東京ゲームショウ 2010:ゲーム機として進化するiPhone〜i Love iPhonex Games
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東京ゲームショウ 2010において、昨年に引き続き、主催者ステージではゲームデベロッパー各社による iOS 対応ゲームを紹介するイベント「ゲーム機として進化するiPhone〜i Love iPhonex Games」イベントが行われました。
まずは株式会社カプコンの 道口正人 MC営業戦略チーム長 によるプレゼンから。
カプコムは「バイオハザード」のような他プラットホームで成功した重要タイトルの移植よりiOSへの対応を始めましたが、今では「ハローキティ パラシュートパラダイス」など女性などのライトユーザに向けたタイトルも揃えるなど、ラインナップの拡充を図っているところまで進んで来ています。
iTunes Store が一番優れているのはユーザレビュー機能。レビューによってプレイヤーのリクエストが理解しやすくなるので、例えば「ストリートファイター IV」では「キャラクタが少ない」というユーザレビューが多かったので、ザンキエフ、キャミィ、E.本田、C.ヴァイバー と新キャラクターを追加したアップデータをリリースしたという実績があります。
アップデータを出すと、レビューでもその点を評価してくれる声が多く寄せられ、ポジティブな評価がアプリケーション販売を招き販売ランキングが向上、これによって次のバージョンアップやタイトルの充実を行えるという良いスパイラルを描けるようになります。
カプコンは今後もユーザレビューを参考にしつつ、ゲームセンターにて展開していた名作ゲームをこれまで以上に強化された開発体制にてリリースして行くので期待していて欲しいという言葉でプレゼンが終わりました。
続けて、株式会社ハドソンの 柴田真人 執行役員、スマートフォン事業本部本部長によるプレゼン。
ハドソンは AppStore オープン日にリリースした「ボンバーマン TOUCH」を皮切りに30数アプリをリリースして来た経験を活かし、今後は「Open」というキーワードを元に「もう良い訳を止めてハドソンとしてやるべき事 はどそんとしてお客様に出来る事をやって行こうと。」いう方針によって、徹底的にユーザと連携して求められているものを愚直に提供して行く方針で楽しいゲームアプリを提供して行くので期待していて欲しいということでした。
続いては、株式会社タイトーの 石田礼輔 ON! AIR事業本部開発部 ディレクター によるプレゼン。
これまでライトゲーマー向けにゲームを提供して来たが、その中でもヒットしたのは「スペースインベーダー インフィニティジーン」。このゲームについてはリリース後も定期的にアップデートしており、近日中にも iPhone4 のRatina ディスプレイ に対応した高解像度データやゲームステージの組立などに対応した v3.5 のリリースが行われる事が予告されました。
また、新作ゲームとしてアーケードゲームからの移植ゲーム「Bubble Bobble Double」がリリースされることが発表されました。
単純さを維持しつつも、非常に豊かなグラフィックを提供することを目指した iPhone 専用のゲームですが、原作のアーケード版も高い人気が有るので、iPhoneアプリでは原作アーケード版を再現したバージョンも併せて1アプリケーション内に収録されて販売されるという事でした。
続いては、株式会社セガ 第二CS研究開発部企画セクションの 長原俊之氏とデモンストレーターとして 宮本裕司氏が登壇してのプレゼン。
説明されたのは 2010年内に投入される予定の「ソニック・ザ・ヘッジホッグ4 エピソードI」。
Sonic としては16年ぶりの完全新作というだけではなく、展開されるプラットホームが PS3・Xbox 360・Wii という家庭用ゲーム機 3機種と並んで、AppStore でも同時期に投入されるという前代未聞の展開となります。
当然、iPhone の特徴を活かし切れるような最適化開発が成されており、一番特徴的なのはトロッコ面とスペシャルステージでは iPhone の加速度センサーによって本体を傾けることでトロッコが傾斜を進めるようになっている点として、トロッコのステージは重点的なデモが行われました。
続いて、株式会社コーエーテクモゲームズ の 松本秀 ネットワーク本部ネットワーク3部マネージャ と、天野幸芳 ネットワーク本部ネットワーク4部シニアマネージャによるプレゼンが行われました。
昨年まではコーエー・テクモが別々に AppStore のゲームを展開していましたが、現在までにコーエーテクモゲームズとして統合され、今年の7月からは iPhone ゲームのポータルサイト「TECMO KOEI GAMES iPhone CONTENTS」が開設されています。
今後展開されるゲームとしては、「信長の野望・全国版」のアップデートとして、GPS でプレイヤー位置を測位する事で ご当地大名 を強化したり、短時間のプレーもできるように オートセーブ機能、ゲームプレーのバックグラウンドミュージックを iPod に収録されている曲に出来るiPod music 機能などを盛り込んだものが提供されます。
また、高い人気を集めた「三国志 TOUCH」の続編「三国志 2」が2010年中に発売開始され、そこでは計略や外交などのストラテジーが強化されると共に、他プラットホームでは実現されていた一騎打ち機能などが実装される予定になっていることが発表されました。
プレゼン中のデモは全てブースのコンパニオンさんが務められた事からも分かるように、コーエーテクモゲームズのiOSゲームはライトゲーマーや電車内のような短い時間のプレーであっても高い満足度を得られるようなゲームとなっているのが大きな特徴となっています。
続けてのプレゼンは、株式会社コナミデジタルエンタテインメント の 五島章 氏。
今後の展開として、新作ゲームアプリが 2本発表されました。
発表された1作目は「麻雀格闘倶楽部」の 7プラットホーム目として、iPhone・iPad に対応した Universalバージョンとして 2010年秋にリリースされる「麻雀格闘倶楽部touch」。
麻雀格闘倶楽部の名に相応しく、アミューズメント施設で展開している最新バージョン機と同等数のCPU雀士を搭載している上に、Wi-Fi・3G によるネットワーク対戦、更には全国対戦機能も搭載されます。また、アーケード版をプレイしているユーザであれば、iPhone のゲームに対してプレイヤーのデータを引き継ぐ事が出来ますので、既存プレイヤーもスムーズに iPhone への移行、アーケードから離れてのプレーが可能になります。
続けて 2作目の新作としてBEMANI ブランドの「jubeat plus」(ユビート プラス)が 2010年秋 にiPad 向けに、続けて 2010年冬には iPhone・iPod touch にも対応した Universal バージョンで展開されることが発表されました。
なお、搭載される楽曲リストなどは未定となっています。ネットワーク対戦については iOS の GameCenter機能を利用することで、ネットワーク対戦機能を搭載する予定となっています。
続けてプレゼンを行ったのは、株式会社バンダイナムコゲームス の 山田大輔 氏。
キャラクタに強いバンダイナムコゲームスとして、これまで 60余りのゲームアプリを展開してきた実績を持っている同社ですが、ここ最近のAppStore のトレンドとして In-app Perchase 機能が搭載された事で「ゲームアプリは無料や安価だが、アイテムなどで課金する」という日本国内のモバイルゲームと同じようなビジネスモデルが流行ってきており、また開発方法も「OS が 年1度の大規模アップデートが行われるので、アプリもその時その時の新機能を素早く開発・実装して行かないとならない。」という、コレまた日本国内のモバイルゲームと同じような開発手法を採る必要が出てきています。但し、ユーザは非常に目の肥えた人たちであるだけでなく、端末自体が非常にパワフルなので家庭用ゲーム機並のクオリティが必要となります。
このように、これまで日本市場で蓄積されてきたノウハウとモデルが、全世界規模で展開されているのが iPhone ビジネスであるという分析結果でした。
このビジネスモデルを活かしつつ、キャラクタを活かしたアプリとして投入されるのが今冬に投入されるゲーム「SDガンダム Gジェネレーション タッチ (仮称)」と、格闘ゲーム「ガンダム ファイティングスピリッツ (仮称)」と、ガジェット類。
ガンダムの世界を非常によく再現したアプリであるので、期待していて欲しいという事でした。
続いてのプレゼンは、ゲームロフト株式会社の 稲葉芳恵 ビジネス部PRマネージャ。
4500名のスタッフのうち 1,000名が iOS開発専従開発要員。このスタッフによって iPhone・iPod touch 向けで 75タイトル、iPad 向けに 25タイトルを既にリリースしており、今年中にあと15タイトルを追加する事を予定。どのアプリも他言語対応によって各国の AppStore で販売する事によって。今年1月には 1,000万ダウンロードだった販売数が、9月の時点で既に 販売数2,000万ダウンロードに到達しているという超巨大デベロッパになります。
来月までに発売開始される予定のアプリは、2つ。
1つめの新作としてはシューティングアプリ「MODERN COMBAT」の 2作目、「MODERN COMBAT 2 -Black PEGASUS-」がリリースされ、ジャイロセンサーを利用してのスムーズな視点調整、中東だけだったステージに東欧・南米も追加、対戦人数が 6人までされるなどの機能が追加されます。
2つめの新作としては「DARK QUEST」の続編であり、王子による王位継承の争いによって闇の世界に戻ったゴシカスの世界を救う「DARK QUEST II」もリリースされます。こちらは最大3人までのマルチプレイヤーに対応しただけでなく、iOS GameCenter に対応することで倒した敵の数などで戦えるようになります。
最後のプレゼンは、Parrot SAの4翼ヘリコプターの「AR.Drone」のフライトデモが 望月奈津子氏と ミカエル・パストー プロダクトマネージャによって行われてイベントは閉幕しました。