Inter BEE 2024:シネマカメラやオーディオ関連が多数展示
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2024年11月13日〜11月15日の期間、幕張メッセにて音と映像と通信のプロフェッショナル展示会「Inter BEE 2024」が開催されました。
今年で60回を迎える展示会となります。
Blackmagic Design
Blackmagic Designは、Apple Vision ProのApple Immersive Videoに対応した世界初の業務用カメラシステム「Blackmagic URSA Cine Immersive」のモック展示を行っていました。
16ストップのダイナミックレンジを撮影できるデュアル8Kイメージセンサーを備えた固定式のカスタム・ステレオスコピック3Dレンズシステムを搭載しています。
実際に使用可能になるレベルになるのは2025年4月頃で、出荷は早くて2025年8月以降になるようです。
販売価格は未定ですが、Blackmagic URSA Cine 17K 65を超えることは間違いなさそうです。
ブースでは、AppleのFinal Cut Pro 11より先に空間ビデオ、空間写真ファイルに対応した「DaVinci Resolve 19.1 for Mac」のデモ展示が行われていました。
メディアページで、空間ビデオファイルはSpatial Videoとして認識され、左右別々の映像として編集作業が行えます。
QuickTimeフォーマットのH.265、MV-HEVCファイルとしての書き出しにも対応しています。
ちなみに、Appleが独自開発して撮影に使用している「Apple Immersive Video カメラ」には、Blackmagic Cameraのテクノロジーが使われているそうです。
Canon
キヤノンが、EOS VR SYSTEMとして、EOS R7用3D映像撮影RFレンズ「RF-S7.8mm F4 STM DUAL」の展示を行っていました。
人間の有効視野に近い約60°の画角の3D映像の撮影が可能なレンズで、撮影距離は50cm〜1.5mぐらいとなります。
EOS VR SYSTEMを使用して撮影した静止画・動画を180°VR画像へ変換するためのアプリ「EOS VR Utility」で「空間ビデオ」の映像フォーマットに変換することにより、「Apple Vision Pro」で「空間ビデオ」の視聴が可能となります。
同社のVRレンズとしては「RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE」「RF-S3.9mm F3.5 STM DUAL FISHEYE」もありますが、こちらで撮影した動画でもMV-HEVCファイル変換できれば空間ビデオとして編集は可能のようで、Appleの認定が得られていないだけということのようでした。
FUJIFILM
富士フイルムが、同社初の映像制作用カメラ「FUJIFILM GFX ETERNA」(エターナ)の開発を発表し、参考展示を行っていました。
35mm判の約1.7倍となるラージフォーマットセンサー「GFX 102MP CMOS II HS」と高速画像処理エンジン「X-Processor 5」を搭載した映像制作用カメラで、階調豊かで立体感のある映像表現に加え、自由度の高いポストプロダクションが可能だそうです。
なお、「GFX ETERNA」に採用している「GFX 102MP CMOS II HS」「X-Processor 5」は、1億2百万画素により異次元の高画質を実現するミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM GFX100 II」に搭載している最新デバイスだそうです。
FUJIFILM GFX ETERNAに最適化されたパワーズームレンズ(実焦点距離32-90mm相当)や、多くの映像制作で使用されているPLマウントレンズを使用可能なマウントアダプターの開発も進めているそうです。
2025年中の発売を目指しているそうですが、正式発表は2025年6月開催の「NAV 2025」を目標としているようでした。
ATOMOS
ATOMOSが、iPhoneをモニターレコーダー化する ATOMOSアクセサリーモジュール「Ninja Phone」をiPad Proを使った展示を行っていました。
ネットワーク対応 10bit HDR 収録対応 HDMI 1.4 HD60pのモジュールで、専用アプリとして「ATOMOS」を使用します。
このATOMOSアプリは、iOS 17.0以降、およびA17 Proチップ以降を搭載したiPhone、iPadOS 17.0以降で、MシリーズまたはA17 Proチップを搭載したiPadで動作します。
今回、このNINJA PHONEをiPadでも使用可能出来るようにする拡張アクセサリーを発売する予定で、それを使用した実働デモによる展示が行われていました。
Sennheiser
ゼンハイザーが、2チャンネル オールインワン クリップオン & ハンドヘルド マイクシステム「PROFILE WIRELESS 2-CHANNEL SET」を展示していました。
コンパクトなオールインワンマイクシステムで、高品質のオーディオをキャプチャするために必要なすべてがセットになった製品です。
この充電バーは、携帯型インタビューマイクとしても機能します。
超ポータブル充電バーの中に、2チャンネルの2.4 GHzレシーバー、2つのクリップオンマイク、コールドシュー取り付けアダプター、接続アクセサリーが収納されています。
各クリップオンマイクに16GBのメモリーを搭載し、最大30時間の内部録音が可能で、クリップオンマイクでローカル録音を開始/停止、またはレシーバーでリモート録画を開始/停止もできます。
FitEar
FitEarが、同社初のヘッドフォン「FitEar Pro Audio Monitor-1」の量産仕様を展示していました。
高耐久性40mmダイナミック型ユニットを採用し、FitEarの業務用カスタムイヤーモニターとの整合性を維持しつつ、より幅広いシーンでの利用を想定して開発しているそうです。
イヤーパッドに関しては、交換パーツ自体を提供することも考えているそうで、様々なタイプのイヤーパッドに交換して試すことも可能でした。
2025年2月頃の発売を予定していて、価格は5万円程度になるようです。