CEATEC JAPAN 2013:Macの場合、4K/60p表示可能なDisplay Port 1.2a規格を満たすには、実質的にThunderbolt 2規格が必要
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CEATEC JAPAN 2013において、パナソニックが、4K/60p(3840x2160/60fps)の映像入力に対応したHDMI 2.0入力とDisplay Port 1.2a入力を搭載した初の液晶テレビ、65型スマートビエラ「TH-L65WT600」の展示を行っていました。
この展示には、HDMI 2.0接続とDisplay Port 1.2a接続の2種類あって、NVIDIA GeForce GTXを使用したDisplay Portケーブル1本で接続した状態でのデモが行われていました。
Thunderbolt接続だと1本で4K表示出来ないのに、Display Port 1.2a接続だと1本で接続出来るのはなぜ?と思い、同じく4K表示のデモを行っていたIntelブースに行って聞いてみました。
Intelの説明によると、Haswellの内蔵GPU「Intel Iris Pro」はDisplayPort 1.2a / TMDS (DVI, HDMI)に対応しているので4K表示が可能になっているそうです。
つまり、ディスプレイ表示だけのためのminiDisplay Port 1.2aコネクタであれば、Haswell搭載機種でも4K/60p表示は可能なのですが、Appleの場合は、データ転送も兼ねるThunderboltを使用しているため、実質的にThunderbolt 2仕様にならないと4K/60p表示は出来ないということのようです。
Display Port 1.1aの10.8Gbpsに対して、Display Port 1.2aは21.6Gbpsと伝送速度が違い、miniDisplay Portコネクタと兼用するThunderboltは10GbpsでDisplay Port 1.2aの性能を満たしていません。
しかし、Thunderbolt 2は10Gbps x2で、Display Port 1.2aの性能を約93%満たしています。4K表示可能なHDMI2.0規格は、最大転送レート18Gbpsなので、Thunderbolt 2性能でも4K表示は可能です。
なお、エルザジャパンが販売するMac Pro用グラフィックスボード「NVIDIA Quadro K5000 for Mac」は、Display Port 1.2a出力仕様なので、Display Port 1.2a入力に対応した4K表示モニターに接続した場合は4K表示(QFHD(3840×2160@60Hz)超解像度出力)が可能になることも分りました。