CES2018:iPhone X/8/8 PlusのQiワイヤレス7.5W急速充電は、Appleの独自仕様
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CES2018において、ワイヤレスパワーコンソーシアムが出展していたので、iPhone X/8/8 PlusのQiワイヤレス7.5W急速充電仕様について質問したところ「Appleの独自仕様なので分からない」と回答していました。
Qi仕様書「Qi specification Ver1.2.3」を見てみると、5W、8W、12W、15Wのコイル仕様についてしか記載が無く7.5W仕様については記載がありません。
磁界共鳴式および電磁誘導式の違いの他に、Power Profile「Basic Power Profile (5 Watt)」と「Extended Power Profile (15 Watt)」の仕様があり、WPCが認証試験を行うのは、WPC仕様に関する部分のみで、WPC認証を受けた8W以上のQiワイヤレス充電器であれば、最大充電力で7.5Wはカバーされるというわけではないようです。
Qiワイヤレス出力として、5W(5V/1A)、10W(9V/1.1A)、15W(14V/1.1A)のパターンがあり、これにiPhone X/8/8 PlusのQiワイヤレス7.5W出力に対応していることが明記されていなければ、iPhone X/8/8 Plusは5W充電になるようです。
10Wや15WのQiワイヤレス充電器を使用した方が早く充電出来るのは、高出力設計のためロスが少ないためのようです。
現時点で、BelkinのQiワイヤレス充電器「Belkin Boost Up Wireless Charging Pad」と、mophieのQi対応ワイヤレス充電器「mophie wireless charging base」を使用した場合のみ、7.5W(5V/1.5A)急速充電が可能なのは変わりませんが、CES2018に出展しているQiワイヤレス充電器製品を販売する各メーカーは、独自に解析して対応する準備を進めているようでした。
Update:その後の調査の結果、発熱と本体寿命の関係で、Appleは独自の7.5Wを策定したようで、これであれば、ある程度想定される事故を防ぐことが出来ると言う結論に至ったようです。
WPC登録製品として、7.5W充電対応製品は、トランスミッターデザインは「MP-A11」で、仕様外が含まれることを示す「enhanced FOD protocol」(120MHz〜130MHz)との記載がされています。
15Wフルよりも、充電器側と本体側の両方が7.5Wである場合、安定し温度上昇も良好な結果となり、15W並の速度で充電できることが分かった結果、この仕様に決めたようですが、Qiの仕様には無いため、Apple 7.5W 専用カスタムチップセットを組み込むことで、対応製品となるようです。
Qiは温度が上昇することで充電量が低下するだけでなく、温度が上昇した状態で充電量が80%超えると止まるため、なんでもフルパワーが早いということではないとう分けです。
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