WWDC23において、AVFoundationのキャプチャクラスを使用して、iPadOSアプリで外部カメラを検出し接続する方法を紹介するセッション「Support external cameras in your iPadOS app」が公開されています。

Stage Managerの強力な機能には、iPadのディスプレイを複数のスクリーンに拡張する機能があります。そしてiPadOS 17では、Apple Studio Displayにあるような外部カメラをアプリで使えるようになりました。

iPadOS 17以降のUSB-Cコネクタを搭載したiPadは、外部カメラをサポートします。

アプリは、USBビデオクラス（UVC）仕様に準拠したデバイスを使用できます。UVCは、ビデオストリーミングをサポートするUSBデバイスの規格を定義しています。

また、アプリが使用できる一般的なカメラも数多くあります。

マイクを内蔵した外付けカメラもあり、こちらもアプリで利用可能です。

複数の入力を切り替えて1つのビデオストリームを出力するHDMIスイッチャー「ATEM Mini Pro」のように、UVC仕様に準拠したカメラ以外のデバイスを製造しているメーカーもあります。

iPadOS 17では、このようなデバイスをアプリで使用することができます。

カメラ自動選択APIは、アプリがシステムとの統合方法を選択できる柔軟性を持っています。

iPadだけが外部カメラをサポートしていますが、iPhoneアプリは、ユーザー好みのカメラストレージのためにAPIを使用することもできます。

アプリの中には、ユーザーがカメラを変更できるものもあれば、切り替え方法を与えずに1つのカメラに固執するものもあります。

APIを利用することで、アプリはカメラの選択を自動と手動から選択することができます。

ウェブカメラやディスプレイの中には、マイクを搭載しているものがあります。それらをiPadに接続すると、アプリで使用することができます。

iPadOS 17では、USB-Cを搭載したiPadの外部マイクのサポートが改善されました。

Core AudioのオーディオユニットAUVoiceIOを使用するテレフォニーアプリは、ウェブカメラやディスプレイに付属するような外部マイクを使用できるようになりました。

これまで、これらのアプリが使用できる外部有線デバイスは、ヘッドセットマイクのみでした。

AUVoiceIOはエコーキャンセリングを行うため、人気のあるインターフェースですが、外部マイク用に新しいチューニングが導入されました。

コントロールセンターで利用できる「ボイスアイソレーション」モードは、キーボードの入力音やマウスのクリック音、近隣で稼働している除雪機などの不要なバックグラウンドノイズを除去する機能です。

あなたのアプリは、外部マイクでこのシステム機能を使用することができます。