DJI JAPAN「Phantom 4」発表会を開催
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DJI JAPANが、2016年3月3日に六本木ヒルズアリーナにて「Phantom 4」の発表会を行いました。
これまで販売された DJI社のドローン各モデルは、2015年には地球約500周分にもなる2,000万kmを飛び、1日平均19万枚となる年7,000万枚の写真を撮影するなど、一大マーケットとして成長しています。
このDJI社が簡単に、高品位な写真・映像を撮影できるようにしたPhantom シリーズの最新モデルが「Phantom 4」になります。
Phantom4 は前モデル以上に流線型とすることで空気抵抗を減らし、機動力を向上させています。
またプロペラの設置位置をより高くし、搭載カメラと距離を持たせることで、本体を傾けて飛行する高速機動中にもプロペラが撮影されている画に写り込まないようになっています。
これらの形状改良などが積み重なって、連続飛行時間は28分と、前モデルと比較して2倍の時間となっています。
さて、ドローンに現在最も求められているのが飛行の安全性。
機体の底面には光学カメラと共に超音波センサも搭載することで、Phantom 4はこれまでの5倍の精度で地表面を把握することが可能。それらの増加した地表データから 3Dで地表面を把握し、安全な飛行に役立てます。
また、これまでは 高度3m までしか地表面をスキャンできなかったものが、センサーの改良によって高度10mでも地表面をスキャンできるようにもなっています。
他に、IMU (慣性計測ユニット) 及び コンパス を二重化して搭載し、信頼性を向上させています。
3D の空間認識は、下向きだけでは無く、前方にも適応。
前方を監視するためのセンサーを2眼用意しており、"Twin Visual Sensor" と呼ばれる このセンサーで前方を3D空間として認識します。
その上で、飛行経路上に障害物が存在する際には回避、回避が出来ない時にはホバリングすることで衝突を避けるようにします。
これらの設計及び安全策を活かすことでPhantom 4は最高速度が向上しており、機体を最大45度まで傾けることで最高時速75km/hでの飛行が可能となっています。
この高い機動力を持つ機体に搭載されるカメラも性能が向上しており、4K映像は24/25/30fps、1080HD映像であれば24/25/30/48/50/60/120fps での撮影が可能になっています。
また、カメラで撮影した映像データを活用して「Activetrack (自動追尾システム)」できるようになっており、撮影中の画像から撮りたいターゲットを設定し、「Go」というボタンをタップするだけで、そのターゲットに向けて Phantom4 が飛行して行き撮影できるようになっています。ターゲットの設定方法は、撮影されているライブ映像の中から目標物を四角く囲むだけ。この作業をするだけで Phantom4 はターゲットの種別を判断し、人間だと判断した場合にはターゲットを人型のシャドーでマーキング、物体だと歓談した場合には四角いシャドーでマーキングするなどします。
また、ターゲットとして設定できるのは静止物に限らず、移動中の人や動物も設定が可能。動くターゲットが設定された場合には自動追尾撮影を行います。もちろん、この追尾撮影の際にも各種センサーを活用した飛行安全策は動作しますので安全な追跡空撮を、非常に簡単にできるようになっています。
また、ターゲット追尾撮影のオプションとして、ターゲットの周りを旋回しながらターゲットを撮影する「回り込み撮影」を行うことも可能です。回り込み撮影は対象物の動作速度を見ながらドローンを操縦しつつ、カメラをターゲットに向け続ける操作が必要ということで、これまでは熟練パイロットでしか撮れない非常に高度な撮影でしたが、Phantom4 は これを自動化して実現してしまいました。
このようにPhantom 4 は高い安全性と高度な自動化処理を搭載した次世代の撮影ドローンであり、このために DJI社も「フライングカメラ」と名付けています。
価格は対物・対人保険を含み、税込 189,000円にて発売中。
今後、本体の破損を保証範囲に含む「DJI Care」も発表されるという事でした。