に実装される日本語機能に対応している。縦書き、ルビ、圏点、全角スペースのサポートや、EPUB書き出し時の順番をコントロールする「アーティクル」機能を搭載していると説明していました。
アメリカでは、Adobe Digital Publishing Suiteを使用した電子書籍が多く発行されていて、これは、雑誌だけでなく、カタログ、マニュアルなども含まれると紹介していました。
日本の出版市場は縮小傾向にあり、紙媒体への広告出稿も減少していが、逆に、インターネットや携帯端末への広告出稿は増加している状況だと説明していました。また、ケータイ向け電子書籍においては、漫画が全体の89%を占めていると紹介していました。
アドビ システムズが調査を行った結果では、日本のスマートデバイスの普及率は13.7%で、うちiPhoneの所有率は32%、iPadの所有率は15.4%だと報告していました。
また、所有者年齢別に見ると、30〜40代の利用者が多いことが分かったとも報告していました。
電子書籍端末の市場は、2010年度の113万台が2015年には639万台に拡大するのではないかと予想されていると紹介し、それに合わせてデジタルパブリッシング市場も成長すると見込まれていると説明していました。
続いて、Adobe Digital Publishing Suiteのワークフローは、従来、Adobe Interactive Overlay CreatorとAdobe Digital Content Bundlerという2つのミニアプリを使用する方式としてベータ提供されてきたが、Adobe InDesign CS5.5 日本語版には「Overlay Creator」と「Folio Builder」という編集機能として搭載されたと説明していました。
Overlay Creatorの画像シーケンス機能は、Photoshop CS5.1 Extendedなどで作成した360度回転素材を、動かしながら確認することが出来る機能で、また、動画の配置が可能になり、Overlay Creatorのオーディオとビデオから、自動再生設定やコントローラー表示の設定なども出来ると説明していました。
なお、この機能は、Adobe InDesign CS5.5 日本語版だけの機能ではなく、Adobe InDesign CS5 日本語版でも「Folio Producer tools for InDesign CS5.0」をインストールする事で、ウィンドウのエクウテンションに機能追加されて利用することが出来ると説明していました。
EPUB3.0に関しては、縦書き、ルビ、圏点、全角スペースのサポートなどがされて編集作業が行えるようになっていると説明していました。
しかし、まだ、EPUB3.0をサポートしたビューワが少ない状況で、需要面では少ないかもしれないが、それだけでなく、順番を決める「アーティクル」機能が追加されたことで、リフロー型コンテンツ作成も容易になっていると説明していました。
Adobe Dreamweaver CS5.5 日本語版では、HTML5作成されたデータを使い、CSS3のスタイルに追加されたカラースタイル「rgba()」を使ってバックグラウンドが透ける透明度調整が出来るようになったと説明していました。
またプロパティから「border-radius」を使って角丸設定も出来るようになったと説明していました。
なお、HTML5に関しては、現状ではブラウザー固有の記述する必要があると注釈を加えていました。
マルチスクリーンプレビューの機能が向上し、スマートフォン、タブレット、デスクトップの3種類表示を同時に表示してチェックを行えるようになったと説明していました。
jQuery & jQuery Mobileに対応し、PhoneGapを利用することで、スマートフォンデバイスに対応したデザインレイアウトを行うことが可能になっていると紹介していました。
書き出しからモバイルアプリケーションを選択することでアプリ化する事も可能になっています。
Adobe Flash Professional CS5.5 日本語版ではプロジェクトを利用することで、デバイス毎のサイズ変更を行うことが容易に行えるようになったと説明していました。
また、コードスニペットの中にモバイルタッチイベントが追加され、タッチ液晶を利用した場合のイベントを直ぐに利用出来るようになったことも紹介していました。