MacBook Pro (16-inch, 2023)をチェック
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Appleが、日本で2023年2月3日から販売を開始(アメリカは2023年1月24日発売)する新型MacBook Pro「MacBook Pro (16-inch, 2023)」をチェックしてみました。
構成はMacBook Pro (16-inch, 2023)/M2 Pro 12Core CPU/19Core GPU/32GB/2TB SSDで、通常販売モデルより1TB SSDを増量したモデルです。
MacBook Pro (16-inch, 2023)は16.2インチ(対角)、3,456 x 2,234ピクセル標準解像度、254ppiのLiquid Retina XDRディスプレイを搭載しています。
最大1,000ニトの持続輝度(フルスクリーン)、1,600ニトのピーク輝度(HDRコンテンツのみ)で、ProMotionテクノロジーによる最大120Hzのアダプティブリフレッシュレートに対応しています。
MacBook Pro (16-inch, 2023)は、MacBook Pro (16-inch, 2021)と同じ1080p FaceTime HDカメラの周辺にまでアクティブな表示領域が拡大される仕様となっています。
1080p FaceTime HDカメラはセンターフレームには対応していません。
センターフレームを利用するには、Apple Studio Displayを接続し12MP 超広角カメラを使用するか、iPhone 11 以降 (iPhone SE は除く) で連携カメラを使用することでセンターフレームは利用可能です。
MacBook Pro (16-inch, 2023)は以前のモデル同様底面に「MacBook Pro」の刻印がされています。
サイズは高さ1.68 cm、幅35.57 cm、奥行き24.81 cmでMacBook Pro (16-inch, 2021)と同じです。
重量はM2 Proモデルが2.15 kg、M2 Maxモデルが2.16 kgで、MacBook Pro (16-inch, 2021)よりM2 Proモデルが50g、M2 Maxモデルが40g重くなっています。
Appleシリコン搭載Macモデル用Touch ID搭載Magic Keyboardと同様に、MacBook ProのMagic Keyboardにフルハイトのファンクションキー列が継続採用されています。
二重に酸化被膜処理されたブラック仕上げも継続されています。
Touch IDは、Appleシリコン搭載Macモデル用Touch ID搭載Magic Keyboardと同様に大型化され、センサー部分に細い触覚リングが埋め込またデザインが継続採用されています。
スタジオ品質3マイク、2つのツイーターと4つのフォースキャンセリングウーファーの6スピーカーを継続採用し、内蔵スピーカーでのドルビーアトモスの音楽またはビデオ再生時は空間オーディオにも対応しています。
MacBook Pro (16-inch, 2023)の左側面には、MagSafe 3、Thunderbolt 4ポートx2、3.5mmヘッドフォンジャックが継続装備されています。
3.5mmヘッドフォンジャックは、以前のモデルと同様ハイインピーダンスヘッドフォンに高度に対応しています。
インピーダンスが 150 Ω 未満のヘッドフォンを接続した場合、ヘッドフォンジャックの最大出力電圧は 1.25 Vrms (実効値) です。インピーダンスが 150 〜 1k Ω のヘッドフォンの場合は、3 Vrms に調整されます。このため、場合によっては外付けのヘッドフォンアンプが不要になります。
インピーダンスの検知機能や出力電圧の自動調整機能、最大 96 kHz のサンプルレートに対応する内蔵 DAC (デジタル/アナログコンバータ) のおかげで、Mac のヘッドフォンジャックから直接、原音に忠実なハイレゾオーディオを楽しめます。
MacBook Pro (16-inch, 2023)の右側面には、HDMIポート、Thunderbolt 4ポート、SDXCカードスロットが装備されています。
SDXCカードスロットは引き続きUHS‑IIをサポートしています。
HDMIポートはHDM 2.0仕様からHDMI 2.1仕様へとアップしています。
HDMI 2.1仕様になったことで、HDMIデジタルビデオ出力が、最大4K/60Hzから、最大8K/60Hzまたは4K/240Hzの外部ディスプレイ出力に対応しています。
なお、HDMI 2.1は、HDMI 2.1入力に対応したディスプレイおよび帯域幅48Gbpsに対応したカテゴリー3となる「Ultra High Speed HDMI Cable」が必須になります。
HDMI 1.3〜2.0対応の「High Speed HDMI Cable」では最大4K/60Hzとなります。
MacBook Pro (16-inch, 2023)にApple Pro Display XDRとApple Studio Displayを接続してみました。
Pro Display XDR は史上初の 32 インチ Retina 6K ディスプレイで、解像度 6016 x 3384、最大 1600 ニトの輝度、P3 広色域で 1,000,000:1 のコントラスト比、超広視野角が特徴です。
Apple Studio Displayは解像度 5120 x 2880 に対応し、センターフレーム対応の 12MP 超広角カメラを FaceTime などの App で使えます。
MacBook Pro (16-inch, 2023)はWi-Fi 6Eに対応しています。
米Googleが販売するWi-Fi 6E対応メッシュシステム「Nest Wifi Pro」を設置し、Wi-Fi接続状態を調べてみました。
MacBook Pro (14-inch, 2021)はWi-Fi 6で5GHz接続した状態の転送レートは「960Mbps」なのに対して、MacBook Pro (16-inch, 2023)のWi-Fi 6Eで6GHz接続した状態の転送レートは「1,152Mbps」で、約1.2倍高速化していることが確認できました。
USB PD EPRに対応した「USB-C - MagSafe 3ケーブル」は、本体色がシルバーの場合はシルバーカラーモデルが同梱されています。
今回から、スペースグレイモデル場合は、USB-C - MagSafe 3ケーブルのスペースグレイカラーモデルが同梱されるようになりました。
MacBook Pro (16-inch, 2023)には、MacBook Pro (16-inch, 2021)と同様に、M2 Pro、M2 Maxチップに関わらず「140W USB-C電源アダプタ」が同梱されています。
MagSafe 3ケーブルを使用して最大140W充電が可能です。
MacBook Pro (16-inch, 2023)のスケーリング解像度は、1168 x 755、1312 x 848、1496 x 967、1728 x 1117、2056 x 1329が選べます。
Retina表示の最大解像度は、4112 x 2658で、DIC 4Kの4096×2160をカバーする解像度表示が可能です。
MacBook Pro (16-inch, 2023)はProMotionテクノロジーによる最大120Hzのアダプティブリフレッシュレートがデフォルト設定となっています。
作業上でリフレッシュレートが可変するのが困るユーザーのために固定リフレッシュレートが選べるようになっています。
選択可能な固定リフレッシュレートは、47.95Hz、48.00Hz、50.00Hz、59.94Hz、60.00Hzとなります。
MacBook Pro (16-inch, 2023)/M2 Pro 12Core CPU/19Core GPUとMacBook Pro (14-inch, 2021)/M1 Max 10Core CPU/32Core GPUとの性能差は「MacBook Pro (2023)ベンチマーク」比較では約1.18倍差がありますが、ビデオエンコードエンジンを2個搭載しているM1 Maxの方が、Final Cut Proの動画の書き出し速度は速いようです。
AJA System Test 16を使用してストレージ性能を計測してみたところ、MacBook Pro (16-inch, 2023)/M2 Pro 12Core CPU/19Core GPU/32GB/2TB SSDのドライブ性能は、Write 6829MB/s、Read 3857MB/sという性能が出てました。
搭載されているSSDは「APPLE SSD AP2048Z」でした。
MacBook Pro (16-inch, 2023)のSDXCカードスロットは、MacBook Pro (16-inch, 2021)と同じUHS‑II対応となります。
MacBook Pro (16-inch, 2023)のSDXCカードスロットは、MacBook Pro (16-inch, 2021)と同じリンク幅x1、リンク速度5.0GT/(625MB/s)仕様で、MacBook Pro (14-inch, 2021)のリンク幅x1、リンク速度2.5GT/(312.5MB/s)より速くなります。
これは、PCIe 1.0かPCIe 2.0の違いによるものと考えられます。
MacBook Pro (16-inch, 2023)/M2 ProのメモリはLPDDR5-6400が継続採用されています。
LPDDR5-6400は64bit幅で51.2GB/sなので、512bit幅のM1 Maxは51.2GB/s×8=409.6GB/sとなります。
MacBook Pro (14-inch, 2023)とMacBook Pro (16-inch, 2023)は、アメリカですでに発売開始がされているため、Apple Williamsburgで展示機をチェックしてきました。
どちらもM2 Maxモデルの展示が行われていました。
以前のM1 Maxモデルでは、14-inchも16-inchも最高3.2GHz動作でしたが、M2 Maxの場合は、MacBook Pro (14-inch, 2023)/M2 Maxモデルの場合最高3.5GHz動作なのに対して、MacBook Pro (14-inch, 2023)/M2 Maxモデルの場合最高3.7GHz動作となるようです。
MacBook Pro (14-inch, 2021)では、Apple Store専用のUltimateモデルでしかM1 Maxモデルは在庫販売されていませんでしたが、MacBook Pro (14-inch, 2023)では、MacBook Pro (14-inch, 2023)/M2 Max 12Core CPU/30Core GPUが通常販売モデルとして加わっています。
MacBook Pro (16-inch, 2023)/M2 Maxは、MacBook Pro (16-inch, 2021)/M1 Max同様に、8K のカラーグレーディングなど、負荷が高い状況が持続するような場面では、高出力モードで最大限のパフォーマンスを発揮できる「高出力モード」が利用できます。
高出力モードをオンにすると、ファンが高速回転するため、ファンの音が普段より大きくなる場合があります。高出力モードは、Mac を電源に接続していてもいなくても使えます。
執筆:大石結花