Pinterestが、日本市場にコミットメントするため、Pinterest Japanオフィスを開設し、その説明会が行なわれました。

過去１０年Mac開発のSr. Engineering Managerを担当した経験がある、Pinterestのエンジニアリング部長Michael Lopp氏は、ビジネスモデルとしては珍しいサービスであると説明し、ユーザーによる様々な活用方法を紹介しました。

あるユーザーは、Pinterest を使ってキッチンのリニューアルを計画していて、様々なキッチンアイテムをピンしていると紹介しました。

また、あるユーザーはファッションスタイルを改善したいと考えていて、多くのフォローワーと共有し、ファッションにおけるコーディネートのアイデアを生み出しているそうです。

ユーザー数は7千万人以上いて、500億ピン、10億以上のボードが生成されていると説明し、Pinterestの特徴として、ガイド付き検索、メッセージ、アプリピンの３つがあり、ピンは、単に画像を保存して見るだけではないと紹介しました。

Pinterest Japanオフィスにおいて、本社から開発エンジニアを呼び、日本市場における適正を調査しているそうです。

続いて、日本カントリーマネージャの定国 直樹氏は、Instagramは過去の出来事＆友人に送信するサービスで、Pinterestは未来の発見＆自分の学びと考えていて、他のユーザーのピンの助けを借り、それを絶えず友達に共有するサービスではないと説明し、自分の発展のサービスだと考えられると話しました。

Pinterestはアクションに繋がるサービスとして、仮想世界だけでなく、リアルに活動するための手助けになれば良いと考えているそうです。

日本で最も人気のカテゴリーは、レディースファッション、アート＆デザイン、インテリア、ハンドメイド・DIY、旅行だと紹介し、Pinterestはディスカバリーエンジンだと言えると説明していました。

Masaki Higuchiさんは、料理研究家として、レシピ開発に使用しているそうです。

早稲田大学の大学生Aisa Arikawaさんは、スニーカー制作のヒントに使っているそうです。

UIデザイナーのToru Watanabeさんは、Pinterestを使用し、ビジュアルベースでクライアントと方向性の確認を行なっていると話し、ビジネスでも活用されているそうです。

Pinterest には企業向けのビジネスアカウントサービスがあり、ウェブ上やPinterest 上でお気に入りコンテンツを発見し、ボード上に整理した場合、気になったピンをクリックすると、元のサイトにアクセスすることが可能にしていると紹介しました。

H.I.S Japanは、公式アカウントを開設したことで、１つのボードに複数の画像をまとめることにより「需要を喚起する、旅情を買い立てる」ことが可能になるところが効果的だと話しているそうです。

Pinterestは、月間アクティブユーザー数として一年間で３倍に増加していると話し、今後、さらに日本における成長をコミットメントする計画だと説明していました。

質疑応答の中で、3月10日に行なわれたAppleのスペシャルイベントで、Pinterest のApple Watchアプリが紹介されたが、それのリリース時期に関して質問したところ、Michael Lopp氏は「色々と取り組んではいるが、まだ発表する段階ではない」とコメントしていました。