Twitterで出来ることは「つぶやく」事と「フォローする」事のたった2つ
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財団法人ハイパーネットワーク研究所が、7月24日に開催した「第60回ハイパーフォーラム」において、日本のTwitterを支えるDGインキュベーションの高木裕氏が、「「Twiiterが拓く未来」〜多くの“つぶやき”が世界を変える〜」と題してセミナーを行なった。
まず、Twitterのつぶやきが、世界地図やGoolge Earth上で表示されるサービスを紹介し、本題へと移った。
Twitterで出来ることは2つしかなく、ひとつは「つぶやく」と、もう1つは「フォローする」しかない。それと、Twiiterには、されることが1つあり、それは「フォローされる」事だと説明した。
自転車を例にして、自転車を乗りはじめるまでは大変だが、乗れるようになってから、ただ乗っているだけでは楽しくない。乗れるようになった自転車によって行動範囲が広がり、その広がった範囲の中で楽しさを見つけるのには時間がかかると説明し、そうしたTwitterの特効薬として、Twiterにある「友だちを検索」から「他のサイトで検索」で、Gmailを選択し、自身のGmailアカウントでログインすると、自分が一度でもGmailを送った人と受けとったことがある人を検索することが可能で、その表示された人をフォローすれば、簡単に知り合いと繋がる事が出来ると説明した。また、「おすすめのユーザー」の紹介で紹介されているアカウントをフォローするのも良いと紹介した。
こうしてフォローしたユーザーのつぶやきが、タイムライン上に流れ出し、このタイムラインを眺める事がTwitterの楽しい事の1つとなると紹介した。
インターネットを利用して、今直ぐに知りたい情報を探したいと考えた時、通常は、検索サービスを経由して、その欲しい情報が得られるサービスを探していくといった感じで、インターネット上を渡り歩かなければならないが、Twitterでは、タイムライン上に情報が流れるので、瞬時に知ることが出来るという特徴があると説明した。また、140文字までしか書けないため、通常、メールのやりとりや、ブログ等で「おはようございます。今日は晴れです」といった単純な内容を毎日送ったり、書いたりした場合、読み手側は結構辛くなる感じがするが、Twitterの場合は、ざっくりと受けとれるという特性があると説明した。
Twitterを始めると、どれだけフォローすれば良いのか?ということが重要になるが、最初は50人で、次の段階で100人、そして、ほとんどのユーザーは300人で落ち着くようだと話し、それ以上となると、完全に中毒症状が出ている人だと思うと話し、会場の笑いを誘った。
また、1対1のやりとりの場合、メールやIMだとそのメッセージのやりとりが第3者には見えないが、Twitterだと、特定者とのやりとりを第3者が見ることが出来ると述べた。(この特定者がインフルエンサーだった場合、その会話のやりとりは非常に重要なキーワードとなる場合があると思う)
ハドソン側に飛行機が不時着した時、近くにいたフェリーが救援に向ったのだが、そのフェリーには乗客が乗っていたので、その乗客の人が、Twitterに写真付で350ほどつぶやき話題となった。マスメディアは、そのつぶやきの写真の投稿者に対して、写真の利用に関しての交渉を行なった。それがメディアに認知された大きな出来事だったと説明した。
Twitterで一番つぶやかれてる言葉を抽出している「Buzztter」を紹介し、ガチャピンがつぶやいた「ぼくは・・・ダメみたい」が、一瞬で広がりを見せていることが分かると紹介し、このだれかのつぶやきを元に引用してつぶやくことを「ReTeet」と呼び、自分が伝えたいことを瞬間的に流行らせることが出来ると説明した。
フォローワーの1%がReTweetしたとすると、そのReTweetをしたユーザーの先には、さらにフォローワーがいて、伝える事で価値があるといった内容を非常に速い速度で拡げられるという特徴を持っていて、これは、マーケティングの上で重要なツールとなると説明した。
通常のWebトラフィックは、検索サイトで認識されて、ジリジリ上がってから盛り上がっていくが、Twitterの場合は、瞬間的に上昇し、その後なだらかに落ちていくという特性を持っていると説明した。また、ブログ等にTwitterボタンをつけることで、瞬間的にトラフィックを上げることが出来ると説明した。
Twitterの毎日jp編集部アカウント「mainichijpedit」をフォローしていて、そこで気になるつぶやきにあるURLをクリックすると、実際にその該当ページへのトラフィックが発生する。その記事には「つぶやく」ボタンがついていて、それをクリックすると、じぶんのつぶやきとして、コメント入力欄に反映され、自分のフォロワーに広がっていくと説明した。
EコマースのTwitter利用に関して、Yahoo!ショッピングのアカウント「yahoo_shoping」を例として、八百屋のお兄さんといった感じでつぶやいたり、ニュースをRTしている。これは、大手ショッピングモールが、ダイレクトマーケティングをやっていると説明した。こういったことは、他のプラットフォームでは出来なかったことだと思うと説明し、大ショッピングモールと1対1で会話することが出来るのがTwitterの特徴だと説明した。
mainichijpeditとyahoo_shopingとを比べるとフォロー数が違うが、マスメディア媒体は直接ユーザーと交流する必要はないが、Eコマースはユーザーとコミュニケーションを取る事で、その価値を高めるということが必要になるが、従来はとても遠回りでしか出来なかったが、Twitterだと簡単に行なう事が出来ると説明した。
Twitter検索は、つぶやいた瞬間に検索対象になるが、Google検索の場合は、取込まれてからしか検索結果が表示されない。ある名称に対しての評価を知るのに便利だと説明し、「#タグ」を使う事で、検索によってある特定のつぶやきを絞り込み、一覧表示してくれるのもTwitterの特徴だと説明した。
また、「TweetVolume」を使う事で、2つのキーワードのどちらが多くつぶやいているかを比べることが出来るサービスも出てきていると紹介した。
プラスワンデジタルが、クックパッドのデータを使ったボットアカウント「recipetter」をフォローして、食材をつぶやくと、その食材にあったレシピを返してくれる。これは、食材を利用した順位を元に上位レシピを返してくれるので、外れが少ない。また、食べログの情報を元に、駅名をつぶやくと、評判のお店を答えてくれる「tabebot」もあり、こうしたボットサービスを立ち上げる事も出来ると紹介した。
文化データ使ったボットアカウント、バス時刻情報を使ったボットアカウントなど、アイデアは色々と浮かんでくると話した。それを利用している人は、そのボットに関心がある人ということで、そこで繋がりが持てたりも出来ると説明した。
最近の話題として、勝間和代さんのアカウントkazuyo_k、広瀬香美さんのアカウントkohmiさんの紹介や、NHKのアカウント「NHK_onair」や、RKK熊本放送のアカウント「kumamoto_rkk」などを紹介し、RKK熊本放送の方を紹介した。
TV局が日食中継を行なうということを盛り上げる事に重きをおき、たった1分ほどのライブ時間に集中してもらえるように1週間盛り上げ続けたと説明した。フォローされている方のつぶやきを見ることで、そこに上がってくる要望を取り上げていくことで、視聴者側の意見を反映していった。そうしたことはマスメディアとしては出来ない事だったと説明した。
青森県庁の「AomoriPref」を紹介した。特別な事ではなく普通の発表を載せているだけだが、この情報を2,000人にメール送信する場合と、Twitterを使う場合とを考えてみると、とても仕組みが簡単で無料で使え、個人情報であるメールアカウントを必要としないというのがポイントだと思う。
Q:マーケティングという観点で、ユーザー数に関しての不安
A:Twitterは中毒性が高いので、6月だけで日本の利用者が2倍になった。また、インターネットを経由して、何から情報を得ようとする手段として、Yahoo!ニュースサイト、あるいはメールソフトといった最初の情報を得る場所「ファーストコンタクト」として、Twitterが1段階目に上がってきている。
Q:Twiiterの利用者は、どこを経由して見ていることが多いのか?
A:Twitter.comにアクセスして見ている人は全体の4割しかおらず、後の6割は、Twitterが提供しているサービス以外から利用している。
アメリカとヨーロッパでは、携帯電話から利用されているユーザーのうち、SMSのショートメッセンジャーを利用している人は約7割に達している。それと同様のサービスを日本でも提供する予定。
Q:TwitterのSPAM対策に関して
A:SPAMアカウントにフォローされても、フォローし返さなければ、それはタイムラインに表示されない。また、Twitterも監視していて、SPAMアカウントは、圧倒的にフォロー数が多いので、容易に判定出来ている。
Q:ReTweetに関して
A:第三者が発言した内容をコピーして自分のつぶやきとしてつぶやき直す事を指し、頭に「RT」を付けるというルールをユーザーが作り出した。