iPhoneのアクセシビリティ機能を活用して街へ出かけよう
※本サイトは、アフィリエイト広告および広告による収益を得て運営しています。購入により売上の一部が本サイトに還元されることがあります。
2016年9月04日にApple 名古屋栄にて「iPhoneのアクセシビリティ機能を活用して街へ出かけよう」と題したイベントが行われ、名古屋盲人情報文化センターにて、IT支援活動をされている富士通システムズ・ウエストの星野史充氏によるアクセシビリティ機能紹介が行われました。
参加者に配慮し、イベントは、店舗オープン前の静かな時間帯で行われました。
星野氏は、富士通のしゃべるスマートフォンのテスターをしていた事があり、最初に買ったiPhoneは、iPhone 6だったそうですが、端末の操作性は似ていたため、さほど困る事はなかったそうです。
iOSの「VoiceOver」の練習機能を使って、何度も練習することで、仕組みを理解することが簡単に出来たそうです。
iPhoneのロック画面を大画面モニターに表示しながら、ロック画面の操作においても、VoiceOverによって、これ以上先に操作を受け付けないことを、違う音で知らせてくれるため、音だけでも操作に迷うことはないと説明していました。
アクセシビリティ機能により、3本指でシングルタップ操作によるコントロールや、2本指で上スワイプすることで、先頭からアプリ名を読み上げてくれる機能など、視覚的要素がなくても操作が可能だと説明しました。
参加者から、iPhoneと富士通製らくらくフォントの比較について質問されると、iOSといったシステムレベルで組み込まれているのか、搭載されている各アプリケーションレベルで実装されているのかの違いがあり、iOSの場合は、アプリ動作時のボリュームコントロールなど、システム操作優先にコントロールされるという点などが上げられるそうです。
らくらくフォンが優れているのは、声に対する反応速度などが上げられるそうです。
続いて、アプリ紹介が行われ、新の技術で視覚障害者の日常生活を手助けする「BlindSquare」のデモが行われました。
このアプリは、現在地情報を元に音声で様々な情報を教えてくれるそうです。
また、アクセシビリティ操作によって、自分が知りたい情報を探すことが可能だそうです。
なお、建物内と外とでは位置情報精度差があるので、注意が必要なのだそうです。
このアプリを使っていると、タクシー乗車時に移動している状況を確認することが出来るそうです。
マイプレイス機能を使用することで、予め位置情報を登録しておくことで、目的の場所に素早く移動することが可能だそうで、事前にシミュレーションすることが可能で、実際に、その場所に移動した状態から別の場所に移動することが体験確認できると紹介していました。
次に紹介されたのは「てくてくナビ」で、音声とバイブレーションによって、向きや距離などを確認しながらナビ移動を行うことが可能だそうです。
現在地情報に関する方位や位置を音声で知らせてくれる「VoiceCompass」も紹介していました。
水平精度、高度、垂直速度など、様々な情報を音声で知る事ができるそうです。
最後に紹介したのは、印刷物をカメラで撮影し、 その場で認識して読み上げる「iよむべえ」です。
カメラで表示しているテキスト情報を認識しながら読み上げてくれ、写真上にあるテキストを画像認識し、テキスト判定した結果を読み上げてくれるアプリです。
昔は、専用のWindowsパソコンがあったそうで、それのソフトウェア版といったアプリだそうです。
参加者からによる質疑応答が行われ、バッテリーの持ち時間についての質問があり、アクセシビリティ操作からバッテリー残量を確認したところ、3時間前に自宅を出た状態から67%残量なので、らくらくフォンと比べて、相当バッテリー持続時間は持つと紹介していました。
Siriコントロール機能をうまく使いこなすことで、ジェスチャー操作で誤動作する確率を下げることが可能だそうです。
厳しい部分はネットバンキング利用時の問題で、セキュリティ向上とアクセシビリティが完全連動し続けてくれる必要があると思うそうです。
お薦め記事:盲目のiPhoneユーザーに聞いた、視覚を使わない驚きのスマホ操作術(マイネ王)