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エプソンのカンタンLED ナビ搭載「Colorio EP-803A」体験会に参加(辛口版)

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EP-803A

EP-803A

エプソン販売が、2010年9月4日に開催した、2010年の家庭用インクジェットプリンター「Colorio」シリーズの製品説明会に参加してきました。

今回のColorioは、2008年9月に発表された2008年Colorioシリーズの流れを汲んだ製品で、操作パネルが、LEDナビによるタッチパネル方式に変更されたという点が違います。


このColorioは、EP-903FEP-903AEP-803A/AWは、ボディ下半分の給紙ユニット部分が共通で、EP-903F/903Aには、オートドキュメントフィーダーがあるといった違いがあります。


EP-903A

EP-903A

また、EP-903FEP-903Aには、USB 2.0接続外付けHDを、無線LAN環境でN/W共有する機能が追加されています。

ただ、この機能が使えるのは、フロントのPictBridge用USBポートに接続した場合のみで、背面のUSBポートに接続した場合は機能しません。


EP-803Aは、背面の電源コネクターが、ボディ側に引っ込んでおらず、露出するタイプです。

背面には、USBポートと、10BASE-T/100BASE-TXポートがありますが、利用環境を無線LANと考えた場合、これらの接続ポートを利用しない場合でも、壁面にぴったり付けられない使用は、前面給紙型モデルとしてマイナスだと思います。

EP-903F/903Aには、背面に自動両面ユニットが標準装備されていて、そのユニットのでっぱり部分が電源コネクタよりも出ているので、背面にぴったり付けることが出来ます。

この自動両面ユニット「EPADU1」をEP-803Aに装着すると、7.3cm奥行きが増し、45.8cmになります。

ライバル機種となる「PIXUS MG6130」は、自動両面印刷機能付きで、奥行きが36.8cmなので、この差は大きいと思います。


EP-803Aは、インクとヘッドを分けたため、印刷ヘッドが移動するキャリッジの小型化に成功したため、プリンターの高さが低くなり、加えて、インクカートリッジを、ボディ手前に配置することが可能になり、メンテナンス性が向上しているそうです。

EP-803Aの高さは15cmなのに対して、PIXUS MG6130は17.3cmと2.3cmの差があります。


EP-903FEP-903AEP-903FEP-903Aのカンタン LEDナビパネルは、上部にチルトする場合は、そのままパネルを引き上げれば良いのですが、逆に下げる場合は、パネル上部のロックボタンを押しながら戻す必要があります。

PX-602F」と「PX-503A」にも、操作パネルにチルトする機構が装備されていますが、こちらは、ロックボタンが下側にあり、上げる時にロックボタンを押しながら上げ、戻す時は、そのまま下げるという仕組みが採用されています。

私の感覚だと、一般的に、ロックが掛かったパネルを引き上げる場合、車のトランクを開けるという日常的動作とリンクするため、後者の方が自然に感じます。

このチルト方式は2008年モデルから採用されているようですが、たぶん、ユーザーの使用方法によるトラブルが多いのか、ボディに、注意を促すシールが大きく貼られていました。

これは、PX-602F、PX-503Aには無かったので、きっとエプソン側も認識してると思います。ですが、対処する方法として、シールを貼るという事しか出来ず、再設計するには、時間もコストも無いという状況を露呈した状態だと感じました。


PX-503A

PX-503A

PIXUSもColorioも、インクヘッドのメンテナンスの関係上、黒1色だけで印刷したい場合、他のカラーインクカートリッジが空の場合、印刷は出来ません。

ただ、今回のColorioモデルの中で、ビジネス向けとして位置づけられている「PX-602F」に搭載された、カラーインク残量が限界値を下回った場合でも、最長5日間ブラックインクだけ使用したモノクロプリントが可能な黒だけモードが「PX-503A」に搭載されています。

この、PX-503Aの黒だけモードは、従来パソコンからの印刷の場合からしか利用できなかったのが、プリンター単体でも利用可能になっています。

これ、私的には、かなりインパクトありました。


エプソンの説明によると、プリンターの買い替え周期は平均5年だそうで、その5年前の主力製品だったPM-A890が無かったので、このPM-A890の性能を引き継いだマイナーチェンジモデル「PM-A840S」との性能比較が行われました。

ちなみに、この「PM-A840S」は、2008年に発売されたモデルで、前の機種は、2005年「PM-A890」、2006年「PM-A820」、2007年「PM-A840」という流れを辿っているので、その速度比較説明の中で、2008年に買っても、2005年に買ったモデルと印刷速度が変わらないモデルもあるんだと知りました。



今回の体験会で、先日のキヤノンが行った「PIXUS MG6130」体験会と、今回の「Colorio EP-803A」体験会に、デジカメデータとして、ニコンの1,210万画素のフルサイズデジタル一眼レフカメラ「D700」で撮影した4256×2832(300DPI)JPEGデータを、5枚入れたSDHCカードを使って、本体のカードリーダーからダイレクトプリントを行う試験を行いました。

同一データーを用いて分かったことは、Colorio EP-803A本体のデータ処理エンジンが非力で、プレビュー表示されるだけで、もの凄く時間がかかるということです。

実際に印刷された結果を見比べると、普及型インクジェットプリンタが苦手とする、湖畔の水の透明感(段数)の再現性は、EP-803Aの方が上なのですが、印刷速度が速くても、ダイレクトプリントを行う場合のデータ読み込み速度と処理に時間がかかるようでは、2010年発売の高級デジカメ、あるいは中級機以上のデジタル一眼レフカメラデータを用いてダイレクトプリントを行う場合、たぶんイライラすることが多いんじゃないかと思います。

PIXUS MG6130の場合は、そうしたストレスを感じませんでしたので、この差は、購入時の大きな違いとして覚えておいた方が良いと思います。


関連エントリー:キヤノンの静電センサーによってボタンが無くなった「PIXUS MG6130」体験会に参加

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