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MacBook (Retina 12-inch, Early 2015)で外部バッテリー充電を試す(USB PD 仕様必要)

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MacBook (Retina 12-inch, Early 2015)

MacBook (Retina 12-inch, Early 2015)

MacBook (Retina 12-inch, Early 2015)は、これまでのMagSafeコネクタ式充電ではなく「USB PD」(USB Power Delivery)仕様に対応した「Apple 29W USB-C電源アダプタ」と「USB-C充電ケーブル(2m)」を使用する仕組みに変わりました。


USB-Cコネクタ式充電ポートが採用されたことで、USB接続バッテリーが利用出来るかもと考える方もいると思いますが、結論として「USB Power Delivery Specification, Revision 2.0」に準拠した、USB PD出力対応バッテリーが発売されるまでは、実用レベルの充電は出来ないと思います。

サポート情報「MacBook (Retina, 12-inch, Early 2015) で USB-C ポートとアダプタを使う」(USB PD対応製品を使用するようにとの説明があります)


Apple 29W USB-C電源アダプタ

Apple 29W USB-C電源アダプタ

このApple 29W USB-C電源アダプタには「Model A1540、14.5V/2.0A(USB PD)or 5.2V/2.4A」と記載されていて、USB PD接続の場合は29Wアダプタ、USB PD以外の場合は12Wアダプタとして動作すると説明がされています。


Apple 29W USB-C電源アダプタ

Apple 29W USB-C電源アダプタ/

しかし、Apple 29W USB-C電源アダプタのUSBポートはUSB-C形式で、同梱されているUSB-C充電ケーブル(2m)を接続して充電を行なう仕組みとなっています。

Appleは、Lightning - USB-Cケーブルを用意しておらず、5.2V/2.4A出力を利用するシーンはほとんど無いと考えられます。


USB-C充電ケーブル/USB-C - USBアダプタ

USB-C充電ケーブル/USB-C - USBアダプタ

その他のUSB-Cアダプタとして用意されているのは「USB-C Digital AV Multiportアダプタ」「USB-C VGA Multiportアダプタ」「USB-C - USBアダプタ」で、単体ケーブルも、USB-C to USB-C仕様の「USB-C充電ケーブル(2m)」だけとなっています。

この「USB-C to USB-C」仕様には、USB PD仕様における重要な理由があります。


Anker Astro E4 第2世代 モバイルバッテリー 13000mAh

Anker Astro E4 第2世代 モバイルバッテリー 13000mAh

on-deviceのA-TypeCケーブル「on-device od-31acbk」と、Ankerのポータブルバッテリー「Anker Astro E4 第2世代 モバイルバッテリー 13000mAh」を接続してみました。


すると充電開始のチャイムが鳴り、画面に一瞬だけ、緑のバッテリーアイコンと充電割合が表示されます。

これで充電が開始されたように見えます。


MacBookをバッテリー駆動状態にし、Anker Astro E4バッテリーを接続して、Geekbench 3でストレスチェックを行ない、実使用状況を作りました。

しばらく放置すると「バッテリーは充電できません」の表示に変わり、充電がされなくなります。

つまり、システム終了時か、低消費電力状況じゃないと、USB PD非対応の場合は充電は行なえないということになります。

また、USB PD非対応の場合、充電出来たとしても、じわ〜としか充電されません。


700-BTL011 USB接続

700-BTL011 USB接続

今度は、サンワサプライの大容量モバイルバッテリー「700-BTL011」(16000mAh)の5V/2.1A USBポートに、on-device od-31acbkを接続してみました。

チャイムが鳴り、緑のバッテリーアイコンが表示されますが、実使用時は、バッテリー%は増えず、減って行きます。


700-BTL011 DC接続

700-BTL011 DC接続

今度は、700-BTL011のDC出力ポートに、DCケーブル>POKAH DC電源 変換ケーブル USBメス/メス 外径5.5mm 内径2.1mmon-device od-31acbkを接続し、MacBookに接続してみました。

この場合も、チャイムが鳴り、緑のバッテリーアイコンが表示されますが、実使用時は、バッテリー%は増えず、減って行きます。


Sofun4jp

Sofun4jp

続いて、ROMOSSのeUSB対応ポータブルバッテリー「Sofun4jp」で試してみました。

このバッテリーは、通常の5V/2.1A出力に加え、特許取得の「eUSB」を搭載し、専用のUSBケーブルを使用することで、USBポートから、15V〜16Vまたは、18〜20V出力を可能にした製品です。


同梱品として、eUSB 15V〜16V出力、eUSB 18V〜20V出力の専用ケーブルが付属し、反対側には、様々なDCコネクタ端子を接続するためのソケットが用意されています。


Sofun4jpに、eUSB 15V〜16V出力ケーブル>DC変換>POKAH DC電源 変換ケーブル USBメス/メス 外径5.5mm 内径2.1mmon-device od-31acbkを接続し、MacBookに接続してみました。

やはり、チャイムが鳴り、緑のバッテリーアイコンが表示されますが、実使用時は、バッテリー%は増えず、減って行きます。


on-deviceのA-TypeCケーブルや、エレコムのUSB3.1ケーブル(A-TypeC)は、元々USB PD(Power-Delivery)非対応で、最大出力が「5V/3A」仕様となっています。

USB.orgの「Power Delivery Specification Rev. 2.0」のドキュメントを読むと、Apple純正提供されている「USB-C to USB-C」ケーブルは、USB 3.1 Gen1規格であれば、USB PDに準拠していて、USBアダプタ側もUSB-C形式、充電される本体側もUSB-C形式とした場合、高いワット数での充電が行なえる仕組みだと分かりました。


USB-C - USBアダプタ

USB-C - USBアダプタ

USB-AまたはUSB-Bのスタンダードとマイクロどちらの場合も、PD DETECTという専用ピンを追加する必要があり、これが無いと、USB PDには対応しない仕組みのようです。

Appleの「USB-C - USBアダプタ」には、このPDピンが備わっているように見えます。(試してません)

また、USBアダプタやUSBバッテリー側も、USB PD準拠プロファイルを持っている必要があると思います。


Goolge 60 Universal Type-C Charger (60W)

Goolge 60 Universal Type-C Charger (60W)

GoogleのChromebook Pixel用USB-Cアダプタ「60 Universal Type-C Charger (60W)」は、MacBook (Retina 12-inch, Early 2015)付属のアダプタより大容量となっています。

こうしたUSB-CのUSB PD規格準拠製品は、今後増えてくると思いますので、外部バッテリーを持ち歩きたいと考えている方は、USB PD規格対応のバッテリーが出るのを待ちましょう。


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