auが販売するIEEE 802.11acとキャリアアグリゲーションに対応したデータ通信端末「Speed Wi-Fi NEXT W01」を試してみました。

UQコミュニケーションズが販売する「Speed Wi-Fi NEXT W01」と同じ端末を使用しています。

au Micro IC Card (4G LTE)は、本体横から挿入する形となっています。

なお、バッテリー交換は出来ず、本体交換での対応となります。

同梱品は、本体を充電するためのmicroUSBケーブルと、USB電源アダプタとなっています。

このUSB電源アダプタは、5V/2.0A出力仕様で、iPhone 6やiPad Air 2の充電にも利用可能です。

本体でソフトウェアアップデートが利用可能で「ソフトウェア Ver.11.411.13.20.824」以降であれば、WiMAX 2+ CA（キャリアアグリゲーション）に対応しています。

通信モードは２種類選択可能で、デフォルトでは、WiMAX 2+ネットワークを利用する受信最大110Mbps（CA220Mbps）／送信最大10Mbpsの「ハイスピードモード」が設定されています。

もう１つは、WiMAX 2+と4G LTE（800MHz）回線を併用利用する「ハイスピードプラス エリアモード」が選択出来ますが、1,005円/月のオプション利用料が必要になります。（4G LTE固定は出来ません）

Wi-Fiは、デフォルトの場合、IEEE802.11a/b/g/nの2.4GHz帯に設定されています。

Wi-Fiが乱立する場所での混信を防ぎ、IEEE802.11acの高速無線LANを利用するためには、設定＞周波数で「5GHz」に切り替える必要があります。

設定＞Wi-Fi スポット接続をONに設定すると、au Wi-Fi SPOTのエリア内であれば「au_Wi-Fi2」のSSIDに自動接続されます。

なお、クライアント接続環境は、2.4GHz帯しか利用出来なくなります。

また、au Micro IC Card (4G LTE)が入っていないと利用出来ません。

Huawei TechnologiesのiPhone/iPadアプリ「Huawei HiLink (Mobile WiFi)」を利用すると、Speed Wi-Fi NEXT W01のバッテリー状況、 ネットワーク状態（通信事業者名、ローミング状態、電波強度）、インターネットアクセスの優先度の設定、インターネット接続ウィザード、SSID、パスワード変更、デバイスのシャットダウンと再起動などが行なえます。

なお、QRコードアクセス機能は利用出来ません。

Speed Wi-Fi NEXT W01端末設定は、MacやiPhone/iPadのSafariからもアクセスして設定することが可能です。

アクセスするには、ネットワークのルーターIPアドレスを参照して下さい。

利用料金プランは、WiMAX 2+回線利用時の制限が無い「WiMAX 2+ フラット for DATA EX」と、「WiMAX 2+ フラット for DATA」があり、前者はWiMAX 2+ おトク割適用で4,380円/月、後者はWiMAX 2+ おトク割適用で3,696円/月となります。

WiMAX 2+回線だけを利用し、データ制限無しが良い場合は前者プランを、au Wi-Fi SPOT（au_Wi-Fi2）をノートパソコン等でも無料利用したい場合は後者プランを選択すると良いと思います。

OoklaのiPhoneアプリ「Speedtest.net Mobile Speed Test」を使用したインターネット速度を計測してみました。

比較対象として、iPhone 6のソフトバンク4G LTE回線と、5GHz帯設定にしたソフトバンクのデータ通信端末「Pocket WiFi SoftBank 303ZT」を用意しました。

WiMAX 2+下り最大110MbpsエリアとWiMAX 2+下り最大220Mbpsエリアは、かなり限定された場所でしか利用出来ず、ほとんどはWiMAXの下り最大13.3Mbpsエリアとなります。

なお、Speed Wi-Fi NEXT W01でハイスピードプラス エリアモードを選択しても、WiMAX 2+エリアだと4G LTEは選択されないため、計測対象から外しました。