アイファイジャパン、JPGとRAWのWiFi転送を実現した「Eyefi Mobi Pro」を発表
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アイファイジャパンが、JPGとRAWのWiFi転送を実現した「Eyefi Mobi Pro」(32GB)を3月27日から発売すると発表し、記者発表会が行われました。
Eyefi社は「どんなカメラでも、どんなデバイスでも1つのソリューションで撮影者の相棒となる」事を目標に開発されており、今回の発表では目標を実現するための「パートナーシップ」「製品」「クラウドサービス」の3方向について新発表が行われました。
まずは「パートナーシップ」について。
カメラの Firmwareレベルで Eyefi をサポートする機能を盛り込んでいるメーカーを示す「Eyefi Connected パートナー」にシグマ社が加わった事が発表されました。
ただし、「詳細は シグマ社から発表が有りますので、Eyefi社として発表できることは (パートナー加入ということ以外には) 有りません」という事であり、Eyefi Connectedの機能は将来の機種でサポートされる予定のようであるというコメントに止まりました。
CES2015 で発表された事の確認について。
オリンパス社とは Eyefi クラウドでも協業しており、オリンパス社のデジカメユーザは Eyefi を使わずに、カメラ内蔵の Wi-Fi を使っている場合であっても、Eyefiクラウドを利用する際に 無料試用期間が 通常の90日に追加して30日間延長されます。
また、試用期間が終了した後に Eyefiクラウド を契約する際には年間利用料金が 30% 割引されます。
これらの特典の利用方法ですが、Eyefi Mobi App や Eyefi Mobiデスクトップアプリ を用いて Eyefiクラウドサービス へオリンパス社製のデジカメで撮影された写真をアップロードすることで、Exif などの各種情報からEyefiクラウドサービスが自動的に特典対象かを判断し、特典を付与します。
続けて「製品」について。
Eyefiシリーズ の最高峰モデルとして「Eyefi Mobi Pro」が発表されました。
Eyefi Mobi Pro は 2.4GHz Wi-Fi を搭載した、Class10 の 32GB SDHC カードとなっています。
US での先行発売においては US Amazon の SDカード販売ランキングで首位を獲得したほどの人気製品です。
日本においては想定価格9,980円(税込み)にて、2015年03月27日(金) に発売されます。
Eyefi Mobi Proで行われた改良点は多岐に及びますが、大きな点としては「Wi-Fiコネクティビリティの改善」と「RAW画像の転送サポート」の2点。
Wi-Fi は X2 と同じように、まずは登録済みWi-Fiを検索して発見されたら接続。登録済みWi-Fi を発見できなかった場合には Eyefi Mobi Pro カード自身が HotSpot となる Wi-Fi Direct機能が起動され、モバイルデバイスなどからの接続をサポートします。
RAW画像は受信する Eyefi アプリの設定によって、送信・非送信が決定されるようになっています。このために、EyeFi Mobi.appでは RAW 受け取りを拒否し、Eyefi Desktop アプリ では RAW受け取りを許可というように設定しておくことで、RAW+JPEG という設定で撮影した時も モバイルデバイスには JPEG のみが転送、PC には RAW + JPEG が転送されるという動作になります。
このような設定をすることで、モバイルデバイスの容量消費を抑えつつ、シューティング後に素早くプレビューをすることが可能になります。
なお、EyeFi Mobi.app は今後増加するであろうハイアマチュア・プロの利用にも堪えられるようにプレビュー機能を拡張し、複数画像のプレビュー表示の高速化、2枚の写真を比較してのセレクト、縮小リサイズ転送された画像でも Exif データを容易に確認できるような表示機能などをサポートしています。
最後にシューティングされた画像を集約する「クラウド」サービスについて。
新しい表示方法として「Eyefiクラウドスマートビュー」がサポートされました。
これは撮影場所や時間などの各種Exif情報を元に、関連する画像をダイナミックに検索し、一括表示をする機能となります。
OS X や iTunes のスマートビューと同じような機能と言えば想像しやすいでしょうか。
なお、ここで用いられる Exif 情報は「撮影日」「ジオタグ (撮影場所)」「機種」などの、どの機種でも記録していることが多い数種類のデータのみを Eyefi クラウド専用のメタデータとして抜き出して管理、表示の制御に使っているということでした。
ここで操作されるメタ情報は 全てEyefi クラウド専用とされており、画像に記録されている Exif 情報については操作、変更される事は無いという事でした。
スマートビューを強力にサポートする機能として「Eyefiクラウド スマート タグ」が追加され、2015年04月中にもサービスが提供されます。
「Eyefiクラウド スマート タグ」はスタンフォード大学での画像分類研究結果に基づいて写真の内容を分析し、10カテゴリー80種類に分類するというもの。
サービスイン後は Eyefiクラウドのアップロードされた写真は自動的に分析され、1つの画像につき 1つ以上のタグが付与されます。付与されたタグについては編集することも可能であり、編集結果は学習されて、以降の精度向上に役立てられます。
ただし、カテゴリー訳されたタグが利用できるのは Eyefi クラウド 及び Eyefi Desktop アプリ、Eyefi Mobi.app のみ。スマート タグが付与された後に、画像をダウンロードしても スマートタグは画像に付与されません。
なお、発表会のデモでは スマートタグ は英語での表示・入力でしたが、2015年04月内を予定している正式ローンチ時には日本語表記も含む多言語へのローカリも実施されるという事でした。
今日発表された Eyefi Mobi Pro カードにはEyefiクラウドの1年分使用権が同梱されており、Eyefiクラウドには JPEG だけでなく、RAW、映像も容量無制限で保存が可能です。
なお、撮影済み画像については改良された「Eyefi Desktop アプリ」を用いることで Eyefi クラウドへの転送が可能となります。Eyefi クラウドは有料サービスですが、支払が遅れても一定期間はアップロードされたデータは Eyefi 社によって保持されます。データ保持期間中にEyefi クラウドサービスの支払を再開することによって、ユーザは保存済みデータへのアクセスが再開できるという事でした。