フォト イメージング エキスポ 2009:三菱電機フォトセミナー
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三菱電機が、ブースステージで、永嶋サトシ氏による「RDT262WH」を使った「キャリブレーションセミナー」を行ってました。
内容は回によって目視のみで行える「EASY COLOR!2」を使ったものと、キャリブレーションセンサーを使って自動で行える「EASY COLOR!EXPERT」を使ったものが交互に行われていたが、ここでは主にEASY COLOR!2のレポートをあげます。
永嶋氏は「キャリブレーションシステムなどと言うと難しく聞こえて敬遠してしまう人もいるかもしれませんが、要はモニタとプリントの色を見た目通りにあわせること。デジタルフォトが主流になった今ではアナログのカラー現像に比べ、だれもが簡単にカラー写真のハンドリングを出来るようになりましたが、それでもモニタとプリントの色が合わずに何度もプリントを出しなおすという落とし穴があり、余計な時間とお金を使います。
もし、モニタの見た目通りにプリントできたらどんなにすばらしいでしょう?そのために色を管理することをカラーマネジメントといいます。カラーマネジメントシステムで重要なのは輝度と白色点で、これを目視できちんと合わせれば機械がいっしょうけんめい合わせてくれます。
このような色合わせを直感的に行え,無償でダウンロードできるソフトがEASY COLOR!2です(表の写真)。仕組みとしてはOSの中のDDC/CIドライバとディスプレイの内部にあるEDIDを信号でやり取りして色を揃えていきます。」と製品について説明した後、デモに入った。
デモではまず、使用している蛍光灯として昼白色を選び、次にモニタ上の画像と同じ写真を用いて明るさを目視で調整した。ここで終わることも出来るが、さらに詳細モードに進んで色温度のカーブと色調を調整し、完了するとプロファイルがOSに送られ、モニタ上の画像と写真の見た目がかなり近づく様子を見せた。その後、会場内の蛍光灯を昼白色から昼光色にかえると写真の見え方がかわり、モニタとの見え方とは違ってしまうことを確認し、デモは終了した。
ステップ数の少ないデモであったが、モニタ上の画像と写真の見た目はかなり近づいた。短時間で感覚的に操作でき、ここまで色が合うというのはとても便利だと思った。
次の回ではEASY COLOR!EXPERTのデモが行われた。市販されているメジャーなキャリブレーションセンサーを使い、いっしょうけんめい色を合わせてくれる。自動で出来る点が便利であるが、高度に色を合わせるため、6分ほど時間がかかってしまう。その間、永嶋氏は「WBCの延長戦のときちょうどキャリブレーションの待ち時間であったが、なんだか恐くてみれない気持ちがあり、キャリブレーションをじっと見ていた」と告白。「結果がでた頃にみたら日本が優勝していた」と喜びを語った。
今回は短時間のセミナーのために自動で調整した後、目視で行う調整を省いていたが、元の色と比べるとかなり写真に近づいていた。とはいえ、目視のみで調整したEASY COLOR!2のほうがより色が合っていたように思うため、プロのセンスによる調整はさすがだと感じたが、EASY COLOR!EXPERTで自動調整した後、目視で調整したらさらに色が合うのだろう。
ちなみに、このEASY COLOR!EXPERTのデモの後には毎回1名にRDT262 WHが当たる抽選会が行われる。まずまずの高確率で高性能なモニタが当たるチャンスなので、製品アンケートに答えて挑戦してみてはいかがだろう。プチ情報として、今日の抽選前には抽選する手のアンケートも行われた。すごい先生なのにおちゃめな永嶋サトシ氏のデモはわかりやすくておすすめである。
RDT262 WH と EASY COLOR!2、EASY COLOR!EXPERTについて詳しく知りたい方は公式ページをご覧ください。