dotFes 2009 KYOTO:Adobe MAX North America直送! 広がるFlashプラットフォームの世界 レポート
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2009年10月18日に京都精華大学において開催された「dotFes 2009 KYOTO」において、アドビ システムズの太田禎一氏が、「Adobe MAX North America直送! 広がるFlashプラットフォームの世界」と題したセッションを行ないました。
Adobe MAX 2009で発表された内容は、Adobe Flashプラットフォームに関するアップデートが中心だったと説明してました。
Adobe Flex Builderの名称が「Adobe Flash Builder 4」と変わって発表され、Flashプラットフォームにフォーカスした製品となり、2010年前半にリリースされると説明してました。また、コードを書かなくても、Flashコンテンツが組めるインタラクティブデザイナー向けツール「Adobe Flash Catalyst」も2010年前半にリリースされる予定だと説明し、デモを交えて紹介していました。
Adobe Flash Professional CS5については「Applications for iPhone」が大きな発表だと説明していました。
これは、Flashのランタイムエンジンを含めた形でARMプロセッサバイナリーとして吐き出す機能で、Ad Hoc証明書を含めて配布すれば、そのままiPhoneで動作させることが出来るそうです。
この機能は、Mac版だけでなくWindows版にも実装されるので、Adobe Flash Professional CS5 for Windowsを使ってiPhoneアプリの開発が出来るそうです。(参照:Applications for iPhone:Developer FAQ)
なお、今年の末までに公開される「Adobe Flash Professional CS5 Beta」を使って、実際にiPhoneアプリを開発し、それをApp Storeに出せるのか?(販売して良いのか?)質問したところ、ベータ版の配布が開始された時の規約内容に依存するので、公開された時に内容を確認して欲しいとのことでした。
また、「Adobe Flash Player 10.1」に関して、主な内容として、パソコン向けだったのが、モバイルデバイスでも動作可能となったことで、Flashのバージョン動作環境の不一致が無くなるというのが一番大きな点だと紹介していました。
また、Mac版のFlashで実現出来ていなかったインライン入力が出来なかったのが改善されていると説明していました。また、Windows版もインライン入力は出来ているように見せていだけで、実際は出来ていなかったのだが、本当に入力出来るようになっているそうです。
また、FlashコンテンツのDRMプロテクトがかけられるようになり、Mac、Windows、LINXの環境でセキュリティを実現すると説明していました。
なお、Adobe Flash Liteは低性能携帯電話向けとして継続されるそうですが、メインはAdobe Flash Player 10.1への移行を推進していくそうです。
新しくなった「Adobe AIR 2.0」は、WebKitがほぼ最新になり、CSS3やHTML5などモダンなインターネット技術を利用出来るようになると説明していました。
また、スクリーンリーダーに対応し、パフォーマンスをアップしつつ、CPUとメモリーの使用率を下げることを目標にしてるそうです。
また、USBメモリーを検知して、中にある画像や様々なファイルをAdobe AIRアプリで表示することも出来るようになっていると説明していました。
最後に「Flash Platform Services」について説明し、一番のポイントはAdobe AIRによる収益化で「AIR Marketplace」の「Paid for applications」に進むと、Adobe AIRアプリのトライ&バイが行なえるようになっていると説明していました。
このコードネーム「SHIBUYA」と呼ばれる仕組みは、将来的に一般公開される予定だそうです。