iPhone 8・iPhone 8 Plus をチェック
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Appleが発表した新型iPhone「iPhone 8」「iPhone 8 Plus」をチェックしてみました。
前面と背面は、これまでスマートフォンに採用されたものの中で最も耐久性のあるガラスで作られています。
これまでのiPhone背面にあった認証情報の刻印が無くなりました。
iPhone 7・iPhone 7 PlusのiSightカメラと比較して、画素数は1200万画素で変わらないものの、CMOSセンサーの読出し速度が大幅にアップし、4Kビデオ撮影では、30fpsに加え24fps、60fps撮影が可能になり、1080p/240fpsスローモーションビデオ撮影も可能になりました。
また、ライン毎の露光タイミングおよび読み出し時間のずれにより発生するローリングシャッターが低減されています。
背面ガラスに変わったことで、カメラ回りは筐体の突起部でカバーするのではなく、金属リングが装着されるようになっています。
iPhone 7 PlusとiPhone 8 Plusとのサイズを比較すると、長さ0.2mm、幅0.2mm、厚さ0.2mmアップしています。
実際に比較して見ると、背面にガラスが追加された分、iPhone 8 Plusの方が若干厚みを感じます。
重さも14gアップしていますが、重量バランスの関係からか、重さの違いは感じません。
底面部分は、従来のiPhone 7・iPhone 7 Plusと同じ形状で、内蔵マイク、内蔵ステレオスピーカー、Lightningコネクタが継続採用されています。
iPhone 8・iPhone 8 PlusとiPhone 7・iPhone 7 Plusの背面にあるAppleロゴの位置を比べてみました。
iPhone 8・iPhone 8 PlusのAppleロゴは、iPhone 7・iPhone 7 PlusのAppleロゴよりも約2mm下に下がっています。
背面にのAppleロゴ用の穴が空けられているiPhone 7・iPhone 7 Plus用ケースの場合、ずれる可能性があります。
iPhone 7とiPhone 8のレシーバー部分の片側を平行に揃えた状態で、もう片方に定規を当ててみると、iPhone 8のレシーバーが短くなっていることが確認出来ます。
電子ノギスで計測したところ0.4mm短くなっています。
iPhone 7・iPhone 7 Plusのレシーバー部分に強い光を当てると、近接センサーの隣にある環境光センサーの穴が見えましたが、iPhone 8・iPhone 8 Plusではまったく見えなくなっています。
これは、タッチスクリーンモジュールと環境センサーモジュールとの間に隙間が無くなり、乱反射しなくなったためだと考えられます。
iPhone 8・iPhone 8 Plusの環境光センサーは、iPhone 7・iPhone 7 Plusと比べて0.9mm右にずれていますが、それを確認しようと、露光量を目一杯上げても確認することが出来ませんでした。
製造技術の向上は、こうした点からも伺え知れます。
iPhone 8・iPhone 8 Plusは、EUが構築中の全地球航法衛星システム「Galileo」がサポートされています。
測位精度が上がり、iPhone 7とiPhone 8とでコンパスAppを起動し、同じように本体を揺らしてみると、iPhone 8の方が揺らぎが少ない事が確認できます。
iPhone 8 Plusで利用できるカメラ/写真機能として、高度なアルゴリズムを使用し、顔の特徴と光の相互作用を計算します。
そして、そのデータを使って照明エフェクトを作りだす「ポートレートライティング」(ベータ版)機能が利用出来ます。
この機能は、iPhone 8 PlusとiPhone Xで利用可能で、iPhone Xの場合は、TrueDepthカメラ側でも利用可能です。
Retina HDディスプレイは、広色域ディスプレイ(P3)に加えて、 4 チャンネルの環境光センサーを使い、周囲の光に合わせてディスプレイの色と明度を自動的に適応させることにより、画像をより自然に表示する「True Toneディスプレイ」が使用できます。
設定>画面表示と明るさで「明るさの自動調節」が、iPad Pro (12.9-inch) (2nd generation)、iPad Pro (10.5-inch)、iPad Pro (9.7-inch)と同様に「True Tone」に変わっています。
iPhone 8、iPhone 8 Plusは、動画撮影機能がアップし、新しく「4Kビデオ撮影(24fps、60fps)」「1080p(240fps)スローモーションビデオ撮影」に対応しています。
4K/60fps撮影の場合、1分間で約400MBファイルになります。
iOS 11から新しいHEVCフォーマットが採用されているため、4K/30fpsの場合、これまで「350MB」だったのが「170MB」に小さくなっています。
同梱品は、iPhone 7・iPhone 7 Plusと同じで、Apple Lightning - USBケーブル、Apple 5W USB電源アダプタ、EarPods with Lightning Connector、Apple Lightning - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ、となっています。
このApple 5W USB電源アダプタを基本として、これよりも早く充電出来るアダプタは全て高速充電アダプタと呼びます。
Qi充電バッテリーとして、出力電圧、電流、バッテリーの残量が一目で分かる10000mAhバッテリー「Mezone POWERbackup 10000mAh (QW8)」を使用して、iPhone 8・iPhone 8 Plusのワイヤレス充電量を計測してみました。
電磁誘導方式のためコイルの位置と距離によって充電量が可変します。
平均5Vで、1W〜5Wまでの出力で充電出来るようですが、Apple 5W USB電源アダプタとLightningケーブル接続の方が安定して充電出来ます。
USB-C - Lightningケーブルと、Apple 29W USB-C電源アダプタ、Apple 61W USB-C電源アダプタ、Apple 87W USB-C電源アダプタを使用した場合の充電量を計測してみました。
iPhone 8の場合、平均5Vで、6W〜7.5Wの出力で充電出来ます。
画面が落ちると充電量も落ちます。
iPhone 8 Plusの場合、平均9Vで、9W〜10Wの出力で充電出来ます。
USB-C電源アダプタも使用出来ますが、iPad Pro (12.9-inch)シリーズ、iPad Pro (10.5-inch)のUSB PD充電のような29W、18W充電が出来る分けではないようです。
iPad用のApple 12W USB電源アダプタを使用した場合と変わらないレベルだと思います。
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