Mac mini (2024)をチェック
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Apple製チップM4チップファミリーを搭載した「Mac mini (2024)」をチェックしてみました。
構成はMac mini (2024)/M4 10Core CPU/10Core GPU/16GB/512GB SSDモデルになります。
全体の50パーセント以上に再生素材を使用して製造され、筐体に100パーセント再生アルミニウム、自社設計したすべてのプリント基板のメッキに100パーセント再生金、すべてのマグネット部品に100パーセント再生希土類元素が使用されています。
筐体は衝撃押し出し工程が採用されていて、アルミニウムの使用量を85%削減し、筐体をより小さく製造されています。
幅と奥行きはMac mini (2023)が幅19.7 cm、奥行き19.7 cmだったのに対して、Mac mini (2024)は幅が12.7cm、奥行きが12.7cmとなり7cm小さくなっています。
高さはMac mini (2023)が3.58 cmだったのに対して、Mac mini (2024)は5.0cmとなり、1.42cm高くなっています。
重量は、Mac mini (2023)/M2モデルが1.18 kg、M2 Proモデルが1.28 kgだったのに対して、Mac mini (2024)/M4モデルは0.67kg、Mac mini (2024)/M4 Proは0.73kgとなり、1kgを切る軽量化を達成しています。
Mac mini (2024)の前面には、USB 3(10Gb/s)ポートが2つ、ハイインピーダンスヘッドフォンに高度に対応する3.5mmヘッドフォンジャックが装備されています。
3.5mmヘッドフォンジャックの左横に、電源ランプが装備されています。
Mac mini (2024)M4の背面には、2Pタイプの電源コネクタ、ギガビットEthernet RJ45ポート、HDMI 2.1ポート、Thunderbolt 4/USB 4(最大40Gb/s)ポート x 3が装備されています。
Mac mini (2024)M4 Proの背面には、2Pタイプの電源コネクタ、ギガビットEthernet RJ45ポート、HDMI 2.1ポート、Thunderbolt 5/USB 4(最大120Gb/s)ポート x 3が装備されています。
Wi-Fi 6E(IEEE802.11ax)、Bluetooth 5.3に対応しています。
CTOで10Gb Ethernetに変更可能です。
Mac mini(2024)の電源ボタンは、Mac mini (2023)の背面の左側から、底面の左後側に変更がされています。
Mac Studio (2023)のセキュリティスロットは底面の右後側にありますが、Mac mini(2024)は、以前のMac mini(2023)と同様にセキュリティスロットは用意されていません。
Mac mini (2024)の電源コードは、Mac Studio (2022)の太い編込ケーブルを採用した3Pタイプの電源コードとは異なり、従来と同じ2Pタイプの電源コードが同梱されています。
Mac mini (2024)の最大消費電力(連続使用時)は155Wとなります。
Mac mini (2023)M2の最大消費電力(連続使用時)は150W、Mac mini (2023)M2 Proの最大消費電力(連続使用時)は185Wでしたので、M4とM2を比較した場合、若干消費電力が増えています。
Mac mini (2024)/M4にApple Pro Display XDRとApple Studio Displayを接続してみました。
Mac mini (2024)/M4は、最大3台のディスプレイを使用する場合、Thunderbolt経由で最大6K解像度、60Hzのディスプレイ2台と、Thunderbolt経由で最大5K解像度、60HzのディスプレイまたはHDMI経由で4K解像度、60Hzのディスプレイ1台をサポートしています。
最大2台のディスプレイを使用する場合、Thunderbolt経由で最大5K解像度、60Hzのディスプレイ1台と、ThunderboltまたはHDMI経由で最大8K解像度、60Hzのディスプレイまたは4K解像度、240Hzのディスプレイ1台をサポートしています。
USB-C経由でDisplayPort 1.4出力に標準対応しています。
Mac mini (2024)/M4 Proは、最大3台のディスプレイを使用する場合、ThunderboltまたはHDMI経由で最大6K解像度、60Hzのディスプレイ3台をサポートしています。
最大2台のディスプレイを使用する場合、Thunderbolt経由で最大6K解像度、60Hzのディスプレイ1台と、ThunderboltまたはHDMI経由で最大8K解像度、60Hzのディスプレイまたは4K解像度、240Hzのディスプレイ1台をサポートしています。
USB-C経由でDisplayPort 2.1出力に標準対応しています。
Apple Studio DisplayをmacOS 15 SequoiaがインストールされたMacで使用した場合、122°の視野角を持つ12MP超広角カメラで0.5〜1.5倍のズーム調整が可能です。
iPhoneの連携カメラの場合は、0.5〜3倍のズームコントロールが可能です。
Mac mini (2024)のHDMIポートが、全てHDMI 2.1仕様になったことで、HDMIデジタルビデオ出力が、最大8K解像度、60Hzのディスプレイまたは4K解像度、240Hzのディスプレイ1台に対応しています。
なお、HDMI 2.1は、HDMI 2.1入力に対応したディスプレイおよび帯域幅48Gbpsに対応したカテゴリー3となる「Ultra High Speed HDMI Cable」が必須になります。
HDMI 1.3〜2.0対応の「High Speed HDMI Cable」では最大4K/60Hzとなります。
Mac mini (2024)のM4チップは、ハードウェアアクセラレーテッド機能として、ハードウェアアクセラレーテッドAV1デコード、H.264、HEVC、ProRes、ProRes RAWビデオデコードエンジン、ビデオエンコードエンジン、ProResエンコード/デコードエンジンが1つ搭載されています。
iMovieなどの動画の書き出しを行う場合、単純な書き出しであれば、M3 Pro搭載Macと同等の性能が出ます。
システム情報で確認したところ、機種IDはMac16,10、M4チップのCPUは10コアでパフォーマンスコア4、効率性コア6となっています。
システムファームウェアのバージョンは「11881.1.1」でした。
M4チップは、メインが高効率コアで動作し、高い負荷がかかりさらに性能が必要になった場合に高性能コアに変わる仕組みとなっています。
UL Solutionsのベンチマークアプリ「3DMark」を使用し、レイトレーシングベンチマークテスト「Solar Bay Stress Test」計測を行ってみました。
最高ループスコア「15263」、最低ループスコア「15113」という結果でした。
M4シリーズは、ハードウェアアクセラレーテッド機能として「レイトレーシング」「メッシュシェーディング」をサポートしています。
AJA System Test 16を使用してストレージ性能を計測してみたところ、Mac mini (2024)/M4 10Core CPU/10Core GPU/16GB/512GB SSDのドライブ性能は、Write 4656MB/s、Read 3169MB/sという性能が出てました。
搭載されているSSDは「APPLE SSD AP1024Z」でした。
iMac (24-inch, 2024, Four ports)の搭載SSDを確認したところ、512GBモデルのSSDは「APPLE SSD AP0512Z」で、MacBook Air (13-inch, M3, 2024)と同じでした。
M4チップ搭載のMacは、SSDなどを含め、多くの部品を共通化することでコストダウンを行っていると考えられます。
Mac mini (2024)/M4のメインメモリは、LPDDR5X-7500が採用されています。
M4チップはM3チップと同様にLPDDR5X-7500を2枚使用する設計(2チャンネル)となっています。
メモリバス幅は128bit、メモリ1枚に対してのメモリ帯域は60GB/Secで、それを2枚で120GB/secとなります。
製造メーカーはMicron製です。
Mac mini (2024)/M4のThunderbolt 4/USB4コントローラーについて、システム情報で確認したところ、Thunderbolt 4コントローラが3つ搭載されていることが確認できました。
M4チップは、Thunderbolt 4/USB 4コントローラを4つ搭載している仕様となっています。
Mac mini (2024)/M4のUSBコントローラーについて、システム情報で確認したところ、USB 3.1コントローラが5つ搭載されていることが確認できました。
Mac mini (2024)/M4にはThunderbolt 4コントローラが3つ搭載されていますが、前面のUSB 3(10Gb/s)ポートを2つサポートするため、M4チップにはUSBコントローラが別に搭載されているようです。
システム情報でMac mini (2024)のWi-Fi/Bluetooth SoCを確認したところ「Broadcom BCM4388C2」が採用されていました。
これは、Wi-Fi 6EとBluetooth 5.0対応の「Broadcom BCM4389」の別版で、Bluetooth 5.3対応チップセットになりますが、従来のBroadcom BCM4388より改良がされたモデルのようです。
Touch ID搭載Magic Keyboard (USB‑C)およびTouch ID搭載Magic Keyboard(テンキー付き) (USB‑C)をBluetooth接続した後、Touch IDを設定するために、Mac mini (2024)の底面にある電源ボタンを2回押して安全な接続を確立する必要があります。
M4で利用できる低電力モード
M4を搭載したMac miniでは、静音環境を必要とする作業のためにファンのノイズを低減し、Macの電源を常に入れっぱなしにしている場合に消費電力を抑えることもできる「低電力モード」が利用可能になっています。
これは、MacOS Sequoia 15.1から利用可能になった設定で、Mac mini (2023)でも利用可能です。
M4 Proで利用できる高出力モード
M4 Proを搭載したMac miniでは、8K のカラーグレーディングなど、負荷が高い状況が持続するような場面で活躍が期待できる「高出力モード」が利用可能です。
デフォルトでは「自動」モードに設定されていて、Mac が電力消費とパフォーマンスを天秤にかけて自動調整してくれます。
低電力モードは、電力消費量を低く抑えます。
高出力モードでは、ファンが通常より高速回転します。
冷却能力が上がるため、負荷が集中するような局面でもシステムが高いパフォーマンスを発揮できます。
執筆:大石結花