Appleの「External Graphics Development Kit」をチェック
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Appleが販売するVR開発するためのデベロッパーハードウェアキット「External Graphics Development Kit」(599ドル)をチェックしてみました。
Sonnet TechnologiesのThunderbolt 3接続PCI Express拡張システム「eGFX Breakaway Box」の350W電力版「GPU-350W-TB3Z」、SAPPHIREのGPUカード「PULSE Radeon RX 580(8GBメモリ)」、BelkinのUSB-C接続USBハブ「Belkin USB-C対応4ポートミニハブ」、HTC Vive購入用100ドルクーポンがセットになっています。
このeGFX Breakaway Boxは、PCIe 3.0スロットを1つ搭載し、Thunderbolt 3ポートは1つしか搭載されていません。
macOS Sierra 10.12.5以降の環境で動作し、Thunderbolt 3(USB-C)- Thunderbolt 2アダプタを使用することで、Thunderbolt 2接続でも使用出来ます。
ボックス内に同梱されているPULSE Radeon RX 580を接続します。
接続出来るGPUカードは1枚までとなります。
このRadeon RX 580を認識するドライバはmacOS High Sierra以降にしか含まれていません。
GPU-350W-TB3Zの電力は最大350Wです。
Radeon RX 580の消費電力は225Wで、これに加えてThunderbolt 3ポートからのUSB PD/60W出力が可能です。
上位モデルの「GPU-550W-TB3」の場合、電力は最大550Wで、NVIDIA GeForce GTX系も接続出来ますが、ドライバが無いとGPUカードは認識されません。
Geekbenchの「Geekbench 4 Compute」で、GPU性能を計測してみました。
macOSで計測出来るのは「Metal」と「OpenCL」ベンチマークとなります。また、GPUはCPU性能にもある程度依存します。
iMac (Retina 5K, 27-inch, 2017)/Core i5 3.8GHz/AMD Radeon Pro 580と比較して、OpenCLスコアは約1.15倍、Metalスコアは約2倍の性能差があることが分かります。
参照:Geekbench 4 Compute Results
MetalスコアはMacBook Pro (2017)のAMD Radeon Pro 5XX計測値並みでしかありませんが、これは、PCI Express 3.0 x16インターフェースが、Thunderbolt 3接続することで、リンク幅 x4(双方向16.0sec/一方向8.0sec)で認識されていることが1つの要因なのかもしれません。