Mac isLand:モバイルWiMAX説明会
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ダイワボウ情報システムが、5月19日に名古屋東急ホテルにて開催した「DIS Selection Mac isLand Cisco Power Day」において、UQコミュニケーションズが「モバイルWiMAX説明会」を行なったので参加してきました。
2.5ギガヘルツ帯を利用した次世代高速無線LANサービス「UQ WiMAX」は、2009年7月1日から正式にサービスを提供開始し、同時に、名古屋、大阪、京都、神戸においてもサービスを提供開始すると発表していました。
なお、基地局の設置が完了したエリアであれば利用可能であるため、すでに名古屋市内で利用出来るところがあるそうです。
WiMAXフォーラムが世界標準化を規格しているモバイルWiMAX(IEEE 802.16e)は、LANのように常時接続を前提としたサービスが想定されているため、ダイヤルアップ接続などは不要で、端末を接続すれば、すぐに利用可能になるのが特長だと説明していました。
また、従来のダイアルアップ端末は、SIMカードなどが必要で、プロバイダ契約などが必要となるなど、利用するまでの手続きが煩雑だったのに対し、無線を経由して、端末にID情報を書込み/消し込みを可能にする「OTA」(Over The Air)によって、サービスエリアに入れば、オンラインで申込が完了し、同時にサービスの利用が出来るようになると説明していました。
接続速度に関しては、WiMAXが、ピーク時下り40.4Mbps/上り10.6Mbpsで、東京都内の実測は、下り15〜17Mbps程度出ていると説明していました。
また、20MHz周波数帯域を利用した場合、ピーク時下り80.8Mbps/上り21.2Mbpsとなり、HSDPAの次期性能(14.4Mbps)と比較して、アドバンテージが高いと説明していました。
将来のロードマップとしては、2010年にIEEE 802.16e Rev2で、ダウンロード60Mbpsを実現し、2011年にIEEE 802.16mで、時速350km/h超でダウンロード300Mbps(40MHz 4x4 MIMO)を目指すと説明していました。
なお、新幹線での利用に関しては、N700系の公衆無線LANサービスを利用する仕組みで、秋頃にオプション(無料)申込を案内する予定だそうです。
また、インテルのモバイルWiMAX(IEEE 802.16e)とWi-Fi(IEEE 802.11a/b/g/n)のデュアルモジュール「WiMAX/WiFi Link 5350/WiMAX/WiFi Link 5150」(Echo Peak)を搭載したパソコンが7月から出荷が開始される予定で、これらは、端末を必要とせず、回線契約だけで利用可能になる予定で、13社ほどから発売開始される予定だと説明していました。
現在の無線LANチップは、モバイルWiMAXに対応していないため、接続端末(ようは無線LAN端末)が必要になりますが、普及してくれば、この接続端末は、市場から消えてゆく可能性があると思います。
次に、ダイワボウ情報システムが、このUQ WiMAXの仮想移動体通信事業者(MVNO)として参入し「DiS mobile」の提供を開始する予定だと説明していました。
これは、UQコミュニケーションズから直接購入し、契約先を自由選択可能なモデルとは異なり、DiS mobile回線との契約に限定した通信カードとなるそうです。
この仕組みによって、契約数に応じてリベートが販売店に入る仕組みとなり、MVNO事業者間は、このリベート率の違いと、販売店数獲得による競争が起こると予想されます。
また、現在、販売されている端末は、シンセイコーポレーション製とNECアクセステクニカ製の2種類4製品ですが、アイ・オー・データ機器から、WiMAX USB接続型データカード「WMX-U02」、WiMAX対応Wi-Fi ルーター「WMX-GW02」も発売される予定だと説明していました。
WMX-GW02は、WiMAXゲートウェイで、WiMAXが建物の中で使用する場合、電波が弱いといった不満点を解消するための端末ですが、従来のように、有線LANでプロバイダ接続する必要がなく、サービスエリア内に設置するだけで使えるというのは、WiMAXならではの機能だと思います。