iMac (24‑inch, M4, 2024)をチェック
※本サイトは、アフィリエイト広告および広告による収益を得て運営しています。購入により売上の一部が本サイトに還元されることがあります。
Apple製チップM4を搭載した「iMac (24-inch, 2024, Four ports)」をチェックしてみました。
構成は、iMac (24-inch, 2024, Four ports)/M4 10Core CPU/10Core GPU/24GB/1TB SSD/Nano-textureディスプレイ/グリーンとなります。
24インチ4.5KRetinaディスプレイ、4,480 x 2,520ピクセル解像度、218ppi、10億色対応、500ニトの輝度、広色域(P3)仕様となります。
重さは4.42 kgまたは4.44 kgとなります。
iMac (24-inch, M3, 2023)の重さは4.43 kgまたは4.48 kgでしたので、若干軽量化されています。
ワイヤレスネットワークは、Wi-Fi 6E(802.11ax)Bluetooth 5.3に対応しています。
iMac (24-inch, 2024, Two ports)、iMac (24-inch, 2024, Four ports)共にブルー、パープル、ピンク、オレンジ、イエロー、グリーン、シルバーの7色がラインアップされています。
iMac (24-inch, 2023)とカラーラインアップは同じですが、色味が明るくなっています。
iMac (24-inch, 2023, Two ports)は、ブルー、グリーン、ピンク、シルバーの4色、iMac (24-inch, 2023, Four ports)は、さらにイエロー、オレンジ、パープルがラインアップされる形で、背面ポート数によってカラーラインアップの違いがありました。
サイズは、高さ46.1 cm、幅54.7cm、厚さ1.15 cmで、iMac (24-inch, M1 ,2021)から変わっていません。
スタンドの奥行きも14.7 cmで変わっていません。
iMac (24-inch, 2024, Four ports)は、iMac (24-inch, M1, 2021)から継続採用されているフォースキャンセリングウーファーを備え、原音に忠実な6スピーカーシステムを搭載しています。
スピーカー開口部はiMac (24-inch, M1, 2021)からと同じ底面側にあり、ドルビーアトモスでのビデオ再生時は空間オーディオに対応するため、前面にサウンドが鳴っているような感じになります。
3.5mmヘッドフォンジャックは、iMac (24-inch, M1, 2021)からと同じ本体左側側面に装備されています。
新しくハイインピーダンスヘッドフォンに高度に対応する3.5mmヘッドフォンジャック仕様となっています。
一般的な3.5mmヘッドフォン端子は長さが1.15cmあり、本体の厚さが1.15cmしかないiMac (24-inch, 2024, Four ports)では、iMac (24-inch, 2023, Four ports)と同様に背面側に装備することが出来ないため、側面側に継続装備されています。
iMac (24-inch, 2024, Four ports)は、オプションでNano-textureディスプレイが選べます。
また、表面を傷つけない柔らかな素材で作られた「ポリッシングクロス」が同梱されます。
なお、Nano-textureガラスは、反射防止ナノコーティングが施されていることで写り込みが少なくなりますが、標準ガラスよりもクッキリ感は少なくソフトな描画になります。
iMac (24-inch, 2024)で新しく搭載された「デスクビューに対応した12MPセンターフレームカメラ」は、iMac (24-inch, 2023)の2.1MPカメラと同じ1080p HDビデオ撮影ですが、かなり広角になっています。
システム情報で確認すると、従来の「FaceTime HDカメラ」ではなく「iMacカメラ」として認識がされています。
FaceTimeアプリからデスクビュー設定を呼び出し、デスクビュー範囲調整が可能です。
また1個のカメラでユーザーと、デスクを上から見た映像を同時に表示することが可能になっています。
フロントカメラの画素数が2.1MPから12MPに向上したことで、iPhoneの連携カメラと同様に、0.5〜3倍のズームコントロールが出来るようになっています。
Apple Studio Displayを接続し、122°の視野角を持つ12MP超広角カメラを選択した場合は、0.5〜1.5倍のズームコントロールとなります。
iMac (24-inch, 2024, Four ports)は、Thunderbolt 4/USB 4ポートを4つ搭載しています。
全てのポートがThunderbolt 4/USB 4ポート対応となったため、iMac (24-inch, 2023, Four ports)にはあったThunderbolt 3/USB 4対応ポートを示すThunderboltアイコン表示が無くなっています。
ちなみに、iMac (24-inch, 2024, Two ports)は、Thunderbolt 4/USB 4ポートを2つ搭載しています。
こちらもM4チップ搭載により、全てのポートがThunderbolt 4/USB 4ポート対応となったため、iMac (24-inch, 2023, Two ports)にはあったThunderbolt 3/USB 4対応ポートを示すThunderboltアイコン表示が無くなっています。
iMac (24-inch, 2024, Four ports)のThunderbolt 4/USB4コントローラーについて、システム情報で確認したところ、Thunderbolt 4コントローラが4つ搭載されていることが確認できました。
M4チップは、Thunderbolt 4/USB 4コントローラを4つ搭載している仕様となっています。
iMac (24-inch, 2023, Four ports)のM3チップは、Thunderbolt 3コントローラを2つしか搭載しておらず、2つのUSB 4ポートを追加するため、ASMedia TechnologyのUSBホストコントローラー「ASMedia ASM3142」が使用されていました。
このことから、iMac (24-inch, 2024, Two ports)でもThunderbolt 4/USB4コントローラーを4つ搭載可能だった可能性があります。
iMac (24-inch, 2024, Four ports)の電源コードは、iMac (24-inch, M1, 2021)からと同じマグネット接続式が継続採用されています。
接続時のコネクタの向きに指定はありません。
接続時は簡単にマグネット吸着しますが、外す場合は力を必要とします。
この強力なマグネット接続により、簡単に電源コードが外れるのを防いでいます。
通常見えないコネクタの内側も本体同色となっています。
iMac (24-inch, 2024, Four ports)は、電源ユニット部が、143W電源アダプタとして外に出される仕様となります。
iMac (24-inch, 2023, Four ports)から、本体の厚みが1.15cmとなったことで、Ethernetコネクタの接続部の長さを背面側に納めるのが難しくなり、電源アダプタ側に搭載されるようになっています。
なお、iMac (24-inch, 2024, Two ports)の143W電源アダプタには、Ethernetコネクタは非搭載となります。
iMac (24-inch, 2024, Four ports)のEthernetポートをシステム情報で確認したところ、Broadcom BCM57762 チップと PCI-Express ギガバイトイーサーコントローラーチップが搭載されていることが確認できます。
このコントローラーは、Apple Thunderbolt ギガビットEthernetアダプタなどにも採用されています。
iMac (24-inch, 2024, Two ports)は本体同色の「Magic Keyboard (USB‑C)」が、iMac (24-inch, 2024, Four ports)は本体同色の「Touch ID搭載Magic Keyboard (USB‑C)」が同梱されています。
Touch ID搭載Magic Keyboard (USB‑C)英語は、Touch ID搭載Magic Keyboard (Lightning)英語と比べて、一部キーアイコンの表示位置が変更されています。
左下側の地球儀キーからfnの表記が無くなり、controlキー、optionキー、commandキーのアイコンが左寄せに変わっています。
右下側のcommandキー、optionキーのアイコンが右寄せに変わっています。
Apple公式サイトでCTOすることで本体同色の「Touch ID搭載Magic Keyboard(テンキー付き) (USB‑C)」に変更することが可能です。
Touch ID搭載Magic Keyboard(テンキー付き) (USB‑C)の英語はTouch ID搭載Magic Keyboard(テンキー付き) (Lightning)英語と比べて、キーの表示位置と1つのキーの追加が行われています。
左下側のcontrolキー、optionキー、commandキーのアイコンが左寄せに変わっています。
また、左下側のcontrolキーのサイズが小さくなり、外側に地球儀キーが新しく追加されています。
中央右下側のcommandキー、optionキーのアイコンが右寄せに変わっています。
従来、地球儀キーがあった場所にはメニューキーが割り当てられています。
Touch ID搭載Magic Keyboard (USB‑C)およびTouch ID搭載Magic Keyboard(テンキー付き) (USB‑C)をBluetooth接続した後、Touch IDを設定するために、iMac (24-inch, 2024, Two ports)背面にある電源ボタンを2回押して安全な接続を確立する必要があります。
USB-C充電方式に変更された本体と同色の「Magic Mouse (USB‑C)」(Model A3204)が同梱されています。
Magic Mouse (Lightning)モデルでは背面にAppleロゴが有りましたが、Magic Mouse (USB‑C)では無くなっています。
Magic Mouse (USB‑C)のファームウェアは3.1.4となります。
iMac (24-inch, 2024)は、iMac (24-inch, 2023)とは異なり、本体同色の「Magic Mouse (USB‑C)」と「Magic Trackpad (USB‑C)」(Model A3120)を同時に購入することが出来なくなっています。
Magic Mouse (USB‑C)を選択した場合、Magic Trackpad (USB‑C)は別途購入する形となり、同色ではなくなりますが、Appleサポート経由で同色のMagic Trackpad (USB‑C)を注文することは可能です。
Magic Trackpad (USB‑C)のファームウェアは3.1.4となります。
iMac (24-inch, 2024)で、静音環境を必要とする作業のためにファンのノイズを低減し、Macの電源を常に入れっぱなしにしている場合に消費電力を抑えることもできる「低電力モード」が利用可能になっています。
低電力モードは、元々MAcBook AirやMacBook Proなどの電力使用量を減らしてバッテリー駆動時間を延ばすためのモードでした。
これはMacOS Sequoia 15.1以降からの新機能で、iMac (24-inch, 2023)でも利用可能です。
iMac (24-inch, 2024, Four ports)のRetina ディスプレイ標準の疑似解像度は2,240 x 1,260/218ppiで、スケーリング解像度として、1,280 x 720、1600 x 900、1,920 x 1,080、2,560 x 1,440が選べるようになっています。
最大スケーリング解像度にした場合5K表示が可能となります。
iMac (24-inch, 2024, Four ports)のM4チップは、ハードウェアアクセラレーテッド機能として、ハードウェアアクセラレーテッドAV1デコード、H.264、HEVC、ProRes、ProRes RAWビデオデコードエンジン、ビデオエンコードエンジン、ProResエンコード/デコードエンジンが1つ搭載されています。
iMovieなどの動画の書き出しを行う場合、単純な書き出しであれば、M3 Pro搭載Macと同等の性能が出ます。
UL Solutionsのベンチマークアプリ「3DMark」を使用し、レイトレーシングベンチマークテスト「3DMark Solar Bay Stress Test」計測を行ってみました。
最高ループスコア「14293」、最低ループスコア「13745」という結果でした。
M4シリーズは、ハードウェアアクセラレーテッド機能として「レイトレーシング」「メッシュシェーディング」をサポートしています。
AJA System Test 16を使用してストレージ性能を計測してみたところ、iMac (24-inch, 2024, Four ports)/M4 10Core CPU/10Core GPU/1TB SSDのドライブ性能は「**Write 3980MB/s**」「**Read 1170MB/s**」という性能が出てました。
iMac (24-inch, 2024, Four ports)の搭載SSDを確認したところ、1TBモデルのSSDは「APPLE SSD AP1024Z」で、MacBook Pro (14-inch, 2023)、MacBook Pro (16-inch, 2023)と同じでした。
M4チップ搭載のMacは、SSDなどを含め、多くの部品を共通化することでコストダウンを行っていると考えられます。
システム情報で確認したところ、機種IDはMac16,3、M4チップのCPUは10コアでパフォーマンスコア4、効率性コア6となっています。
システムファームウェアのバージョンは「11881.41.5」でした。
M4チップは、メインが高効率コアで動作し、高い負荷がかかりさらに性能が必要になった場合に高性能コアに変わる仕組みとなっています。
iMac (24-inch, 2024)/M4のグラフィックス仕様は、iMac (24-inch, 2024, Two ports)/M4の場合は8コアGPU、iMac (24-inch, 2024, Four ports)/M4の場合は10コアGPU仕様となります。
iMac (24-inch, 2024, Two ports)/M4は、最大6K解像度、60Hzの外部ディスプレイ1台、USB-C経由でDisplayPort 1.4出力に標準対応しています。
iMac (24-inch, 2024, Four ports)/M4にApple Studio Display (27-inch)とApple Pro Display XDRを接続してみました。
iMac (24-inch, 2024, Four ports)は、最大6K解像度、60Hzの外部ディスプレイ最大2台、または最大8K解像度、60Hzの外部ディスプレイ1台をサポートしています。
Thunderbolt 4/USB 4ポートのUSB-C経由でDisplayPort 1.4出力に標準対応しています。
iMac (24-inch, 2024, Four ports)/M4のメインメモリは、LPDDR5X-7500が採用されています。
M4チップはM3チップと同様にLPDDR5X-7500を2枚使用する設計(2チャンネル)となっています。
メモリバス幅は128bit、メモリ1枚に対してのメモリ帯域は60GB/Secで、それを2枚で120GB/secとなります。
製造メーカーはSK Hynix製です。
執筆:大石結花