Pro Studio World Tour 2009:Final Cut Studio
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2009年11月6日に東京国際フォーラム Hall B7にて「Pro Studio World Tour 2009」が開催されました。(レポートの内容は、以前伝えた「アップル:Final Cut Studio 製品紹介レポート」と同じ部分は省略しています。)
前半は、Appleのビデオアプリケーション担当マーケティングディレクターRichard Townhill氏が、Final Cut Studioに関しての説明を行なった。
NLEマーケットシェア(放送・プロダクション市場)において、Appleは、アビッドテクノロジーを大きく引き離し、50%近くにまで市場を拡大していると説明した。
Final Cut Studioは、インディペンデント映画製作会社でも多く利用されていて、統計情報がほとんど無かったが、サンダンス映画祭におけるドキュメンタリー作品(全作品ではない)で、ほとんど利用されていたと説明した。
この後、Final Cut Studioに含まれる製品に関して説明していました。
Apple Store, Ginzaのクリエイティブトレーナー保坂景氏が、事例インタビューで紹介された「Leverage」で紹介されたTV番組素材「Leverage: Season 2, Episode 5」を使ってデモが行なわれました。(機材は、Mac Pro (Early 2009)/2.93GHz 8-Core + 12GBにXsan 2で構築されたMultiSANシステムを使用)
Final Cut Pro 7の修正>速度を変更を選択すると、イーズインとイーズアウトの設定が出来るようになったことや、プロジェクトのタイムラインの速度表示をマウスドラッグでインジケーターを変更出来るようになったことなどを紹介した。(撮影はデモ素材の撮影は禁止だったので、Final Cut Pro 7のキャプチャー画面を利用しています。)
Mでマーカー入れて、さらにMを押すとマーカーにコメントに入れられるようになているが、そこにカラーバリエーションが追加されたと紹介した。また、シーケンスマーカーをリップルするかしないかを決めることが出来るようになっている事も説明した。
次に、AppleのFinal Cut Server & Compressor担当シニアプロダクトマネジャーLuke Tristram氏が、Motion 4でタイトル編集するデモなどを行なった。
テキストのオブジェクトの動きに対してライトの動きも連動して動かせるようになったことや、ボックスオブジェクトを3D回転して水平配置し、そこに反射の効果を付け加えると、テキストタイルのリアルタイムエフェクト結果に対して反射の効果が追随すると紹介した。
また、被写界深度の設定が追加され、3Dオブジェクトに対してカメラから飛んでくるといったタイトル文字に対して、距離に応じてボケが付加されると紹介した。
Soundtrack Pro 3では、マルチカムアングルに対してマイクが1本しかなかった場合を想定し、音声の編集を行なう場合、レベルを自動適応されるレベルボイスツールを使って簡単に修正することが出来ると説明した。
また、マルチトラックチャンネル録音から必要なチャンネルを選択し、エディットチャネル編集ツールでタイムストレッチを使用し、ピッチを変更しないで、微妙に速度を修正する事が出来ると説明した。
収録した音声を編集から周波数スペクトルビューでオーディオの周波数の振幅を色の濃淡で確認でき、他の周波数を変えずに、そこから高周波を簡単に取り除くことが出来ると説明した。
Soundtrack Pro 3には、6000以上のロイヤリティフリー素材が含まれていて、配置したサウンド素材をリプレイス可能なトラックを自動列挙してくれる機能が追加されたと説明した。これはファイル名だけで選んでいるのではないと説明した。
なお、最後に製品の価格などについて、Final Cut StudioとFinal Cut Server 1.5の説明は行なわれたが、Final Cut Express 4については触れられていませんでした。