The Official Boardで、AppleなどIT企業の組織図を見てみた(2019)
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世界中の大企業7万6千社の組織図の検索が可能な「The Official Board」で、AppleなどIT企業の組織図を見てみました。
無料会員登録では、15社までの詳細な組織図を閲覧することが可能で、プレミアム会員(99ドル/3ヶ月)になると、全ての組織図を制限なく閲覧でき、エクゼクティブにEメールでコンタクトすることができます。
2013年にも紹介したサービスで、7年経過した組織図を見比べてみます。
最初は「Apple」を見てみました。上位部門にカーソルを重ねると、下部部門が表示されるようになっています。
Tim Cook CEOは変わらず、CDO、COO(昇進)、マーケティング、インターネットソフトウェア担当も変わっていません。
部門としては、ハードウェアテクノロジー、マシーンラーニング、企業開発部門が新設されています。
Jonathan Ive CDOの配下には7部門あり、Appleにとってデザイン部門が重要な組織であることが分ります。
2013年はコミュニケーション部門は上位組織でしたが、現在は、Philip Schiller氏のマーケティング部門配下に置かれていることが分ります。
Tim Cook CEO直下には、セールス部門など6部門以上置かれていることも分ります。
2015年にGoogleおよびグループ企業の持株会社として設立された、Alphabetは、保有する事業として、テクノロジー、生命科学、投資キャピタル、研究といった複数の産業が含まれています。
グループ企業として、GV、Calico、Verily Life Sciences、Sidewalk Labs、Loon、Wingなどがあります。
次にAlphabetグループの「Google」を見てみると、Motorola Mobility、YouTubeといった買収した企業は、完全統合されているわけではなく、子会社のような組織になっているようです。
組織としては「Google Engineering」が別に設けられています。
Larry Page氏はAlphabetのCEOとなり、Sundar Pichai CEOの配下組織は、サービス部門別に分かれて置かれていることが分ります。
2013年はモバイル部門が細分化されていましたが、現在はスッキリまとまった組織体制となったようです。
続いて「Twitter」を見てみると、CEO職はJack Dorsey氏が努めるようになり、マーケティング&ヒューマンリソース部門の配下に多くの部門が置かれる組織体制に変わったようです。
2013年はCTOの配下に置かれていたプロダクト部門は上位組織となったようです。
世界最大のSNSサービス「Facebook」を見てみると、Sheryl Sandberg COOの下に、2013年の8部門から15部門に増えてていることが分かります。
Mike Schroepfer CTOの下に置かれた部門も倍の12部門に増えていることが分ります。
買収したInstagram、WhatsAppは別部門として分かれているだけでなく、Messengerも別部門となっていることが分ります。
GAFMAの一企業で、後にGAFAとなり外れた「Microsoft」を見てみると、Satya Nadella CEOはじめ、Amy Hood CFOなど多くのシニアヴァイスプレジデントが新しくなっています。
以前は主力製品だった、OfficeやWindowsは、Microsoft Experiences & DevicesのRajesh Jha CEOの子会社の部門となり、主力はビジネス関連部門中心とした組織体制となっていることが分ります。
最後に「Adobe」を見てみると、 Shantanu Narayen 会長兼CEOは変わっていませんが、CTO、Product & Creative Cloud部門、Digital Experience部門、Strategy & Growth部門が新設され、複数あったマーケティング関連部門は1つの組織に統合されたことが分ります。