Reuters:Apple、独自セルラーモデム「Apple C1」は今後数年以内に同社の全製品に導入予定
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Reutersが、iPhone 16eに搭載された、Apple独自セルラーモデム「Apple C1」に関して、Appleのハードウェアテクノロジー担当シニアヴァイスプレジデントJohny Srouji氏、iPhoneプロダクトマーケティング担当ヴァイスプレジデントKaiann Drance氏、ワイヤレス・ソフトウェア技術&エコシステム担当Arun Mathias氏へのインタビューを掲載しています。また、カリフォルニア州サニーベールにあるApple研究所も公開しています。
Apple C1サブシステムは、ベースバンドモデムは4nmプロセス技術で製造され、トランシーバーは7nmプロセス技術で製造されていて、AppleがiPhoneを出荷するすべての場所で動作することを確認するために、55カ国の180の通信事業者でテストする必要があったそうです。
Kaiann Drance氏は「iPhone 16eは他のiPhone 16シリーズと同じA18プロセッサチップを搭載し、C1システムのおかげで同社の6.1インチiPhoneの中で最もバッテリー寿命が長い。」と説明したそうです。
Arun Mathias氏は「Apple がC1でiPhoneを差別化するために期待している方法の1つは、C1をプロセッサチップと緊密に統合することで、たとえば、iPhoneが混雑したデータネットワークに遭遇した場合、携帯電話のプロセッサはどのトラフィックが最も時間的制約があるかをモデムに知らせ、それを他のデータ転送よりも優先させることができるため、携帯電話はユーザーのニーズにより敏感に反応するようになる。」と説明しています。
C1チップには、iPhoneユーザーがモバイルデータネットワークから離れた場所にいる場合に備えて、カスタムGPSシステムと衛星接続機能も搭載されていますが、ミリ波5Gネットワークと呼ばれるものへの接続機能など、一部の機能は欠けています。
ミリ波技術はQualcommの強みの一つで、Appleの幹部は、同社のチップにこの技術がいつ搭載されるか、またAppleがQualcommのチップを段階的に廃止するペースがどの程度かについては明言を控えたたそうです。
Johny Srouji氏は「Appleの目標はチップのライバルの仕様に合わせることではなく、Apple製品のニーズに特化した製品を設計することだ。AppleはQualcommやMediaTekなどと競合するマーチャントベンダーではない。Appleは、顧客が恩恵を受ける、真に差別化された製品を開発していると信じている。」と話したそうです。