iOSアプリの単機能アプリ「App Clips」の概要
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Appleが、WWDC20において発表した「App Clips」に関するセッション「Configure and link your app clips」「Explore app clips」「Create app clips for other businesses」「Streamline your app clip」「Design great app clips」とドキュメント「Framework App Clips」を公開しています。
開発は、元となる完全アプリに追加する形となります。
Androidには「Google Play Instant Apps」「Android Instant Apps」といった体験ミニアプリを提供する機能があり、App Clipsは、チェーン店のある店舗での予約、ジンジャエールなど個別商品の支払といった実効性を伴った単機能を提供するミニアプリという違いがあります。
珈琲所コメダ珈琲店(2021年5月の時点で896店舗)のある店舗でコメダブレンドを支払う場合を例として紹介します。
商品のコメダブレンドには識別「coffeeID=1」、アメリカンには識別「coffeeID=2」とします。
App Clipsは、iOS 9から利用可能になった通常のHTTPのリンク経由でアプリを起動出来る「Universal Links」に加え、店舗に設置されたNFCやビジュアルQRコードからもダウンロードおよび起動させることができます。
また、お店のホームページ上に設置したアプリクリップ用のスマートアプリバナー経由、メッセージ経由、マップ上での表示などからもダウンロードできます。
App Clipsはアプリサイズが10MB以下に制限されているためダウンロードが一瞬で完了し、画面上にApp Clipsカードとして起動します。
コメダブレンドの支払をするといったアクションの他に、完全アプリのダウンロードに誘導することも可能です。
App Clipsはホーム画面にアプリとしては残らず、一定期間操作がないと、システムはアプリクリップを削除します。
各店舗の位置情報は「Responding to Invocations」を使用し、これで、マップアプリからの呼び出しとSiri候補からの位置ベースの提案が可能になります。
必要なときにすぐに見つけられるアプリによって、完全アプリをダウンロードしてもらえる機会が増えるとAppleは考えているようです。