AppleのM4チップ搭載13インチMacBook Air「MacBook Air (13-inch, M4, 2025)」をチェック
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Apple製チップ「M4」を搭載した13インチMacBook Air「MacBook Air (13-inch, M4, 2025)」をチェックしてみました。
MacBook Air (13-inch, M3, 2024)の筐体デザインはそのままにM4チップを搭載したモデルです。
CTOで、32GBメモリ、2TBSSDが選択できます。
MacBook Air (13-inch, M4, 2025)のサイズは、高さ1.13 cm、幅30.41 cm、奥行き21.5 cm、重量1.24 kgとなります。
MacBook Air (13-inch, M4, 2025)のスカイブルーモデルは、光が表面に反射するとダイナミックなグラデーションが生まれる、美しいメタリックな淡いブルーカラーとなっています。
従来の、シルバー、スターライト、ミッドナイトが継続となり、スペースグレイは無くなりました。
左側面ポートは、MacBook Air (13-inch, M3, 2024)のThunderbolt 3/USB 4ポート 2つ、MagSafe 3コネクタから、Thunderbolt 4ポート 2つ、MagSafe 3コネクタ仕様に変更されています。
内蔵バッテリー容量は、MacBook Air (13-inch, M3, 2024)の52.6Whリチウムポリマーバッテリーから、53.8Whリチウムポリマーバッテリーにアップしています。
右側側面には、MacBook Pro (2021)から採用されたハイインピーダンスヘッドフォンに高度に対応する3.5mmヘッドフォンジャックが継続採用されています。
MacBook Air (13-inch, M4, 2025)はファンレス設計のため、空冷ファンを内蔵する同じM4チップを搭載するMacBook Pro (14-inch, M4, 2024)よりも、M4チップピーク性能持続時間が短くなります。
MacBook Air (13-inch, M4, 2025)は、本体の同色の「USB-C - MagSafe 3ケーブル(2m)- スカイブルー」と「Apple デュアルUSB-Cポート搭載35Wコンパクト電源アダプタ」が同梱されます。
CTO注文時に、電源アダプタを「Apple 70W USB-C電源アダプタ」に変更する事が可能です。
MacBook Air (13-inch, M4, 2025)のLiquid Retinaディスプレイは、IPSテクノロジー搭載13.6インチ(対角)LEDバックライトディスプレイ、2,560 x 1,664ピクセル標準解像度、224ppi、10億色対応、広色域(P3)、True Toneテクノロジーとなります。
スケーリング解像度(疑似解像度)は、1024 x 666、1280 x 832、1470 x 956、1710 x 1112となります。
MacBook Air (15-inch, M4, 2025)のLiquid Retinaディスプレイは、IPSテクノロジー搭載15.3インチ(対角)LEDバックライトディスプレイ、2,880 x 1,864ピクセル標準解像度、224ppi、10億色対応、500ニトの輝度、広色域(P3)、True Toneテクノロジーとなります。
スケーリング解像度(疑似解像度)は、1024 x 663、1280 x 828、1440 x 932、1710 x 1107、1920 x 1243となります。
MacBook Air (13-inch, M4, 2025)のスーピーカー構成は、MacBook Air (M2, 2022)から変わらず、2つのウーファーと2つのツイーターで構成されています。
MacBook Air (15-inch, M4, 2025)の場合は、MacBook Air (15-inch, M3, 2023)と同じ、2つのツイーターと2組のフォースキャンセリングウーファーを搭載していて、低音の深さが2倍になっています。
スピーカーの実装場所は、キーボードとディスプレイの間に完全に組み込む方式で、サウンドをLiquid Retinaディスプレイに反射させて前面方向に鳴らす仕組みとなっています。
内蔵スピーカーでのドルビーアトモスの音楽またはビデオ再生時は空間オーディオに対応しています。
指向性ビームフォーミングを持つ3マイクアレイもキーボードとディスプレイの間に配置されていて、MacBook Air (13-inch, M3, 2024)から採用された、よりクリアなオーディオ通話とビデオ通話の音声にも継続対応しています。
フロントカメラは、MacBook Pro(M4, 2024)と同じ、デスクビューに対応した12MPセンターフレームカメラが搭載されています。
MacBook Air (13-inch, M4, 2025)にApple Studio Display (27-inch)を接続し、Apple Studio Display (27-inch)の12MP超広角カメラに切り替えた場合でも、センターフレームが利用可能です。
解像度は1080p HDビデオ撮影で変わっていません。
Touch IDは、MacBook Air (M2, 2022)と同じで、MacBook Pro (14-inch, 2023)、MacBook Pro (16-inch, 2023)から採用された大型化されたTouch IDが継続採用され、センサー部分に細い触覚リングが埋め込まれています。
これにより、指の感触だけでTouch IDの場所が探しやすくなっています。
MacBook Air (13-inch, M4, 2025)は、MacBook Air (13-inch, M3, 2024)と同じサイズのバックライトMagic Keyboardに、フルハイトのファンクションキーが採用されていますが、英語キーボードの場合、fnキー、optionキー、commandキーにあるアイコンマークの位置が外よりに変更がされています。
日本語キーボードは「英数」が「ABC」に「かな」が「あいう」表記に変更されています。
感圧タッチトラックパッドはMacBook Air (M2, 2022)と同じものが継続採用されています。
MacBook Air (13-inch, M4, 2025)は、無線LAN仕様は「Wi-Fi 6E(802.11ax)」が継続採用されています。
MacBook Air (13-inch, M4, 2025)のWi-Fi 6Eで6GHz接続した状態の転送レートは「1,200Mbps」で、MacBook Air (13-inch, M3, 2024)と同じです。
Bluetoothは、MacBook Air (M2, 2022)からと同じBluetooth 5.3仕様となります。
システム情報で確認したところ、機種IDはMac16,12、M4チップのCPUは10コアでパフォーマンスコア4、効率性コア6となっています。
システムファームウェアのバージョンは「11881.81.2」でした。
なお、M4チップは、メインが高効率コアで動作し、高い負荷がかかりさらに性能が必要になった場合に高性能コアに変わる仕組みとなっています。
MacBook Air (13-inch, M3, 2024)の場合と同様にMacBook Air (13-inch, M4, 2025)も、GPUコアが8コアと10コアの2種類が販売されています。
MacBook Air (15-inch, M4, 2025)はGPUコアが10コアモデルのみとなります。
ビデオのサポートは、本体ディスプレイで標準解像度(10億色対応)と最大2台の外部ディスプレイで最大6K解像度、60Hzをサポートします。
UL Solutionsのベンチマークアプリ「3DMark」を使用し、レイトレーシングベンチマークテスト「Solar Bay」計測を行ってみました。
最高ループスコア「14978」、最低ループスコア「12925」という結果でした。
MacBook Air (13-inch, M3, 2024)と比較して約1.14倍速いという結果となりました。
M4シリーズは、ハードウェアアクセラレーテッド機能として「レイトレーシング」「メッシュシェーディング」が継続採用されています。
MacBook Air (13-inch, M4, 2025)のM4チップは、M3と同じハードウェアアクセラレーテッドH.264、HEVC、ProRes、ProRes RAW、ビデオデコードエンジン、ビデオエンコードエンジン、ProResエンコード/デコードエンジンが1つ搭載されています。
iMovieなどの動画の書き出しを行う場合、単純な書き出しであれば、M4 Proと同等の性能が出ます。
M3チップ用メモリはLPDDR5-6400を2枚使用する設計(2チャンネル)なのに対して、M4チップ用メモリはLPDDR5X-7500を2枚使用する設計(2チャンネル)仕様となります。
メモリバス幅はM3チップと同じ128bitで、メモリ帯域は120GB/sに向上しています。
なお、M3チップの場合は、メモリ帯域は100GBpsでした。
製造メーカーはMicron製です。
SPI装置ツリーで、Apple内蔵キーボード/トラックパッドを確認したところ、Apple内蔵キーボード/トラックパッドは、MacBook Air (13-inch, M3, 2024)では、STバージョン4.60、MTバージョン7.60だったのが、MacBook Air (13-inch, M4, 2025)では、STバージョン5.20、MTバージョン7.95と新しくなっている事が確認出来ました。
MacBook Air (13-inch, M4, 2025)は、MacBook Air (13-inch, M3, 2024)と比べて、内蔵キーボードやトラックパッドは変わっていませんが、何らかの改良が行われているようで、SPI装置ツリーも更新されたと考えられます。
MacBook Pro (16-inch, 2024)に付属する「Apple 140W USB-C電源アダプタ」に「Apple USB-C - MagSafe 3ケーブル(2 m)」を接続し、MacBook Air (13-inch, M4, 2025)のMagSafe 3コネクタに接続して充電量を調べてみました。
MacBook Air (13-inch, M3, 2024)と同様に最大充電入力は「94W」までとなることが確認できました。
Thunderbolt 4ポート接続のUSB PD充電は最大100Wとなります。
AJA System Test 17を使用してストレージ性能を計測してみたところ、MacBook Air (13-inch, M4, 2025)/16GB/512GB SSD/10 Core GPUのドライブ性能は、Write 4311MB/s、Read 3013MB/sという性能が出てました。
搭載されているSSDは、MacBook Air (M2, 2022)/M2/512GB SSDからと同じAPPLE SSD AP0512Zですが、ストレージ転送性能はアップしているようです。
MacBook Air (13-inch, M4, 2025)に、Apple Studio Display (27-inch)を2つ接続してみました。
MacBook Air (13-inch, M3, 2024)の場合は、クラムシェルモードという条件付きで2台の最大5K/60Hz外部ディスプレイに対応していましたが、MacBook Air (13-inch, M4, 2025)は本体ディスプレイを表示しながら最大2台の外部ディスプレイで最大6K解像度、60Hz表示に対応しています。
MacBook Air (13-inch, M4, 2025)は、「標準」のアスペクト比で最大5K(5120 x 2880)の解像度でApple Vision Proに表示できます。
「ワイド」のアスペクト比で最大3360 x 1440ポイント(6720 x 2880ピクセル)の解像度、「ウルトラワイド」で最大5120 x 1440ポイント(10240 x 2880ピクセル)の解像度で表示できます。
執筆:大石結花