パラレルス「Parallels Desktop 12 for Mac」製品説明会レポート
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パラレルスが、スマートかつシンプルに日常タスクを実行できる「Parallels Desktop 12 for Mac」の出荷開始に合わせて、製品説明会を行いました。
Parallels Desktopは 2006年に「再起動せずに Mac で Windows を実行」と謳った ver.2 が日本国内でデビューしてから 10年目。年1回のメジャーバージョンアップを繰り返して来た事で、最新バージョンは 12 となります。
この Parallels Desktop 12 では「より使いやすく。より完成度を上げる」ことを目標に、動作の安定性について著しい改善が行われたということでした。
毎度行われる速度向上については今回のバージョンでも勿論行われていますが、既存機能の速度向上というだけの対応では無く、UI の簡略化による操作性の向上なども行うことで「生産速度の向上」を実現しています。ちなみに、仮想マシンのサスペンドについては 最大60%、仮想マシンのスナップショット取得速度が 最大90% も向上しており、これらの速度改善によって今までに無い機能なども実現しています。
Parallels Desktop 12 をインストールして初回起動時に表示されるのが、仮想マシンの作成ウィザード画面。
Parallels Desktop 12 においては Windows 10 のライセンスを保有していないユーザは、このウィザード画面で Windows10 か Windows 10 pro の何れを購入するか選択できるようになっており、購入ライセンスを選択すると、そのライセンスがバスケットに入った状態で Microsoft Store が表示されます。
Microsoft Store でライセンス料の支払を済ますことで ISOイメージがダウンロードされ、ダウンロードの完了をParallels Desktop 12 が検知すると Expressインストールを行うためのウィザード画面に進みます。
これまでは Parallels Desktop とは別に Windows のライセンスを用意しておく必要があるという手間が分かりにくかったですが、ウィザードに従って行くだけで簡単にライセンスを購入できるように改善されました。
セットアップされた仮想マシンについて、Parallels Desktop 12 ではWindows が稼働している場合には「Always ready for Background」というオプションが利用可能となりました。このオプションを有効にすることで、仮想マシンのウィンドウを 赤ボタンで閉じた際に、画面表示としてはParallels Desktop 12 は終了し、仮想マシンのウィンドウも閉じるものの仮想マシン自体はCPUもメモリも浪費しない状態でバックグラウンドで待機。
次に仮想マシンが起動された際に、非常に高速に起動します。
動作イメージとしては、仮想マシンのウィンドウを 赤ボタンで閉じた際に、仮想マシンで動いているゲストOSはサスペンドしてバックグラウンドで待機。次回起動時にはサスペンド状態から起動して、指示されたタスクを実行します。Parallels Desktop 12 で実現したサスペンド速度の向上が、この機能では非常に有効に動作しており、仮想マシンを再開させる時間はホボ感じないレベルにまで短縮化されています。
Parallels Desktop 12 で実現した生産性の向上としては、「ほかを隠す」のサポートがあります。
これまでWindows アプリのウィンドウを、mac OS のウィンドウのように独立して表示させる Cohorenceモードは存在しましたが、この Cohirence モード表示中に「ほかを隠す」が使えるようになりました。これによって利用している Windows のウィンドウのみが表示されるようになり、これによって気が散らないようになります。
Windows 10 で強化されたゲーム対応機能について、まずは Xbox.app の動作をサポートしました。
また、Windows ゲームのサポートについて、これまでと同様に DirectX を利用することは出来ないのものの、Blizzard Entertainment社と協業して1500万本以上を売り上げた人気シューティングゲーム「Ovberwatch」の動作をサポートできるようになっています。
以上が Parallels Desktop 12 for Mac アプリ本体のアップデート。
Parallels Desktop 12 for Mac には、新規に開発された「Parallels Toolbox」と呼ばれるユーティリティ群が同梱されます。
Parallels Toolbox は「キーコンビーネーションなどを串すれば実現できた機能を、誰でも簡単に使えるようにGUIを付け、統一された操作でできるようにした」もの。ファイルのアーカイブ化やパスワード保護、スクリーンショットの撮影など、ちょっとした時に使いたい便利機能が22個も、アイコンをクリックするだけで利用できるようになっています。
ちなみに、22というのは現在のバージョンでの機能数。現在アイデアだけでも100余りが存在しているので、これを四半期毎に機能強化して行く予定となっています。
Parallels Desktop 12 に同梱されるParallels Toolbox は永続ライセンスですが、単体購入の場合には サブスクリプション(購読)型 で月額1,000円(税込み)にて販売されます。
永続ライセンスでは Bug Fix などのメンテナンスアップデートは適応されるものの、メジャーアップデートは対象外。今後追加される Parallels Toolbox の機能を全て使うにはサブスクリプションを単体購入する必要があります。
このように機能強化と共に、生産速度の向上を果たした Parallels Desktop 12 for Mac の販売は「(BootCamp も含む) Mac で Windows を使用しているユーザのシェア50%獲得」が目標とされ、そのためにも様々なユーザにフィットしたパッケージが用意されています。
この目標を実現するために「日本国内において直販をしていない訳では無いが、流通会社様や量販店などの流通網をフル活用してゆく方針には変化が無い」という事で、パッケージ流通も大々的に継続するということでした。
Parallels Desktop 12 for Mac の価格は基本的に Parallels Desktop 11 for Mac と同額。
ただ、Parallels Desktop 12 for Mac には、販売数量が限定されてはいるもののBootCamp も対象とした「乗り換え版」と、Parallels Desktop for Mac の通常版をサブスクリプションで購入できる「3年期間更新版」という SKU が新規に追加されました。
これまでは Pro Edition のみがサブスクリプションでの販売でしたが、Parallels Desktop 12 for Mac からは一般向けのパッケージでもサブスクリプションを選択できるようになるという事です。
同時に、Pro Edition も青色のパッケージでサブスクリプションをパッケージで販売されるようになります。
これらの Parallels Desktop 12 for Mac 及び Pro Edition は Apple Store でも特別な白色を基準としたパッケージに収録されて販売されます。