Mac Pro (Mid 2010/Mid 2012)にAMD Radeon RX 580グラフィックカードを内蔵する(Metal対応)
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macOS High Sierra 10.13.4以降から「Mac で外付けのグラフィックプロセッサを使う」(eGPU)がサポートされ、対応するグラフィックカードとして「AMD Radeon RX 580」が追加されたので、Mac Pro (Mid 2010)に内蔵してみることにしました。
CPUをIntel Xeon X5690に換装したMac Pro (Mid 2010)を使用し、今回、搭載したのは「SAPPHIRE NITRO+ RADEON RX 580 8G GDDR5 OC」です。
GPUカードの消費電力225Wに対して、BULLETのPCI Express用電源変換ケーブル「PWV09」を使用しました。
6ピンコネクター1基あたり最大75Wなので、6ピン×2(75W×2)とPCI Express×16スロット(75W)をあわせた225Wに収まる消費電力のビデオカードとなります。
ASUS DUAL-RX580-O8G、MSI Radeon RX 580 GAMING X 8G、玄人志向 RD-RX580-E8GB/OC/DF、ASRock Phantom Gaming X Radeon RX580 8G OC、GIGABYTE AORUS GV-RX580AORUS-8GD、PowerColor Red Devil Radeon RX 580 8GB GDDR5 なども使用できると思います。
これまでは、MacVidCards.comで販売されているMac EFIに書き換えた「NVIDIA GeForce GTX 980 Ti(6GB)」を使用していました。
NVIDIAのCUDA Drivers for MAC Archive、NVIDIA Web DriverをmacOSのアップデートがある度にアップデートする必要があり面倒でした。
映像出力は、DL-DVI-D、 HDMI 2.0b x2、 DisplayPort 1.4 x2となっています。
カード交換後はMac起動時の白い画面が表示されず、ログイン画面になるまで真っ黒のままですが一度起動してしまえば後は問題なく使えます。
Geekbenchの「Geekbench 4 Compute」で、GPU性能を計測してみました。
macOSで計測出来るのは「Metal」と「OpenCL」ベンチマークとなります。また、GPUはCPU性能にもある程度依存します。
Mac Pro (Late 2013)のAMD Dual FireProと比較して倍以上の性能が出ています。
Geekbench 4 Compute
・Mac Pro (Mid 2010)/12 Core Xeon X5690 3.46GHz/Radeon RX 580 Metal Score
・Mac Pro (Mid 2010)/12 Core Xeon X5690 3.46GHz/Radeon RX 580 OpenCL Score
・Mac Pro (Mid 2010)/12 Core Xeon X5690 3.46GHz/GeForce GTX 980 Ti OpenCL Score
YouTube 8K映像をスムーズに再生でき、また、Final Cut Pro Xなども快適に動作するようになりました。
この差は「Metal」対応の有無の違いで、NVIDIA GeForce GTX 980 Tiは非対応、AMD Radeon RX 580は対応しているため、Metal対応アプリの場合、ベンチマーク性能差の恩恵が受けられることが分かりました。
システム情報で確認すると、PCIeレーン幅 x16、リンク速度 2.5GT/s(PCI Express 1.1 Gen1)で認識されていることが分かります。
また、Metal対応で、機能セットmacOS GPUFamily1 v3であると認識されます。
macOS Mojaveは、Mac Pro (Mid 2010)とMac Pro (Mid 2012)の場合、Metal対応GPUカードを搭載したモデル以降のみがサポートとされ、今後はOpenGLとOpenCLが廃止される方向なので、NVIDIA GPUを使用されている方はAMD Radeon GPUに換装される方が良いと思います。
記事協力:PLANET STUDIO