iPhone 7・iPhone 7 Plus をチェック
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Appleが発表した新型iPhone「iPhone 7」「iPhone 7 Plus」をチェックしてみました。
画期的な新カメラシステム、iPhone史上最長のバッテリー駆動時間、そして耐水・防塵性(IP67)を備えています。
外箱も新しくなり、旧iPhone 6s・iPhone 6s Plusで液晶面が印刷されていましたが、iPhone 7・iPhone 7 Plusでは背面側が印刷されています。
また、何色のモデルなのかの判断が容易になりました。
防沫・耐水・防塵性能は、IEC規格60529にもとづくIP67等級で、粉塵が内部に侵入せず、規定の圧力、時間で水中に浸漬しても有害な影響を受けないという性能です。
IP68等級ではないため、連続的に水中に置かれる水没状態に対応した完全密閉構造ではありません。
お風呂での使用ですが、動作時環境温度が「0°〜35°C」であるため、湯船に浸かるような使用は推奨されません。
防沫性能、耐水性能、防塵性能を持たせるためか、nano-SIM カードトレイのフタ辺りにゴムが使用されています。
なお、液体による損傷は保証の対象になりません。
ホームボタンはソリッドステートボタンに変わり、メカニカルな押し込み感は無くなりました。
その変わり、ボタンを押すと、ホームボタンの左上部に配置されたTaptic Engineが振動して、触覚的な反応が返ってきます。
設定>一般に「ホームボタン」項目が追加され、ソリッドステートボタンのクリック時の振動量を3段階から選ぶことが出来ます。
ただ、これはホームボタン上ではなく、背面側が揺れている感覚に近く、以前と同じ感覚とは異なります。
ソリッドステートボタンに変わったことで、強制終了の方法がこれまでの、電源オン/オフボタンとホームボタンの同時長押しではなく、電源オン/オフボタンと音量を下げるボタンの同時長押しに変わりました。
iPhone 7・iPhone 7 Plusは、底面スピーカーに加えて、レシーバー穴に内蔵されたスピーカーによるステレオ再生が可能になっています。
左スピーカーと右スピーカーは、本体を180度回転させた場合、スピーカーの左右が入れ替わります。
本体を縦持ちにした場合、底面側だけに変わります。
ただ、本体をゆっくり回転させたりすると、レシーバーから左の音が出た状態が維持されてしまうこともあるようです。
音量を上げる/下げるボタンの間にあったくぼみが無くなっています。
また、ジェットブラックの場合、ボタンの端が、ダイヤモンドカットではなく、滑らかな処理に変わっており、指に引っ掛かる感触が弱くなっています。
iPhone 7・iPhone 7 PlusのFaceTime HDカメラは、F2.2の700万画素センサーに変わり、自動手ぶれ補正、人体検出が追加されています。
保存される写真は、デジタルシネマ規格「DCI-P3」準拠のワイドカラーに対応した「Display P3」プロファイルが適用されます。
なお、動画は、これまでの720p HDではなく、1080p HDに変わるため、ファイルサイズが大きくなります。
iPhone 7のiSightカメラは、1200万画素で、F1.8の広角カメラが搭載され、光学式手ぶれ補正や人体検出機能も搭載されています。
保存される写真は、デジタルシネマ規格「DCI-P3」準拠のワイドカラーに対応した「Display P3」プロファイルが適用されます。
また、これまでと同じ、最大5倍デジタルズームも使用できます。
iPhone 7 Plusの背面カメラは、1200万画素で、F1.8の広角カメラと、F2.8の望遠カメラで構成された「iSight Duo カメラ」が搭載されています。
これにより、2倍光学ズーム、最大10倍デジタルズーム撮影が可能になっています。
動画の場合は、2倍光学ズーム、最大6倍デジタルズーム撮影が可能です。
設定>写真とカメラ>ビデオ撮影に「カメラのレンズをロック」のスイッチが追加されています。
iSight Duo カメラの片方ずつを塞いで、1倍、2倍、10倍にした時どうなるのか調べてみました。
テストは、明るい屋外で被写体が遠い場合と、屋内で被写体が近い場合とで試してみました。
明るい屋外で被写体が遠い場合
1倍:メインカメラは広角側のF1.8カメラで、AEも広角側カメラで行っている可能性があります。
2倍:メインカメラは望遠側のF2.8カメラで光学2倍、広角側はRGBのグリーンを使って輝度を計っている可能性があります。
10倍:メインカメラは望遠側のF2.8カメラで、デジタルズーム5倍 X 光学2倍で10倍を実現している可能性があります。また、広角側はRGBのグリーンを使って輝度を計っている可能性があります。
屋内で被写体が近い場合
1倍:メインカメラは広角側のF1.8カメラで、AEも広角側カメラで行っている可能性があります。
2倍:メインカメラは広角側のF1.8カメラで、光学2倍ではなくデジタルズーム2倍、AEも広角側カメラで行っている可能性があります。
10倍:メインカメラは広角側のF1.8カメラで、デジタルズーム10倍、AEも広角側カメラで行っている可能性があります。
もっと時間をかけて検証してみないと確かとは言えない状況ですが、2倍だから光学2倍撮影が絶対と判断しているわけではなく、明るさや被写体の距離などを計測しつつ、シーンをAIでリアルタイムに判断しながら2つのカメラを使っていると考えられます。
iPhone 7・iPhone 7 Plusから3.5mmヘッドフォンジャックが無くなったことで、EarPods with Lightning ConnectorとLightning - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタが同梱されます。
従来のイヤフォンケースは無くなり、紙製の立体パッケージを使って収納されています。
(参照:AppleのLightning接続イヤフォン「EarPods with Lightning Connector」をチェック)
デジタル-アナログ変換回路(DAC)は、Lightningコネクタ側に内蔵されています。
Lightning - USBケーブルのLightningコネクタと比較して、少し大きく、また長くなっています。
サードパーティ製Lightningケーブルが接続出来るサイズの穴が空いているケースの場合は干渉することはないと思います。
設定のサウンドが「サウンドと触覚」に名称が変わっています。
着信音のバイブレーション項目に「同期(デフォルト)」が追加されています。
設定した着信音に同期してTaptic Engineが揺れる仕組みのようで、それらを触覚と呼んでいるのかもしれません。
日本で販売される「A1779」と「A1785」は、FeliCaに対応しているため、総務省の電波利用に関する制度「高周波利用設備の概要」の中の「誘導式読み書き通信設備」に該当します。
設置許可不要設備となるため、背面に、iPhone 7は「総務省指定 MIC/KS 第EC-16007号」、iPhone 7 Plusは「総務省指定 MIC/KS 第EC-16006号」の刻印がされています。
iPhone 7、iPhone 7 Plusは、3つまで電波を重ねられる受信最大450Mbps/送信最大50Mbpsの「LTE-Advanced Category 9」に対応しています。
また、Appleの「超高速4G LTE」の情報から、日本専用モデルは、1500MHz帯のBand 11(KDDI)、Band 21(NTTドコモ)に新しく対応しています。
キャリアアグリゲーションによって、NTTドコモは受信最大375Mbps、KDDIは受信最大370Mbpsとなっており、ソフトバンクは受信最大262Mbpsですが、Massive MIMO導入で体感速度は上がってる感じです。
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