PFU、28周年を迎える HHKB のユーザが集うイベント「User Meetup vol.8」を開催
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2024年12月20日に28周年を迎える HHKB のユーザが集うイベント「User Meetup vol.8」が開催されました。
昨(2023)年に全く新しいジャンルの製品として「HHKB Studio」をリリースした PFU。
半年分の注文を発売開始後1.5ヶ月で受注するという大反響だったために、当初は出荷が遅れてしまったものの2024年02月からは他製品と同じようなペースで出荷できる体制になっているということでした。
2024年10月02日には印字品質や色合いをこだわった雪モデルを追加。色については工場と戦いに戦って絶妙な色を安定して出せるように頑張ったので、是非とも実機を試して欲しいとの事でした。
PFU本社のある石川県といえば、今年の正月に能登半島地震が発生し、PFUも会社建物などが被災しました。PFUは迅速に復旧し、会社を挙げての被災地支援に取り組み続けていますが、HHKBとしてもクラウドファンディングを用いて「輪島塗」の大徹八井漆器工房の復旧を支援しました。
大徹八井漆器工房は2006年に伝説の50万円越えキーボード「HappyHacking Keyboard Professional HG JAPAN」の塗りを担当して貰って以来の付き合いでしたので、今回のクラウドファンディングでは「Re:japanプロジェクト」という名称で実施されました。
当初、PFU 社内では全キートップが輪島塗された最高金額の製品について「60万円ぐらいかな?」と予想していたものの、プラスチックのキーボードに漆を塗るための下地として用いる金の価格が高騰しているために132万円という価格になってしまい「これは売れないのでは?」という意見もあったものの結果としては 出品4セットが全て完売。
もう少し安価なキートップセットも開始30分ほどで用意した100セットを完売という予想以上の反響があり「HHKBコミュニティの支援の力強さが大変ありがたい」という事でした。
大徹八井漆器工房は10月の豪雨では直接的な被害は軽微だったものの、職人さんの中には自宅が被害を受けられた方もいらっしゃったとの事。そんな被害を乗り越えつつ、クラウドファンディングの製品は生産が続けられており「間も無く。2024年末にはお届けについてアナウンスできると思うので、もう少し待っていて欲しい」との事でした。
続けて、HHKB の2024年の振り返り。
HHKBシリーズの総出荷数が71万台に到達しました。60万台を出荷したのが 2021年でしたので、2年間で10万台を出荷したことになります。
モデル別シェアでは Studio が 34%、HYBRID Type-S が56%。Studio は昨年17% でしたので一見すると躍進ですが、昨年の Studio は販売期間が数ヶ月な上に、納品が全然間に合っていなかった状態での結果。この数値からも Studio のロケットスタートが凄まじかったことが伺えます。
キートップ配列については、日本語53%、英語36%、無刻印11%。メーカーとしては「日本語配列について随分と認知度と普及が進んできていて、英語配列へのこだわりが弱まってきているかも?」という分析になっているようです。
購入年代については、製品の性格や価格から 30〜40歳代が圧倒的。今年は10代が 昨年の 0.2% から 1.0% へ増加しており、「10代で HHKB というのは末恐ろしいが、確実のユーザ層は厚みを増しているのかも?」という分析です。
性別比は男性95%超という傾向は相変わらず。ここについては「HHKB Studio 雪 の認知が進めば...」という感じ。
イベントでは、この他にも HHKB の X(Twitter)で行ったネタの裏側披露や、来年に向けての意味深な予告。今後のビジョンなどについて語られました。
会場では、HHKBオプションを提供している各社の製品展示も実施。
バード電子からは間も無く発売されるヴィーガンレザーを用いたタイピングベッドの先行展示などが行われていました。