パラレルス「Parallels Desktop 14 for Mac」製品説明会を開催
※本サイトは、アフィリエイト広告および広告による収益を得て運営しています。購入により売上の一部が本サイトに還元されることがあります。
パラレルスが、同社の旗艦製品であり、macOS に仮想化環境を提供する「Parallels Desktop」が ver.14 になった「Parallels Desktop 14 for Mac」のリリースに合わせて説明会を行いました。
OS と密接に連携する必要がある仮想化環境を安定して提供するために、Parallels Desktop 14 では近日リリースされる macOS Mojave への対応がなされています。正式バージョンが未発表ではあるものの、現時点でもゲストOSとして動作させることは可能。正式リリース後に動作検証と、必要に応じてのアップデートをすることでホストOSとしてのサポートも謳われるようになるという事でした。
もちろん、macOS Mojave 10.14 の目玉でもある「ダークモード」への対応も行われます。
続けて、VMファイルの削減について。
今日では高速であるものの容量単価が高価なSSDがメインストレージとなりつつあルために、ファイル容量の削減は急務となっています。Parallels Desktop 14 においては異なるファイルフォーマットであっても利用容量を最適化できるようになっており、この機能によって Windows10 や Windows 8.1 のゲストOSにおいてはOS単体だけで 2GB 程度の容量削減が実現されるということでした。
なお、最適化機能は Parallels Desktop 14 へアップデートしただけでは動作せず、Parallels Desktop 14 にてVMを起動後に、オプションを実行することで初めて動作するようになっています。
ハードウェアの対応も更に強化されており、デジカメは4K解像度をサポート。
また、Windows Ink については、感圧機能をサポートするようになりました。
感圧機能はWacom のタブレットのように感圧機能を持っているタブレットで利用できますが、そのような専用機器を使わなくとも最近の感圧機能を持つトラックパッドであればFn キーを押しながら操作することで簡易的な感圧機能が動作するようになっています。
Parallels Desktop 13 で強化されたゲストOSの OpenGL 対応も強化が図られました。
ver13 ではゲーム対応を目標に OpenGL がサポートされたために、SketchUP のようなCADツールでは「OpenGL が対応していないので動作不可」というダイアログが出て起動不可という状態でした。
ver14 においては科学分野とCADのアプリを重点的に対応し、これによって SketchUp のようなプロ向けCADアプリも利用可能になってという事でした。
Parallels Desktop 13 で搭載された TouchBar 対応についても強化が図られ、これまでは Parallels 社が対応したアプリについては専用メニューが出るものの非対応アプリについては「Fn」キーしか表示されなかったものが、ユーザがゲストOSのアプリごとに「Touch Bar XML」ファイルを構成し、ゲストOSにインストールすることでアプリごとに TouchBar をカスタマイズできるようになりました。
アプリごとに XML を書く必要があるという難易度が高い作業が必要になりますが「Advanced Touch Bar Customization with Parallels Desktop」を参照しながら試してみて欲しいという事でした。
このような新機能を搭載した「Parallels Desktop 14 for Mac」の商品形態について、日本だけでパッケージ展開を継続。
しかし、AppleStore では永続ライセンスの販売が終了し、サブスクリプションのみの販売となります。
今後の展開については「日本では商習慣などの問題からサブスクリプションだけにするには時期尚早」ということで永続ライセンスの販売が暫くは続くようですが、「Parallelsのサブスクリプション契約はまだ少数派では有るが、成長率は非常に高い。IT業界全体でサブスクリプションへの移行が進んでおり、この動きが日本にも波及することは間違えない」「今後5〜10年ほどでサブスクリプション契約の方がメジャーになるのではないか」という見通しも示されました。