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チャレンジの先にはチャンスがある

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林信行氏

林信行氏

東京秋葉原で開催中の「Mac Zoo '08 in AKIBA」において、nobiさんによる「iPhoneが切り開くビジネスの未来」が特別セミナーとして開催されました。全文に関しては、MACお宝鑑定団の「Mac Zoo '08 in AKIBAレポート」を読んで頂くとして、羅針盤では、私が思った事を書く事にします。


nobiさんの体験として、海外の友人宅に泊まったとき、リビングで食事をみんなんで楽しんだ後、パソコンのメールを見るために友人は、パソコンがある書斎にこもってしまった。ところが今は、iPhoneを手にリビングから離れることが無くなったというエピソードを紹介していました。確かにこれは新しいライフスタイルだと思いました。従来の携帯電話でもパソコンのメールを読む事は、有料等のサービスを受ければ可能です。ですが快適とは言えません。「本当に変わりになるか?」と言うと決してそうではありません。でも、iPhone 3Gだと真面目に変わりとなりえる気がしました。


あと、シーンを変えて、例えば、キッチンで冷蔵庫の中身を見て、そこにある食材をGoogleで検索すると、その食材にあったレシピを探すことが出来るといった使用例を紹介してました。料理のレシピといったものはインターネット上にたくさんあります。ですが、それを「あまった食材から探す」という発想そのものにへぇ〜と思ってしまいました。


iPhoneは、Webアプリを「Webクリップブックマークアイコン」として、トップ画面上にアイコン形式で登録させることが出来ます。これは、アクセスビリティを考えての事なのだと思いますが、確かに、決してWeアプリを他のアプリと差別化してるわけではなく、同一に見ている証拠だとあらためて気づかされました。


一番感じた話は、Appleが革命を起こした根本的な部分は、キャリアが売りたい携帯電話を作ったのではなく、使用する側が欲しいと思った携帯電話を作った。ただそれだけのことだという話に続いて、従来の携帯電話製造メーカーは、キャリアの春夏モデル、秋冬モデルという買換え需要の上になりたっていたビジネスが鈍化したことにより、携帯端末を開発するメーカーが利益を得られなくなってきて、撤退を表明するメーカーが出てきているのに対し、Appleのビジネスは、携帯端末を販売するだけで利益を得るだけでなく、サポートの販売、iTunesの販売、StarBucksとのコラボレーションによる利益獲得、App Storeなど常にお金が落ちる仕組みになっていると指摘し、そうした利益モデルは、どのメーカーも実現出来てはいないという話です。

これは、携帯電話の製造メーカーからしてみれば、おそらく夢のような話なのではないでしょうか?もし、これが、日本の携帯電話製造メーカーでも出来れば、きっと利益を追求出来たに違いありません。でも、Appleのように「OS、ソフトウェア、ハードウェア」を同時に開発していないとかなり難しいと思えます。


最後に、ユーザーインターフェイスの話が出たのですが、ここで林さんの口から「女子高生打ち」という話題が出たことに相当驚きました。日本語の乱れとして取り上げられる子供達の文化ではありますが、文字の書き順は決まっていても、文字の入力方法に決まったルールがあるわけではありません。その入力方法によって、実は文章の新しい流行があることを初めて知ったのです。

どの時代でも中学生、高校生の流行は時代を牽引し利益をもたらす力があります。また「10代に聞いた、昨今の携帯サイト流行事情」で紹介したように、高校生にとって、HTMLタグは授業で普通に学習するものになっています。当たり前と思う事は、その世代によって違います。そうした違いを林さんはリサーチしていることにビックリしたわけです。


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