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第9回情報セキュリティEXPO:アスク、米ATTO本社CEOによる最新Thunderbolt製品を紹介するテクニカルカンファレンスを開催

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第9回情報セキュリティEXPOにおいて、アスク主催で、ATTO Technologyが、HBA や Bridge, Switch などの既存のインターフェイス接続ソリューションとは異なり、PC から出てくる Thunderbolt に既存インターフェイスを接続出来るようにする一種のインターフェイス変換装置シリーズ「Desklink」を発表しました。


Desklinkシリーズの第一段としてリリースされるのは、インターフェイス変換の「ThunderLink」と、インターフェイス変換+RAIDの「ThunderLStream」になります。


Thunderbolt は、デイジーチェーンという既存インターフェイスと似通った接続形態を可能にしつつも、事実上の PCI Express 延長インターフェイスとなっています。現時点で搭載しているのは Apple 社製品に限定されていますが。2012年の秋までには SONY などの PC/ATメーカーからも搭載製品がリリースされる予定となっており、市場が一気に拡大する見込みです。なお、ATTO社は Thunderbolt が開発コードである「LightPeak」と呼ばれていた時から Intel 社の開発を手伝っており、幾つかのパテントも提供しているという事でした。


このような Thunderboltインターフェイスを活用するように設計された「Desklink」シリーズにおいては、PCI Express の柔軟な設計を活用出来るだけでなく、細く柔らかいケーブルでありながらも 10 Gbps × 2ch という非常に高速な通信が可能であるという手軽さから、中小規模のビジネスに最適なソリューションを実現します。


Desklink

Desklink

今回発表された Desklink シリーズは、全て Thunderbolt を 2ポート搭載。このために、デイジーチェーンが可能です。


「ThunderLink」としてはラインナップされるのは、8Gbps FC × 2ポートモデル、6Gbps SAS/SATA × 8ポートモデル、10Gbps Ethernet × 2ポートモデル、10Gbps Ethernet × 1ポートモデル の 4モデル。


「ThunderStream」としては、4台のSATA/SASドライブまでを接続可能な mini SAS ポート を 2ポートを備え、のべ 8台のSATA/SASドライブを接続可能なモデルがラインアップされます。


これまでハイエンド市場で使われてきたインターフェイスを、Thunderbolt で実現する製品群という事で「互換性」や「遅延 (レイテンシー)」が心配されますが、互換性については「特に何処の会社だから大丈夫。何処の他社製品だからダメ」という設計はされておらず、「出来る限り検証をして、どの会社の製品と組み合わせても互換性問題が発生しないようにする」ための開発が続いているという事でした。

遅延については、「Desklink内のインターフェイス変換処理においては、理論的には遅延は発生するが、現実問題としては測定不能なほど極僅か。事実上『遅延は無い』と言ってしまっても良い。ただし、Thunderbolt ケーブルでの伝送時には遅延が発生する。ケーブル長などによって大きく左右されるので一概に数値は出せないが、『ケーブルが長いほど』、また『デイジーチェーンのチェーン後ろに行くほど』遅延が大きくなる事は確認出来ている」という事でした。

このために、遅延が発生する事が許されない環境では、「デイジーチェーンの出来るだけ早い順番に短いケーブルで接続する」必要が有るという事でしたが、Desklinkシリーズの主たる市場となる中小企業において問題になる事は殆ど無いというのが認識だそうです。

価格については、ThunderLinkシリーズはモデルによって 80,000円弱〜120,000円弱。ThunderStreamは130,000円弱を予定しています。

現時点ではワーキングモックでの開発作業が詰めの段階。近い内に、正式な発売日が発表されるという事でした。



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