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デベロッパインタビュー:Blue Comet Labs編、プログラミング開発の基礎としてApple標準アプリを研究してみよう

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Expenses

Expenses

Mac App Storeのファイナンスカテゴリの無料アプリケーションランキングで2位にランクイン(2023年9月時点)しているiPhone/iPad/Mac用支出管理アプリ「Expenses」などを開発する日本のデベロッパ「Blue Comet Labs」にインタビューしました。

対応してくれたのは、プログラマー歴10年以上の長澤光希さんです。

長澤さんは、Doist Inc.で、タスク・プロジェクト管理ツールアプリ「Todoist」や、チームに集中、創造、切断を促す唯一の非同期型コラボレーションアプリ「Twist」の開発エンジニアとしてのお仕事もされています。


Expenses for iOS

Expenses for iOS

2020年に開発をはじめた支出記録や支出管理をより簡単にするために様々な便利な機能とシンプルでかつ直感的なインターフェイスとともに作られたアプリ「Expenses」は、特別な援助を必要とする人々を含むすべての人々にアプリが平等に使えるように「アクセシビリティ」の部分についてもデザインがされているそうです。

開発したきっかけは、家族の支出管理をGoogle スプレッドシートなどを使って管理していたそうですが、管理がし辛くなり、Appleのノートやリマインダーのようなシンプルなデザインの支出管理アプリが欲しくなったことだったそうです。


Expenses for iPadOS

Expenses for iPadOS

Expensesは手入力で行う支出管理アプリですが、160種類の通貨に対応していて、1つのシートに複数通貨を入力して管理ができるのが特徴だそうです。

ウィジェット、ダークモード、クイックアクション、Split View (画面分割)、複数ウィンドウ、コンテキストメニュー、マウスとトラックパッド対応、キーボードショートカットなどにも対応しています。

Appleエコシステムの中で動作するアプリケーションであるため、プライバシーも重視した設計になっているそうです。


Expenses

Expenses

最初はiPhoneアプリでしたが、後に「Mac Catalyst」を利用してMac版を追加したそうです。

Mac版をリリースしたところ、インストール数やアプリ内課金ユーザー数がかなり増えたそうです。

Appleからもフィーチャーされるなど、ビジネス的にやって良かったと感じているそうです。


Rerere

Rerere

シンプルチェックリストアプリ「Rerere」は、タスク管理開発を行っている中で、チェックリストを別に欲しいと思ったのが開発するきっかけで、さらに「SwiftUI」を使ってアプリケーション開発をしてみたいと思って開発したアプリだそうです。

AppKitをほとんど使わず、UIKitを使ってアプリケーション開発が行えることが分かったそうです。


Apple Localization Terms Glossary

Apple Localization Terms Glossary

多言語対応に関しては、多言語圏のユーザーであり開発者でもある方が手伝ってくれることもあるそうです。

またローカライズを行う上で、iOS/macOSデベロッパーの岸川氏が公開している「Apple Localization Terms Glossary」などを参考にしているそうです。


8Planets

8Planets

アプリ開発をはじめる上で、具体的なアプリケーションのイメージがない場合、iOSやmacOSに標準搭載されているApple製アプリと同じものを作ってみるというのも良いのではと話していました。

Blue Comet Labsの太陽系シュミレーター&ビューアー「8Planets」は、watchOSの文字盤である「アストロノミー」の太陽系惑星の軌道表示をApple Watch以外でも表示できないか?と考えて開発したアプリだそうです。


Apple Watchの文字盤:アストロノミー

Apple Watchの文字盤:アストロノミー

SwiftUIを使ってデザイン自体は簡単に開発することができたそうですが、太陽系惑星の軌道表示をアルゴリズムとして実装するのがめちゃくちゃ大変だったそうです。

平面で真円表示ではあるもの、実際の太陽系惑星の軌道は真円ではないなど、かなり難しかったそうで、その開発経験から、Appleがアストロノミー文字盤を開発する大変さを実感することができたそうです。


Blue Comet Labs

Blue Comet Labs

Blue Comet Labsは、企業サイトとして英語でしか構築していない理由として、日本市場をターゲットとせず、ワールドワイド市場をターゲットとしているため、敢えて英語表示だけのサイトとしているそうです。

実際に、アプリケーションのダウンロード数はアメリカの方が多く、質問や要望なども英語で届くことが多いそうです。

サポート面では、Webサイト上に過去に寄せられた質問などへの回答をFAQとして残すことで、サポートの手間も減らせるように努力しているそうです。


Setapp

Setapp

有料Macアプリが使い放題なサブスクリプションサービス「Setapp」にも登録しているそうで、こちらに登録したことでも収益が得られてるそうです。

Mac対応アプリストアとして、Mac App Storeだけでなく、他のアプリストアで展開する方法もあるそうです。


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