CP+ 2010:富士フイルム、5軸手ブレ補正や光学式30倍のマニュアルズームレンズを搭載した「FinePix HS10」を展示
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CP+ 2010において、富士フイルムが、5軸手ブレ補正や光学式30倍のマニュアルズームレンズを搭載した「FinePix HS10」を展示していました。
超広角24mm〜超望遠720mmの高精細フジノン光学式30倍マニュアルズームレンズを搭載していますが、これ「マニュアルズームのみ」しか搭載されていません。
被写体の動きが早く、自動ズームでは追いきれず、素早くズームを動かして利用する人には向いているとは思いますが、なにも無くす事はなかったんじゃないかと思います。
また、動画撮影時にはズーム時のモーター音がしないというメリットもあるとは思いますが、試作品ということを考慮しても、手動ズームがスムーズではなく、時々、ひっかかるような印象を受けました。
試作機の個体差ということでしたが、展示されていた3台共に、スムーズな動きをするズームはありませんでした。
このデジタルカメラは、1030万画素1/2.3型裏面照射型CMOSを採用していて、FinePix S200EXRの1,200万画素1/1.6型 スーパーCCDハニカムEXRを採用していません。
本体を小さくし、かつ1段稼げるCMOSセンサーを採用したと思われますが、富士フイルムのFinePixシリーズに求めるのは、高画質だと思うので、このボディに納まるスーパーCCDハニカムEXRを開発して欲しかったように思います。
従来のジャイロセンサーによる縦回転(ピッチ方向)・横回転(ヨー方向)のブレ補正だけでなく、新たに垂直(上下シフト)・水平(左右シフト)・光軸回転(ロール方向)を加えた「5軸手ブレ補正」に関して、セットアップメニューの手ブレ補正から「1+電子ブレ補正」を選択する必要があります。
また、この機能は、マルチフレーム技術も利用するため、シャッターを押すと4枚の写真が連射され、その後、合成処理されます。
なので、ブレが強いシーンが想定出来る場合のみで利用するといった用途を選ぶモードだと思います。
実際に、会場で、30倍ズーム状態で、1+電子ブレ補正設定で撮影してみましたが、完全にブレがない写真にはなりませんでした。
5枚の写真を連射して、動いている被写体を消す「動体キャンセル」のデモが行われていました。
動いている被写体全てが消えてしまうのですが、モードして、動く被写体の移動速度を切り替える事で、移動距離に応じて残せる被写体もあるようです。